電気を扱う上で必要な、基礎知識や計算方法、安全に関わることや法規等について習得します。また、スイッチ等の電気部品の扱い方や、電気回路図面を見て配線する技能・技術を習得します。
自動化システム技術科(標準コース)
訓練の概要
- 自動制御ライン製作に関する技能、技術を習得します。
- 制御盤の仕組みを知り、製品を意識した配線方法や設置方法を習得します。
- CADによる電気回路図面の作成方法やパソコンによる電気回路制御の手法を習得します。
カリキュラム内容
1. 有接点シーケンス制御技術

2. PLC制御技術及び電気配線保全技術
生産ライン等の制御で使用されるコントローラ(PLC)の配線技術やプログラミングを習得します。また、電気工事における、電線の加工方法や電気器具間の配線の技能・技術を習得します。

3. 空気圧制御技術
産業用ロボット等で使用されている圧縮空気の力を利用して、様々な機械を動かす技術を習得します。また、物を検出するセンサや操作用タッチパネルを使用した自動化制御技術を習得します。

4. 電動機制御技術及びCAD利用技術
電動機(モータ)をコントローラで制御するための配線技術やプログラミングを習得します。また、CAD利用について、電気回路や装置の外観等の図面を描くための技能・技術を習得します。

5. 制御盤及び自動化システム製作
貨物用エレベータの制御回路(制御盤)を製作する上で必要な加工手順や配線技術を習得します。また、生産ラインのベルトコンベアを使用した自動化システムを構築する技能・技術を習得します。

6. パソコン制御システム製作
表計算ソフトのデータ入力の効率化を目指して、関数の使い方やプログラミングを習得します。また、パソコンの操作で電気回路を制御するための装置の使い方やプログラミングを習得します。

受講条件
- 過去の職業経験、スキル
特に必要ありません。 - 事前に習得していることが望ましいスキル
論理的に考える能力があれば、設計やプログラムもスムーズに行えます。 - 各訓練コース共通条件
・再就職を強く望んでおり、職業訓練を受講することに強い意欲を有している方
・離職者訓練コースの内容を理解し、就職を希望する職種と入所希望訓練コースとの整合性がある方
・職業訓練の安全確保及び訓練に支障を来さないような健康状態である方
・職業訓練を受講する上で必要な、集合訓練における協調性のある方
※受講希望者が多数の場合は、上記の条件を満たしていても受講できないことがあります。
受講者の声
・パソコンのプログラミングを始めとした、様々な制御の知識を得ることが出来ました。未経験の分野の勉強でしたが、電気の基礎から学ぶことができ、授業も分かりやすく、また興味を持って課題に取り組むことができました。単に関数や構文などのプログラムの組み方や、機器の接続方法を知るだけでなく、制御全般に共通して求められる考え方や論理的な思考を取得することが出来、就職先や今後の日常生活においても、有用な知識を得ることができたと思います。(30代 男性)
修了生の声
授業は電気全般から第二種電気工事士の資格の試験対策や有接点リレーまたはPLCを用いた制御プログラムなど幅広い分野に関連した実践的な内容でした。入所する前は電気に関する知識がありませんでしたが、修了する時には、テスターを片手に回路の不具合をチェックできるレベルまで知識が向上しました。
担当テクノインストラクターの声
工場で使用される生産ライン等の生産ライン等の自動化制御に関する技能・技術を習得します。回路設計(プログラミング)や電気配線することで、様々な機械部品を自動で動かすことができるようになりますので、やりがいを感じられると思います。これまで、幅広い年齢の方々が、電気分野の経験の有無に関わらず受講してきました。訓練は初歩から始めますので安心してご応募ください。
修了生の就職事例
家電製品修理業務 (男性 40代)→ 設備管理業務
製造関連業務 (男性 30代)→ 電気工事業務
日用品販売業務 (男性 40代)→ 機械装置保守
土木作業員 (男性 40代)→ 産業用機械修理工
飲食店業務 (男性 20代)→ 設備管理業務
賃金情報
常用雇用 15万~21万円
訓練期間中に取得できる資格
- 低圧電気取扱業務に係る特別教育
訓練カリキュラムに関連する資格
- 第二種電気工事士(一般財団法人電気技術者試験センター)
訓練に必要な経費
●受講料:無料 テキスト代:7,000円程度(作業服等は別途)
●作業服等
各自で準備していただきます。※指定色はありませんが、派手な色合いの作業服は不可です。
●職業訓練生総合保険
万が一の災害に備え、安心して訓練を受けられるように設定された保険です。任意加入ですが、加入することをお勧めします。
6ヶ月訓練:4,800円(2017.4月改定)
使用するアプリケーション
- AutoCAD
- Visual Basic
- GX Works2
- GT Designer3
- GX Developer
お問い合わせ先
ポリテクセンター北海道 【受講者係】
TEL
011-640-8761
FAX
011-640-8830