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電気設備技術科(ビジネススキル講習付き/企業実習付きコース)のご案内

訓練の概要(訓練により習得できる技能)

電気設備は工場や住宅などに使われて社会に必要とされています。電気設備の設計・工事・保全を行うためには電気工事の知識や技術と電気設備を制御している装置の知識や技術が不可欠となります。
電気設備技術科では、電気工事で使用する工具や測定機器の使い方(電気設備工事Ⅰ)、電気工事で用いる各種施工方法(電気設備工事Ⅱ)、CADを用いた配線図の作成(CAD)及び電気設備の一般的な制御方法であるシーケンス制御技術や機器の取り付け・配線方法(シーケンス制御技術、PLC制御技術)等を習得し、電気設備全般で活躍できる人材の育成を目指します。
なお、当科は、概ね55歳未満の方を対象としたコースです。

訓練全体(7ヵ月間)の目標人材像(訓練目標)

  1. 電気設備工事ができる。
  2. シーケンス制御及びPC制御回路の設計及び設計・施工ができる。
    (下記写真の訓練課題例参照)

電気設備工事 訓練課題例1

シーケンス制御 訓練課題例2

総訓練時間

  • 6・11月入所 :108時間(ビジネススキル講習)+708時間
    7・1月入所:708時間

ビジネススキル講習(6月・11月入所)

  • ビジネススキル講習は、職業人として必要なビジネスマナー、コミュニケーション能力、就職に必要な職業に関連する基礎知識、パソコン技術等を習得することを目的としており、職業訓練の事前準備の講習です。
    当科のビジネススキル講習で実施する内容は、「訓練内容の把握と仕事理解」「チーム力で働く力」「仕事を見つける力」「考え行動する力」「基礎的ITリテラシー」「アプリケーション活用技術」です。
    ビジネススキル講習は、18日間(108時間)実施します。

1ヶ月ごとの訓練目標

1.「電気設備工事Ⅰ」

電気設備工事に必要な工具や測定機器の使い方を習得し、電気工事の設計、工事、試験、検査に関する技能及び関連知識を習得します。

2.「電気設備工事Ⅱ」

電気設備工事の施工で用いられる金属管や合成樹脂管などの各種管工事施工をして電気工事の設計、工事、試験、検査に関する技能及び関連知識を習得します。

3.「シーケンス制御」

ビル設備などで使われている有接点シーケンス制御の回路作成や工場の製造ラインで使われているPLC制御のプログラミング技法と関連する知識を習得します。

4.「制御盤・CAD技術」

工場にある各種機械や電気設備などを制御するために必要な制御盤のシーケンス制御回路の作成及び、CADによる基本操作から建築平面図・屋内配線図の作成方法を習得します。

5.「企業実習」

施設内訓練(システム1~4)と企業における現場実習を通して体系的な知識・技能・技術を習得し、より実践的な職業能力の向上を図ります。

6.「フォローアップ」

企業実習における課題や問題点について解決し、実務における問題解決の手法を習得します。

受講要件

過去の当該訓練分野の経験

  • 特に不要

事前に習得していることが望ましいスキル

  • 高等学校程度の数学(四則演算、指数、平方根、三角関数など)ができるとスムーズに電気理論を習得できます。
  • 基本的なパソコン操作(ファイル操作)ができること。

各訓練科共通要件

  • 公共職業安定所に求職の申し込みを行っており、職業訓練に関連する職種への再就職を希望している方
  • 職業訓練受講及び修了に支障のない方(健康状態等)
  • 公共職業安定所の受講指示等を受けることができる方

受講料

  • 無料です。ただし、教科書代(約8,500円程度)については、実費負担となります。
  • 作業服、作業帽子、安全靴(運動靴可)、作業手袋 ※お持ちのものがあれば、新規に購入する必要はありません。
  • 企業実習があるため、職業訓練生総合保険に加入していただく必要があります。(約5,350円程度)

受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例

下記のような職種に就職されています。
 (前職)     (修了後の職種)

  • 製造業  →  電気工事業
  • 接客業  →  電気設備保守・点検業
  • 建築業  →  制御盤・配電盤組立配線業

訓練に関する職種と仕事内容

主な職種

  • 電気工事
  • 制御盤・配電盤組立配線
  • 電気設備の保守・管理
  • 生産設備の設計・開発

職種との相性(こんな方に向いている!)

