企業会計実務に必要な記帳から決算までを理解し、生産現場におけるコストを意識した改善ができるための技能・技術及び関連知識を習得します。
CADものづくりサポート科(標準コース・女性専用)
訓練の概要
- 製造業における原価計算や財務会計等に関する知識を理解し、ITの基本操作や社会保険・給与計算実務手法を習得します。
- ものづくりを通して、日本工業規格(JIS)に基づく機械製図の規格を理解し、2次元CAD・3次元CAD及び3次元プリンタを活用した図面の作図方法等を習得します。
カリキュラム内容
1. 財務会計

2. 製造業のための原価計算
製造業の生産・流通のプロセスを理解し、製品の原価の仕組みを習得します。

3. IT基本・労務管理
IT基礎知識として、アプリケーションソフトを活用し、文書作成等に必要な技能・技術を習得します。その他、社会保険制度や給与計算実務を習得します。

4. 図面の読み方とCAD基本
機械製図の規格を理解し、2次元CADを用いて機械図面を作成する際の基本操作や作業環境の各種設定方法等を習得します。

5. 3次元CAD及び3Dプリンタ
3次元CADによる、立体的な形状(モデル)の作成手法や、それを3Dプリンタで出力し、より形状の理解を深めるための技能・技術を習得します。

6. 機械製造業従事者のための製図
JIS機械製図に基づき、組立図や部品図を作成し、より実践的な作図方法を習得します。その他、測定の仕方や加工のための工具類の種類について学びます。

受講条件
- 事前に習得していることが望ましいスキル
CAD作業にはパソコンを使用しますので、パソコン操作(ワープロソフトなど)のスキルが不足している方は、自習または補習で習得していただきます。 - 各訓練コース共通条件
・再就職を強く望んでおり、職業訓練を受講することに強い意欲を有している方
・離職者訓練コースの内容を理解し、就職を希望する職種と入所希望訓練コースとの整合性がある方
・職業訓練の安全確保及び訓練に支障を来さないような健康状態である方
・職業訓練を受講する上で必要な、集合訓練における協調性のある方
※1 受講希望者が多数の場合は、上記の条件を満たしていても受講できないことがあります。
※2 当訓練コースは女性専用コースとなっております。
受講者の声
・前職の経験から自信がすっかり無くなっていましたが、この学科で色々な事を学び、テクノインストラクターからとても丁寧に指導していただき、少しずつ自信を取り戻しつつあります。簿記もCADも全くの未経験でしたが日々知識を習得し、出来る事が確実に増えました。就職活動に於いても真剣に相談に乗って下さり、今後のライフプランについて前向きかつ明るく考えられるようになりました!(20代女性)
・受講してみて、以前より勉強してみたいが独学だと続かないし、どういう風に進めていけばいいのかわからなかったりしてたのですが、訓練を毎日受けていくにつれて、理解度が深まりわからないことがあればテクノインストラクターに聞けるのでいたれりつくせりです。就職に関する情報や求人情報も毎日更新されたものがいつでも見れるので再就職への道のりは近いと思います。(女性)
・これまでは主に販売業や受付業務などの接客メインの職種に関わってきました。将来性やものづくりへの興味から転職を決意しましたがCADなどの知識もなく初めは不安が大きかったのですが、職業訓練ではテクノインストラクターはみなさん親身になって優しく教えてくれるので安心して学習できています。テキストに載っていない実務経験や就職活動についても気軽く話が聞けるので1人で就職活動するよりも心強いと思います。(30代 女性)
・パンフレットでこの科に興味を持った時に入所したいと思ったと同時になんだか難しそうだなと不安でした。ですが、実際に訓練を受けてみて、分からない所はテクノインストラクターに質問できたり、受講生同士で教えあったりできる環境でとても安心しました。3分間スピーチやPowerPointと使ってプレゼンをしたりと、皆の前で話す機会が多いので、人前で話すことが苦手な私にとっては、いい練習の場になりました。この話すことの訓練を通じて自信を持って面接を受けることが出来ます。(30代 女性)
修了生の声
6か月の訓練修了後、CADオペレータの派遣社員として就職しました。しかし、正社員で働きたいこともあり、就職活動をしながら業務をこなしていましたところ、無事、正社員のCADオペレータが内定し、現在では新しい職場で働いています。入所後は、カリキュラムが多く大変なこともあるかと思いますが、それを乗り越えて新しい職場が見つかると思います。
担当テクノインストラクターの声
製造業の管理部門では、CAD・事務など多岐にわたる業務を兼務する傾向がよく見られます。CADものづくりサポート科で、実際のものづくりを通して原価計算やCADのスキルを関連させながら習得し、間接的に幅広く業務に取り組める能力を身につけませんか?
訓練内容は、難しいと思われがちですが、入所されてくる受講者の大半が未経験の方ばかりです。初めてのことを経験することは多少の努力も必要ですが、ご自身のスキルアップを目指し新たな自分を見つけましょう。
修了生の就職事例
コールセンター(女性30代) → 機械設計
コールセンター(女性40代) → CADオペレータ兼一般事務
営業事務 (女性30代) → 機械器具設計
賃金情報
常用雇用 15万~18万円
訓練カリキュラムに関連する資格
- CAD利用技術者試験(一般社団法人コンピュータ教育振興協会)
- 日商簿記3級(日本商工会議所)
訓練に必要な経費
●受講料:無料 テキスト代:15,000円程度(作業服等は別途。)
●作業服等
各自で準備していただきます。※指定色はありませんが、派手な色合いの作業服は不可です。
※旋盤などを利用する際に切り粉(鉄の粉)が飛散するので、作業服は綿素材が多めの物が適しています。
●職業訓練生総合保険
万が一の災害に備え、安心して訓練を受けられるように設定された保険です。任意加入ですが、加入することをお勧めします。
6ヶ月訓練:4,800円(2017.4月改定)
使用するアプリケーション
- AutoCAD 2018
- SolidWorks 2019
お問い合わせ先
ポリテクセンター北海道 【受講者係】
TEL
011-640-8761
FAX
011-640-8830