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溶接施工科(ビジネススキル講習)のご案内

訓練の概要(訓練により習得できる技能)

 溶接技術は、自動車・造船・ビル等のほか、電気設備や一般住宅、またこれらの生産設備やメンテナンスまで、多くの産業分野で適用されている接合技術です。実際に作業するには溶接に関する基礎知識及び溶接技能が必要になります。
 溶接施工科では、金属加工における基本的作業、ステンレス・アルミの薄板溶接、曲げ板金、鉄板・形鋼(規格材)を主とした溶接と検査に関する知識、技能・技術を習得し、あらゆる産業界で活躍できる人材の育成を目指します。ま
た、実作業に必要な免許取得と溶接資格取得に対応した訓練を行います。

訓練全体(7ヶ月間)の目標人材像(訓練目標)

  1. 鉄鋼材の加工および炭酸ガスアーク溶接作業ができる。
    (下記写真の訓練課題例参照)
  2. TIG溶接法による溶接施工および被覆アーク溶接作業ができる。
    (下記写真の訓練課題例参照)

訓練課題例1

訓練課題例2

総訓練時間

  • 5・8・11・2月入所:108時間(ビジネススキル講習)+672時間 ※橋渡し月
    6・9・11・3月入所:672時間 ※本訓練月

ビジネススキル講習

ビジネススキル講習は、職業人として必要なビジネスマナー、コミュニケーション能力、就職に必要な職業に関連する基礎知識、基礎的ITリテラシーを習得することを目的としており、職業訓練の事前準備の講習です。
当科のビジネススキル講習で実施する内容は、「訓練内容の把握と仕事理解」「チーム力で働く力」「仕事を見つける力」「考え行動する力」「アプリケーション利用技術」「基礎的ITリテラシー」です。
ビジネススキル講習は、18日間(108時間)実施します。

1ヶ月ごとの訓練目標

1.「金属加工基本」

やすり掛け・穴あけ等の基本作業、図面の見方、ガス溶接・研削作業の安全教育(免許交付)に関する技能と知識を習得します。

2.「炭酸ガスアーク溶接作業」

板厚9mm程度の鋼板の炭酸ガスアーク溶接作業(技能資格対応)に関する技能と知識を習得します。

3.「炭酸ガスアーク溶接施工計画・非破壊検査」

鋼構造物製作に必要な作業計画・施工要領、溶接部の非破壊検査方法に関する技能と知識を習得します。

4.「被覆アーク溶接作業」

アーク溶接の安全教育(免許交付)、被覆アーク溶接による溶接作業(技能資格対応)に関する技能と知識を習得します。

5.「TIG溶接作業」

板厚3mm以下のステンレスの溶接(技能資格対応)とアルミニウム合金の溶接に関する技能と知識を習得します。

6.「曲げ板金作業」

プレスブレーキ(ベンダー、曲げ加工機)の取り扱い、箱曲げ作業に関する技能と知識を習得します。

受講要件

過去の溶接経験

  • 不要です。(未経験の方や初心者の方にも安心して受講いただけます。)

各訓練科共通要件

  • 公共職業安定所に求職の申し込みを行っており、職業訓練に関連する職種への再就職を希望している方
  • 職業訓練受講及び修了に支障のない方(健康状態等)
  • 公共職業安定所の受講指示等を受けることができる方

受講料

  • 無料です。ただし、教科書代(約8,500円程度)については、実費負担となります。
  • 作業服(ブルゾンタイプ、綿100%)、安全靴、作業帽子、皮手袋 ※お持ちのものがあれば、新規に購入する必要はありません。

受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例

未経験の方でも、下記のような訓練と関連する職種に就職されています。
 (前職)          (修了後の職種)

  • 飲食業       →  建築金物の製作
  • サービス業     →  精密板金工
  • 造園業       →  溶接工
  • 小売業       →  製缶工

訓練に関する職種と仕事内容

主な職種

  • 溶接工
  • 製缶工
  • 配管工
  • 鉄骨加工
  • 精密板金加工
  • 鍛冶工

溶接工の仕事

溶接とは、金属材料の一部分に熱または圧力またはその両方を用いて接合する技術のことを言います。 溶接工はこの溶接技術やその他の金属加工技術を駆使し、身近な金属製品では階段の手すりや窓のサッシ、水道管等を製作します。また大規模なものになると東京スカイツリーやレインボーブリッジ等大型構造物の製作を複数の溶接工で行う場合もあります。 鉄鋼材を溶接する際は主に「炭酸ガスアーク溶接」や「被覆アーク溶接」を用います。また、鉄鋼材に限らずステンレスやアルミニウム、チタンなど工業界で使用するほとんどの金属を溶接することができる溶接法として「TIG(ティグ)溶接」という溶接法があります。これらの溶接法は多くの現場で使用されておりとても需要があるため、訓練修了後は幅広い現場での活躍が期待されます。

こんな方に向いている!

