Java言語を基礎から学び、プログラミングに必要な論理的思考やオブジェクト指向の考え方を習得します。
情報ネットワーク技術科(ビジネススキル講習付きコース)のご案内
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
私たちの生活は、自分が意識しているかどうかにかかわらず、様々な場面で情報ネットワークに支えられています。情報ネットワーク技術科は、そのような情報ネットワークを提供する技術者を目指す方に必要となる、知識と技術を習得するコースです。
情報ネットワークに係る仕事は、多岐にわたります。その中で、本コースでは特にサーバー構築、ネットワーク構築、ソフトウェア開発を中心とした訓練を行います。開発に用いるプログラミング言語は、求人でのニーズが高いJava言語、JavaScript、PHPです。
後半の訓練では、ネットワーク技術やサーバー構築といった情報インフラを支える技術者として必要な技術を身に着けてもらいます。
訓練全体の目標人材像(訓練目標)
- エッジデバイス(IoT機器等)をネットワークに接続し、データの取得及び蓄積ができる。
総訓練時間
- 5・11月(月初)入所:108時間(ビジネススキル講習)+672時間 ※橋渡し月
6・11月(月末)入所:672時間 ※本訓練月
ビジネススキル講習(5月・11月(月初)入所)
ビジネススキル講習は、職業人として必要なビジネスマナー、コミュニケーション能力、就職に必要な職業に関連する基礎知識、基礎的ITリテラシーを習得することを目的としており、職業訓練の事前準備の講習です。
当科のビジネススキル講習で実施する内容は、「訓練内容の把握と仕事理解」「チーム力で働く力」「仕事を見つける力」「考え行動する力」「アプリケーション利用技術」「基礎的ITリテラシー」です。
ビジネススキル講習は、18日間(108時間)実施します。
1ヶ月ごとの訓練目標
1.「プログラミングの基礎」
2.「Androidアプリケーション開発」
生産現場などで用いられるスマートデバイスで稼働するアプリケーションの開発技術および関連知識を習得します。
3.「Webアプリケーション開発」
クラウドサービス(AWS)を利用したJavaScript、PHPによるWebアプリケーションの知識・技術を習得します。
4.「ネットワーク構築」
ネットワークに接続するための技術や、ネットワーク機器に関する技術及び関連知識を習得します。
5.「サーバシステム構築」
代表的なサーバー(DNS、Web、データベース)の設定・操作に関する技術および関連知識を習得します。
また、Webサーバで必要なHTMLについても学びます。
6.「生産支援システム開発(総合製作)」
第5システムまでの内容を活用した、グループワークによる生産支援システム開発を行います。設計、開発、テストといった開発現場での仕事を体験し関連知識を習得します。
受講要件
過去の業務経験
- 特に必要ありません。
事前に習得していることが望ましいスキル
- 基本的なパソコン操作(ファイル操作)ができること。
- パソコンを利用してインターネットで情報検索ができること。
- タイピングができること。
各訓練科共通要件
- 公共職業安定所に求職の申し込みを行っており、職業訓練に関連する職種への再就職を希望している方
- 職業訓練受講及び修了に支障のない方(健康状態等)
- 公共職業安定所の受講指示等を受けることができる方
受講料
- 無料です。ただし、教科書代(約11,000円程度)については、実費負担となります。
受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
- 調理師 → プログラマ
- 警備員 → システムエンジニア
- 不動産営業 → ネットワークエンジニア
- 清掃業 → サーバー保守・運用
訓練に関する職種と仕事内容
主な職種
- プログラマ
- システムエンジニア
- ネットワークエンジニア
- サーバー運用・保守
プログラマの仕事
コンピューター上で動くソフトウェアを作る仕事です。
私たちが普段利用しているようなアプリケーションソフトを作る仕事や、企業の業務を効率化するシステムを作成する仕事などがあります。
プログラミング技術のほか、仕様書などの文章を読み解く能力や、チームで協力して製品を作り上げるためのコミュニケーション能力が必要となります。
システムエンジニア(SE)の仕事
システムエンジニアの仕事は、お客様が必要とするシステムを作り上げるために開発チームをまとめていくことです。そのためには、ハードウェア・ソフトウェアやネットワークなど、幅広い知識をもつ必要があります。
仕事の範囲は、仕様書作成などのデスクワークや客先での提案活動、データセンターでの現場作業など多岐にわたり、求人の内容も様々なバリエーションがあります。
サーバー運用・保守の仕事
サーバー運用・保守の仕事は、24時間365日にわたって稼働し続けるサーバーを実際に運用しながら、その時々の状況に応じて変更を加え、管理していく業務です。サーバーに何か障害が起きてしまった場合には、障害の原因を探り、再び問題なく運用できるよう復旧作業を行います。
また、サーバーが攻撃されていないかの確認や日々のメンテナンスも、重要な作業の一つです。障害を未然に防ぎ、サーバーの状態を良好に保つことが、サーバーのエンジニアに求められています。
情報系職種との相性(こんな方に向いている!)
