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2年間の集大成

総合制作

写真:総合政策の実績の一例:拡張現実(AR)を用いたAndroidコンテンツ

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総合制作とは、授業で得た知識と技能・技術を駆使して、設計・製作までの一連のプロセスを通して、2年間のものづくりに関する集大成となる課題に取り組む実習です。
テーマは学生自らの考えや企業からの課題、近隣自治体・地域からの要望、業界の動向などから設定します。
学生が自ら目的を持ったテーマを定め、自発性をもって取り組んだ成果を紹介します。

生産技術科で行う総合制作

これまで習得した技能・技術を総合的に発揮して新規性のある課題に取り組んでいます。工夫しながら作ることの楽しさにも増して、目標を定めその達成を目指す中で得られる経験は将来の糧になります。

過去の代表的な総合制作

立体パズルの製作

主にCADとCAM及びレーザー加工機を使用し、国宝松江城など、アクリル板を素材とした立体パズルを製作しました。 (令和4年度)

写真:総合制作の作品。松江城

マジックメタルの製作

何もない金属の塊から、いきなり「しまねっこ」のキャラクターが浮かびあがり、そしてまた消える。魔法のような金属「マジックメタル」を製作しました。(令和4年度)
(動画が見られます)

写真:マジックメタルビフォーアフター

射出成型金型の製作(ヨーヨーの製作)

ものづくり体験教室を通して、ものづくりに興味を持ってもらいたいと考え、「遊んで楽しめる」「短時間で簡単に組み立てられる」等をコンセプトに、プラスチック製のヨーヨー製作するため、3次元CADで設計し、マシニングセンターを使用して金型を製作しました。(令和4年度)

写真:総合制作の作品。〇金型とヨーヨー

射出成型金型の製作

3次元CADで設計しマシニングセンタで加工したキーホルダーを製作しました。オープンキャンパスなどのイベント時に学校PR用として使われています。 (平成29年度)

写真:総合制作の作品。キーホルダー作成用の射出成型金型

スターリングテクノラリー大会に向けた車両製作

環境に優しい熱空気エンジンであるスターリングエンジンを使用した車両の製作に取組みました。「スターリングテクノラリー」という大会への参加が目標です。(平成30年度)

写真:総合制作の作品。スターリングエンジンカー

海洋ロボットの製作

沖縄海洋ロボットコンペティションに参加するための海洋ロボットを製作しました。電子情報技術科との共同製作で、生産技術科は機体の設計・製作を行いました。大会では初出場ながら完走し、敢闘賞を受賞しました。(令和元年度)

写真:総合制作の作品。海洋ロボットをプールに沈める学生

自動化クレーンの製作

近年、クレーン操作の自動化が進んでいることから、クレーンの自動化に取り組みました。PLCと光電センサやリミットスイッチを用いて、運転(旋回・伸縮・バケットの上下・バケットの開閉)から対象物(カプセル)を探し、収得するまでを自動化するクレーンを製作しました。(令和2年度)

写真:総合制作の作品。自動化クレーン

電子情報技術科で行う総合制作

1つの“もの”を作り上げることを目指してグループや個人で1年かけて1つのテーマに取組みます。それぞれのテーマについての全体設計、ハードウェア製作、ソフトウェア開発、そして動作に対する評価を行います。

過去の代表的な総合制作

海洋ロボットの制作

地元漁業生産組合様との共同研究における海底や定置網の調査や、各種競技大会に参加するため海洋ロボットを製作しました。
山口県岩国市で開催された、水中ロボットフェスティバルin岩国では準優勝。沖縄県宜野湾市で開催された、第8回沖縄海洋ロボットコンペティションでは4位の成績となりました。(令和4年度)

写真:総合制作の作品。〇そうりゅう

入出管理システムの開発

管理したい部屋の出入口にデバイスを設置し、利用者がICカードを読み取らせて入出を記録し、部屋の利用状況や勤怠管理、防犯対策に役立つ、多機能かつ拡張性の高い入室管理システムを製作しました。(令和4年度)

写真:総合制作の作品。〇入室管理システム

土管検査ロボットの開発

老朽化した土管内の傷やひび割れの有無を調査するためのプロトタイプ型ロボットを製作しました。(令和4年度)

写真:総合制作の作品。〇クローラー

競技会に向けたライントレーサーの製作

全日本マイクロマウス大会のロボットレース競技に出場可能な競技用ライントレーサーを製作しました。(令和4年度)

写真:総合制作の作品。〇ライントレースカー

LEDイルミネーション制御システムの制作

地域の方へと共同でクリスマスイルミネーションを製作しました。LED点滅制御にはRaspberry Piを、制御プログラムにはPythonを使用し、製作を通して電気回路の基礎やプログラミング、Linuxにおける機器制御を学びました。(平成29年度)

写真:総合制作の作品。夜、クリスマスイルミネーションが点灯している様子

観光客誘致のためのスタンプラリー・システムの製作

観光客誘致支援としてスマートフォン等をAndroid端末を利用した電子スタンプラリーシステムの開発を行いました。GPSによる位置情報やAIによる画像認識について実用化に向けて取り組みました。(平成30年度)

写真:総合制作の作品。スタンプラリーシステム

拡張現実(AR)を用いたAndroidコンテンツの制作

学校パンフレットをARで改良した新しい広報ツールの製作に取組みました。Unityによる3DオブジェクトにC#言語でスクリプトを組み、独自の制御を実現しました。(令和元年度)

写真:総合制作の作品。パンフレットからARで画像が表示される様子

Twitterを用いたデータ分析 ~江津市の現在(いま)を見つめる~

SNS(Social Networking Service)の代表でもあるTwitterを利用し、ツイートされた江津市に関する情報を集め、Twitter利用者の声から特に重複のある情報を分析し、視覚化するシステムです。通常、ツイートされたデータを検索するだけでは、適切な情報を手に入れることができません。そこで、江津市に関する情報を収集、分析し、視覚的に表示させることとしました。(令和2年度)