  • 後世に残る構造物を製作したい方。
  • あそこの○○は私が作ったと自慢したい方。
  • 初めてだけど溶接をやってみたい方。
  • 形になるものを作り、やりがいや達成感が欲しい方。
  • 資格を取得し、手に職をつけ、正社員として就職したい方。

就職後の仕事例(求人票より)

  • 溶接作業による構造物等を製作する業務
  • 溶接及び研削作業による重機の修理業務
  • 溶接及び板金作業によるステンレス製品の製作
  • 溶接作業による造船、船舶の修理業務

就職率

  • 81.8%(令和4年度実績)

修了者の主な就職先例

  • 古川工業株式会社
  • 有限会社循環
  • アイトスマシナリー株式会社
  • 東和工業株式会社

修了生の声

  • 溶接を見たことがなく、知識がありませんでしたが、設備や機器の使い方や溶接方法を一から学ぶことができました。訓練は自分のペースで進めることができるのでまずは受講してみることをお勧めします。
  • 訓練内容の一部が就職希望先で必要となる検定試験内容に関連していたため、自身の技量を正確に判断でき、就職に結びつけることができました。

賃金情報

  • 平均17万円から25万円

訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況

訓練を修了すると全員が被覆アーク溶接、炭酸ガスアーク溶接、TIG溶接技能の基本は習得できますので、この基本技能を活用して、就職先企業で製作する部品、製品の溶接ができるようになります。 就職後は、就職先の仕事内容によっても異なりますが、訓練で習得した技能・技術及びベテラン技能者のOJTによって就職3ヶ月程度で製品の一部が製作できる等、就職先が期待する仕事(標準的な作業時間と品質・仕上がり)ができるようになります。およそ、2~3年で熟練度は向上し、細かく指示されなくとも自らの判断で仕事ができるようになります。 工場内でのベテラン技能者のOJTによって技能が向上し、溶接技能者評価試験((社)日本溶接協会)の専門級に約1年ほどで合格する方もいます。

訓練で取得可能な資格(無料)

ガス溶接技能講習修了証(宮城労働局登録教習機関第48-1664号   登録有効期間満了日 令和11年3月30日)

  • ガス溶接等の業務は、労働安全衛生法第61条によって下記の者でなければ就業してはならないこととされております。当センターは、2.の都道府県労働局長の登録を受けた教習機関となっており、訓練修了者に対してガス溶接技能講習修了証が交付されます。

 1.ガス溶接作業主任者免許の所持者(都道府県労働局長が交付)  2.ガス溶接技能講習修了証の所持者(都道府県労働局長の登録を受けた教習機関が交付)  3.上記に該当し満18歳以上の者

その他、下記3つの特別教育修了証

  • アーク溶接の業務に係る特別教育修了証
  • 自由研削といしの取替え業務に係る特別教育修了証
  • 粉じん作業に係る特別教育修了証

任意で取得可能な資格(有料)

訓練期間中に習得した技能を活かして受験することで取得できる資格の一例です。受験希望の方へ受験手続き方法などの説明を行います。訓練期間中に合格できる技能レベルへの到達は十分可能です。(※但し、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせ下さい。)

JIS溶接技能者評価試験(手溶接、半自動溶接、ステンレス鋼溶接) (実施機関:都道府県溶接協会)

溶接作業を行う作業者“溶接技能者”の資格で、基本級(下向姿勢の溶接)と 専門級(立向、横向及び上向姿勢の溶接並びに管の溶接等)があり、さらに試験材料の種類と厚さ、溶接方法などとの組合せにより45種類ほどに資格が分かれます。試験は学科試験及び実技試験(資格の種別に応じた試験材料に溶接作業を行う。)によって評価されます。 専門級は、基本級が合格していないと受験できません。

就職後のスキルアップ

就職後は、当センターで実施しています短期間の

在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料))

を受講することで、さらにスキルを向上させることができます。 当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。  

関係機関情報(溶接女子会by日本溶接協会)

日本溶接協会では、実際に溶接工として活躍している「溶接女子」の魅力を紹介したサイト「溶接女子会(JWES)」を運営しています。
サイトでは、溶接の基本・就職先や仕事内容・資格等、様々な情報を公開しております。
男女年齢問わず、溶接について興味のある方は是非ご覧ください。

「溶接女子会by日本溶接協会」(日本溶接協会のページに移動します)

お問い合わせ先

ポリテクセンター宮城(宮城職業能力開発促進センター) 訓練課

TEL

022-362-2454

FAX

022-364-2651

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