住宅リフォ-ム技術科
訓練の概要
1.科の概要
住宅リフォームは居住者の高齢化やライフスタイル変化などから、多様性への対応が求められています。その市場規模も拡大が期待されている中、消費者が安心できる適切なリフォームを実施するためにも、専門的な知識を持つ人材の育成が必要とされています。
住宅リフォーム技術科では、6ヶ月の訓練の中で、住宅に関する基礎知識、建築CADによる図面作成、リフォーム計画等の木造住宅の基本的な計画手法、木造住宅の構造部材、内外装施工及び改修に関する知識と技能を習得します。
ポリテク通信

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ポリテク通信 第2号 (1.22 MB)
訓練を担当する指導員や受講者の声を掲載したフリーペーパー(ポリテクペーパー)を掲載しています。ぜひご覧ください!
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2.6ヵ月訓練全体の仕上がり像
- 住宅の構造・建築法規に関する基礎的な知識・技能を習得する
- CADによる図面作成技術を習得する
- リフォームの計画・提案ができる
- 木造住宅の構造部材加工・組み立てに関する知識・技能を習得する
- 内外装の改下地等の知識を踏まえたうえ、改修工事に関する知識・技能を習得する
3.1か月毎の訓練到達目標
1.住宅の改修に必要な構造、建築法規
住宅設計・構造計画を行う上で必要な法規、計算方法がどのようなものか、建築図面に記載されている線や記号が何を表しているのか学びます。
また、木造住宅の工法である軸組構法では、どのような部材がどのように使われているのかを座学、軸組模型の作成を通して基礎知識を身に付けます。


2.パソコン基礎技術・建築CAD
初めにPC操作の基礎としてWord、Excelを用いた文書作成及び表計算の技術を学びます。
その後、Jw_cadを用いて住宅図面作成を行うための基本操作を学び、建築確認申請図面の作成に必要な知識と技能を学びます。


3.住宅計画・提案
プレゼンテーションを行う際に用いるれる住宅デザインソフト(3Dマイホームデザイナー)の操作技術、木造住宅のプランニング手法、お客様に設計意図を伝達・提案する手法等を学びます。


4.構造部材の墨付けと加工
大工用工具の取扱い、柱・梁などの構造部材の墨付け・加工、組み立て作業を行い、木造住宅に関する知識及び施工に関する技能を学びます。


5.内装下地と仕上げ
木造の模擬家屋の作成を通して、床・壁・天井の下地、仕上げ作業を行い、構造材や住宅の内装作業と外装作業に関する技術及び関連知識を学びます。


6.内外装材のリフォーム作業
和室から洋室へのリフォームなどの内装や外装の改修に関する技能及び関連知識について学びます。


受講に必要な経験・スキル
- 特に必要ありませんが、CADの訓練がありますので、パソコンの基本操作を習得していることで、より高い訓練効果が望めます。
就職率
- 92.7% 令和3年度実績
修了生の主な就職先
建設業全般
- 住宅リフォーム会社・・・内装施工、営業、企画・提案、現場管理、コーディネーター
- ハウスメーカー・・・・・営業、CADオペレーター、設計補助、展示場スタッフ
- 工務店・・・・・・・・・施工、営業、現場管理、CADオペレーター、設計補助)
- 建設会社・・・・・・・・施工、現場管理、CADオペレーター、設計補助
- 設計事務所・・・・・・・CADオペレーター、設計補助
- 不動産会社・・・・・・・営業、企画・提案
- 設備機器会社・・・・・・ショールームスタッフ、コーディネーター
主な就職先企業
- 株式会社 大英工務店 (大工・工務)
- 株式会社 マイスタイルリフォーム (内装関係)
- 株式会社 なかやしき (CADオペ)
- グリーンプラザ開発 株式会社 (営業・施工管理)
賃金
(前職の経験等の諸条件に応じて異なる場合があります)
修了後の職務と仕事内容
就職後は、就職先の仕事内容によっても異なりますが、CADやプレゼンテーションで学んだことは、設計や営業の仕事で役立っています。大工などの現場作業では、模擬家屋建設で学んだ、木材の加工技術、作業手順やチームワークの重要性が仕事の現場で役立っています。どの職種問わずよく住宅リフォーム技術科の修了生から「模擬家屋の建設が建物の構造を知る上で非常に役に立った」と言われます。ただ一人前になるには個人差があり、いくらか年月がかかります。
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
訓練で習得した職業能力の活用状況は、就職先の仕事内容や本人の経験・資質によっても異なりますが、数ヵ月から1年程度でベテラン技能者のOJT により、就職先が期待する仕事(標準的な作業時間と品質・仕上がり)ができるようになります。そして2~3年経過すれば、熟練度はかなり向上し、自らの判断で仕事ができるようになると思われます。
訓練期間中に取得する資格
携帯用丸のこ盤作業従事者安全教育修了証
携帯用丸のこ盤については、その携帯性と使いやすさから建設業をはじめ様々な業種において広く使用されていますが、これに伴う災害発生は後を絶ちません。このため、携帯用丸のこ盤を用いた作業に従事する方に対し、安全で正しい作業を行うために必要な知識及び技能を付与することによって、職場における安全の一層の確保に資するように国が、安全又は衛生のための教育の推進を図っています。
任意で取得できる資格
訓練期間中に受講者の皆さんが取得した技能を活かして、任意に受験して取得できる資格の一例です。(※但し、合格を保証するものではありません。また、詳細については各実施機関へお問い合わせください。)
建築CAD検定試験
お問い合わせ先
ポリテクセンター福岡(福岡職業能力開発促進センター) 訓練第一課
住所
〒806-0049 北九州市八幡西区穴生3-5-1
TEL
093-641-6909
FAX
093-631-6516