写真:総合制作の作品。Twitterを用いたデータ分析

住居環境科で行う総合制作

2年生は1年間を通して作り上げる「総合制作実習」に取り組みます。総合的判断力や実践的技術の習得と共に、社会貢献の視点も持って取り組んでいます。

過去の代表的な総合制作

カラコロ工房からの依頼による什器の製作

 ①ペーパーコードの腰掛

ペーパーコードを使って、座り心地よく空間になじむ椅子を製作しました。
(令和5年度)

ペーパーコードの腰掛

 ②積み木の腰掛

アーチ状で見たことのない印象を与える斬新なデザインの椅子を製作しました。
(令和5年度)

積み木の腰掛

 ③ウェビングテープの椅子

ウェビングテープを使って、座り心地よく空間になじむ椅子を製作しました。
(令和5年度)

ウェビングテープの椅子

バレル・サウナの製作

個人で組み立て可能な木造のバレルサウナを製作しました。(令和4年度)
(組み立て動画(早送り)が見られます。)

写真:総合制作の作品。〇サウナ

地域遺産の再生

地域の方からの依頼を受け、弘法大師をお祀りしている「お堂」の改修に取り組みました。(令和4年度)

写真:総合制作の作品。〇お堂

都野津古民家をカフェへコンバージョン

~2023年度 第30回日本インテリア学会 
卒業作品展にて特別賞を受賞しました~

地域の方からの依頼を受け、空き家(古民家)をカフェへコンバージョンする取り組みを行いました。(令和4年度)
(プレゼンテーション動画が見られます)

写真:総合制作の作品。〇コンバージョン

島ノ星山ランドスケープ -島ノ星山登山道整備-

昨年度の計画を基に、実際に施工方法の考案、施工を通して山道整備を明確化し、地域のボランティアの方への引継ぎを目標に、マニュアル・動画等の作業手順を示したものを作成しました(令和4年度)

~総合制作実習表彰~
当機構において、全国の職業能力開発大学校及び短期大学校での総合制作実習の成果物のうち、特に優れたものを選定し、その成果をたたえるという制度があり、令和4年度で10回目となります。令和4年度は各校から1点、全国から24作品が推薦され、当校から推薦した「島ノ星山ランドスケープ」が2位に相当する優秀賞を受賞しました。当校としては4度目の受賞となります。
令和5年3月17日の修了式において、受賞された住居環境科の河原 旺佑さん、山田 歩明さん、山根 征斗さんの3名の学生に校長から表彰状が授与されました。

写真:総合制作の作品。〇山道写真:総合制作の作品。

江津駅前プロジェクト~新たな江津のデザインを~

江津駅前の地域課題や駅周辺のグランドデザインを考えた計画をテーマに、地域の方へ々へのヒアリング調査からコンセプトづくり、駅前ビルの模型作成に取り組みました。多くの人の声を踏まえた設計を通じて楽しさや難しさを感じることができました。(平成29年度)

写真:総合制作の作品。江津駅前周辺でのヒアリング調査を元に作成した駅前ビルの模型作成

江津駅前ビルのリノベーション

江津駅前にある老朽化が進んだビルの空き店舗を地域活性化のためチャレンジショップにリノベーションを行いました。「MADE IN GOTSU」をテーマに、江津の素材(柿渋・和紙・蜜蝋・えごま油・竹・流木・タイルなど)を利用し内装や外装、棚・什器製作に取り組みました。(平成30年度)

写真:総合制作の作品。江津駅前ビルでリノベーションを行った学生たちの写真

都野津町のまちづくり

学校近隣の都野津町は赤瓦屋根が美しい景観を持つ町ですが、空き家や空き地が目立ってきているため、昔のような賑わいを取り戻すべく、空き家のリノベーション案や定期借家制度を活用した集合住宅の提案に取り組みました。(令和元年度)

写真:総合制作の作品。江津駅前ビルでリノベーションを行った学生たちの写真

美又温泉プロジェクト

美又温泉に近接する約10,000㎡の開発予定地域に、未来的かつ幅広い年齢の方に利用していただける新たな温泉施設の設計に取り組みました。曖昧さをコンセプトに「人」と「自然」と「建築」が共存し、竹害や産業、健康対策など、地域の環境改善、活性化、温泉利用を考えた歩行浴や森林浴、広場エリアを含めた総合的温泉施設の提案を行います。(令和2年度)

写真:総合制作の作品。美又温泉プロジェクト

総合制作発表会

写真:総合制作発表会の様子

総合制作で取り組んだ内容を、保護者の方や地域の方にお披露目する機会を設けています。

総合制作のスケジュール
【9月 テーマ発表会】
【12月 中間発表会】
プレゼンテーション力向上のため、学校職員や1年生、他科の学生向けの発表会を行います。
【1月 江津「未来人材」ものづくり研究発表会】
 各科を代表するテーマ・活動成果を、地域の方に聞いてもらえるよう発表会を開催しています(江津工業高校との共催)。
【2月 総合制作発表会】
 保護者の方や地域の方向けに、2年間の学びの集大成を聞いてもらえるよう発表会を開催しています。

総合制作に取り組む先輩たちの声

写真:総合制作に取り組む学生たちの様子

  • 「総合制作で銀茶会のコンペで賞をとる為頑張っています!!」
  • 「総合制作では、VR技術を取り入れたものを製作したい。」
  • 「総合制作で実際の建物をリノベーションし多くの人に利用してもらえるものを作りたい。」
  • 「総合制作で、サッカーロボット大会で優勝を目指し頑張っています。」