機械製図を描くための規格(ルール)を理解し、2次元CADを用いて図面を作図する技能・技術を習得します。
機械・CAD技術科(標準コース)
訓練の概要
- 日本産業規格(JIS)に基づく機械製図を理解し、主に2次元CADにより図面の作図方法を習得します。
- 汎用工作機械(ハンドルやレバー操作で加工する機械)で金属部品を加工(削る)するための技術や、NC工作機械(プログラムによって加工する機械)の操作方法やプログラミングなど基礎から応用まで幅広い技能・技術を習得します。
カリキュラム内容
1. 機械製図及び2次元CAD基本
2. 2次元CAD応用
2次元CADを用いて部品図や組立図を作成する方法や、図面を効率的に作図するための各種手法を習得します。
3. 3次元CAD
3次元CADによるモデル(製品の立体的な形状)の基本的なモデリング(作成手法)やモデルの2次元図面化の手法を習得します。
4. 汎用旋盤及びフライス盤
機械加工で必須となる測定器具の使い方を習得します。また、汎用旋盤とフライス盤で製品を加工するための技能・技術を習得します。
5. NC旋盤
NCプログラム(NC旋盤を動かすためのプログラム)の作成方法を学び、NC旋盤で製品を加工するための技能・技術を習得します。
6. マシニングセンタ
NCプログラム(マシニングセンタを動かすためのプログラム)の作成法を学び、マシニングセンタで製品を加工するための技能・技術を習得します。
受講条件
- 過去の経験
特に必要ありません。 - 事前に習得していることが望ましいスキル
・機械製図、CAD/CAM作業にはパソコンを使用しますので、パソコンを操作したことがない(ワープロソフト、表計算ソフトなど)、スキルが不足しているという場合には、補習又は自習で習得していただきます。
・製図をするための図形の表し方や測定の概念についての知識を有している、また過去に機械加工・CAD/CAM関係の職務に少しでも携わったことがある場合には、より高い訓練効果が期待できます。 - 各訓練コース共通条件
・再就職を強く望んでおり、職業訓練を受講することに強い意欲を有している方
・離職者訓練コースの内容を理解し、就職を希望する職種と入所希望訓練コースとの整合性がある方
・職業訓練の安全確保及び訓練に支障を来さないような健康状態である方
・職業訓練を受講する上で必要な、集合訓練における協調性のある方
※受講希望者が多数の場合は、上記の条件を満たしていても受講できないことがあります。
受講者の声
・着実に技術は身についていると感じます。カリキュラムが初学者でもついていける内容になっているからだと思います。テクノインストラクターの指導も安全を最優先しているので安心して訓練を受けられます。(60代 男性)
・建築業界しか経験していないので、機械の勉強ができてよかったです。残りの三か月で、2次元CAD・3次元CADを習得し、就職後の作図業務に活かしたいと考えています。(60代 男性)
・機械CADの知識はゼロでしたが、興味をもって入所したので、どの授業もワクワク楽しく受けることができました。どれも自分が希望する職種に必ず必要となるものばかりですのでさらなる成長をもって就職に励みたいと思っています。(30代 男性)
・私はCADの知識を深めたくて、こちらの科を受講しました。手書きの機械製図の授業で製図の知識を再認識し、2DCAD、3DCADの土台作りができました。3DCADは今まで触れる機会がなかったので為になりました。そして後半の機械加工の授業では、物作りの現場を体験することが出来、今後CADを活かした設計の仕事がしたいので良い経験になりました。(40代 女性)
・ハローワークの紹介で、この度職業訓練を受けました。機械作業もCADも、全くの未経験でしたが、製図の基本からCAD操作、切削作業など、基本から丁寧に教わる事ができました。最初は不安だらけでしたが、テクノインストラクターや一緒に入所した同期がいたおかげで、どうにかやってこれています。訓練で学んだことを活かし、就職につなげたいと思います。(30代 女性)
・私にとって未知の分野で受講前は不安もありましたが、テクノインストラクターや仲間の皆の手助けで学んでいくことができています。新しい知識や技術を習得して今後は就職に向けた情報集めにも励んでいこうと思っています。(40代 女性)