  • 現場作業が好きで、“ものづくり”に興味がある方
  • 電気に興味を持っている方
  • 挨拶やコミュニケーション、チームワークを大切にできる方
  • 安全作業を意識できる方

訓練により就職可能な主な仕事

  • 電気工事士
     電気工事士は電気を使用する建物、設備の内外で電気の配線を担当します。建物の各階へ電気を送る幹線を配線して、それぞれの使用場所に分電盤を設置、配線し、コンセントや照明器具の取付けまで一連の設備工事を行います。
  • 施工管理技術者
     施工の計画や現場での施工管理を行ないます。上位資格である電気施工管理技士の資格が必要です。(要実務経験)
  • 電気設備保守・点検
     電気設備は、定期的に電気設備に異常がないかのチェックを行い、異常があれば、工事をするように電気工事士に依頼します。また、電気設備の改修を行う際には、各種試験などを行い、正常に動作するか確認します。
  • 制御盤・配電盤製作
     電気制御機器の制御盤や配電盤を製作・配線、検査、現地据付、不良時の保守を行います。
  • PLC制御設計
     生産設備、FAと呼ばれる工場の生産設備が使用通りに動くように、専用の機器を使いシステムの選定、設計、プログラミングを行います。

求人票に記載されている職種名

  • 電気工事士
  • 電気設備保守・点検
  • 制御盤・配電盤組立配線業
  • 制御プログラムの設計(PLC制御)

就職率

  • 85.0%(令和4年度実績)

修了生の声

  • 技術を身に付けたいと思いポリテクセンターに入りました。企業実習先の方に声をかけていただき、訓練修了後に就職しました。
  • 私は就業経験がなく、絶対に就職すると心に決め、親元から離れ引っ越ししてポリテクセンターに入り、企業実習先に就職しました。

賃金情報

  • 平均15万円から25万円

訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況

電気工事の基本となる電気回路・関係法規・器具工具の使用方法から、金属管・可とう電線管・金属線ぴ・合成樹脂管・リモコン配線等、各種施工及びCADによる屋内配線図の作図について訓練しますので、低圧受電の需要家における電気設備の施工ができるようになります。
制御分野では、有接点シーケンス制御の回路製作及びPLCによる制御プログラムを通してビルや工場における電動機等の設備・機器についての施工・制御・点検について学びますので、シーケンス機器の取付けや配線に加え、配電盤・制御盤の製作に必要な電気・シーケンス・工作に関する業務にも活用できます。

訓練修了時に取得できる資格

低圧電気取扱業務特別教育

低圧電気関連業務に従事する場合は、低圧電気取扱い業務特別教育の実施が義務付けられています(労働安全衛生法第59条)。この場合「電気工事士」の資格を保持している場合でも、低圧電気関連業務を行う為には特別教育を修了する必要があります。通常は各講習機関で受講しますが、電気設備技術科の訓練を受講することで該当する特別教育の修了証が発行されます。

[(厚生労働省)労働安全衛生関係の免許・資格・技能講習・特別教育など] (別ウィンドウで開きます)

任意に取得する資格

訓練期間中に受講者の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。受験手続きの説明や合格できる技能レベルへの到達は訓練中十分可能です。(※但し、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせ下さい。)

第二種電気工事士(電気技術者試験センター)

電気工事士は従事できる電気工作物の範囲によって、第一種と第二種に分かれています。第二種電気工事士は、暮らしに直結した家庭や商店の屋内外配線の電気工事を行うエキスパートであり、一般の住宅や商店で利用する小型の電動機や電気器具、照明等のための低電圧で比較的受電電力の小さい電気施設の電気工事に従事します。

[(財)電気技術者試験センター] (別ウィンドウで開きます)

就職後のスキルアップ

就職後は、当センターで実施しています短期間の 在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料)) を受講することで、さらにスキルを向上させることができます。
当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。
 

お問い合わせ先

ポリテクセンター宮城(宮城職業能力開発促進センター) 訓練課

TEL

022-362-2454

FAX

022-364-2651

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