- 新しい技術を自ら学ぼうとする積極性がある方
- 協調性やコミュニケーション力がある方
訓練により就職可能な主な仕事
- プログラマ
- システムエンジニア
- サーバー運用・保守
求人票に記載されている職種名
プログラマ
Javaプログラマ
webプログラマ
システムエンジニア
システム設計・開発
システム運用・保守
ネットワークエンジニア
サーバー運用・保守
就職後の仕事例(求人票より)
- 業務系システム開発
- ネットワークシステムの設計・構築・運用
- プログラムの設計及び開発
- インターネット向けシステム開発
就職率
- 83.3%(令和4年度実績)
修了者の就職先例
- 株式会社アソシエートソリューションズ
- 株式会社Sola.com
- キャル株式会社
- 株式会社イメージア・ソリューション
- SES株式会社
修了生の声
- 独学で学ぶよりもはるかに学習に取り組みやすいと思います。
- 指導員の方や就職アドバイザーの方もアドバイスをしてくれ、親身になって相談にのってくださいます。
賃金情報
- 平均18万円から25万円程度(求人票より)
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
訓練を修了すると、Webアプリケーションの知識、オブジェクト指向言語をベースとした各種開発技術の基礎を習得できていますので、この技術を生かしてプログラムの開発に携わることができます。
まず技術者として話ができるようになるための、コンピュータに関する一般的な知識はどこでも必要となります。また、プログラマとして仕事をするにあたってコンピュータ言語を1つ以上習得していることは必須条件となり、現在需要も多いJavaプログラムの基礎を通じて学ぶことができる基本的なプログラムに関する知識は、どんなプログラム開発であっても活かせます。
訓練修了時に取得できる資格
- 訓練修了を条件に発行される資格はありません。
任意に取得する資格
訓練で習得した知識や技能・技術を活かして任意に取得できる資格の一例です 。但し、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせ下さい。)
基本情報技術者試験(情報処理推進機構)
高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能、実践的な活用能力を測るための試験です。
Oracle Java Silver (Oracle社)
Javaアプリケーション開発に必要とされる基本的なプログラミング知識を有し、上級者の指導のもとで開発作業を行うことができる開発初心者向け資格です。日常的なプログラミング・スキルだけでなく、さまざまなプロジェクトで発生する状況への対応能力も評価することを目的としています。
CCNA(シスコシステムズ合同会社)
Cisco Certified Network Associate(CCNA)はベンダー資格のひとつで、ネットワーク機器ベンダーであるシスコシステムズが主催している認定資格です。ネットワークエンジニアにとって、登竜門的な資格に位置しています。
LPIC、LinuC
ITエンジニアがクラウドを含むシステム開発・運用・管理の現場においてLinux技術を中心に求められる技術力を問う認定資格です。
LPICは世界最大のLinux技術者の認定資格で、LinuCはLPICを日本市場に最適化した認定資格です。
就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施しています短期間の 在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料)) を受講することで、さらにスキルを向上させることができます。当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。
お問い合わせ先
ポリテクセンター宮城(宮城職業能力開発促進センター) 訓練課
TEL
022-362-2454
FAX
022-364-2651