・入所して3ヵ月が経ち、今まで自分が体験してこなかった分野にふれて興味の無かったことにも目線を向ける事ができて、就職についての幅を広げるようになり、自分の為になっていると実感しました。今後行われる訓練も真剣に取り組み、今後の就職につなげていける様に頑張っていきたいと思っています。(30代 男性)
・CADの知識がなくても授業内容がわかりやすいので覚えるのが楽しい。勉強したことを身に付け、就職に繋げたいと思っています。(30代 女性)
・入所時は不安でいっぱいでしたが、訓練は難しいながらも楽しく学ばせていただき、有意義な時間でした。コロナ禍で就職は厳しい状況ではありますが、ここで学んだことを活かし、何とか修了までには就職できるよう頑張りたいと思います。(匿名)
・初めての分野で不安な気持ちもありましたが、いざ訓練が始まるととても楽しく受けることができました。元々ものづくりに関わることが好きなので、後半の訓練でも楽しさを見つけながら、しっかり学んでいけたらと思います。(20代 女性)
・機械製図やCADについて、まったく未経験でしたが訓練を受けて知識と自信がつき、ぜひCADの仕事に就職したいと思いました。また、機械CADの経験を積んで、ゆくゆくは設計もできるように学習したいと思うようになりました。(40代 男性)
・CADオペレータになりたいと思って、機械CAD技術科を選びました。手書きの製図から始まり、2次元、3次元CADと進んできました。サクサクできる人がほとんどのようですが、私には難しい。テクノインストラクターが何回質問しても丁寧に教えて下さるので有難いです。機械加工が新しく始まるので真剣に取り組もうと思います。(50代 女性)
・初めて触れるCADというものに、訓練についていけるか不安でしたが、理解できない所や操作がわからなくなっても何度も教えてくださるテクノインストラクターのおかげで、なんとか3か月続けてこられました。絶対に再就職するぞ!の強い気持ちで残りの3か月もしっかり訓練を受けたいと思います。(40代 女性)
修了生の声
CADというものには興味があったものの、具体的にどんなことをするか全く持ってイメージがつきませんでしたが、実際に訓練を受けてみることによって、CADが使われる場面や、モノが作られていく過程をイメージできるようになりました。金属を削ることも学ぶことができたので、その知識も併せて成長していきたいと思えるようになりました。
担当テクノインストラクターの声
設計や金属の加工は少し難しいと思われるかもしれませんが、大部分の受講者は未経験の方なので、訓練は初歩から始まります。工業製品のものづくりは、CADで図面を描き、そのCADデータを元に工作機械で加工という流れになっていますので、機械図面の作図と金属部品の加工という基本分野について習得します。ものづくり分野での就職を考えている方の応募をお待ちしております。
修了生の就職事例
電気工事業 (男性 20代) → CADオペレータ(製造業)
土木建築業 (女性 40代) → CADオペレータ(製造業)
就業経験なし (男性 20代) → 金属加工業
賃金情報
常用雇用 17万~22万円
訓練カリキュラムに関連する資格
- CAD利用技術者試験1級・2級(一般社団法人コンピュータ教育振興協会)
- 技能検定 機械・プラント製図(機械製図CAD作業)(中央職業能力開発協会)
訓練に必要な経費
●受講料:無料 テキスト代:10,000円程度(作業服等は別途)
●作業服等
各自で準備していただきます。
※指定色はありませんが、派手な色合いの作業服は不可です。
※旋盤などを利用する際に高温の切り粉(鉄の粉)が飛散するので、作業服は綿素材が多めの物が適しています。
●職業訓練生総合保険
万が一の災害に備え、安心して訓練を受けられるように設定された保険です。任意加入ですが、加入することをお勧めします。
6ヶ月訓練:4,900円(2022.4月改定)
使用するアプリケーション
- AutoCAD2023
- SolidWorks2019
- Mastercam2020
お問い合わせ先
ポリテクセンター北海道 【受講者係】
TEL
011-640-8761
FAX
011-640-8830