コロナ禍で安定した職業に就きたいと活動するうちに、「形に残るものづくりの世界」に携わりたいと思うようになり、訓練コース説明会で溶接コースを見学しました。
まさに「ものづくり」に出会い、私もこの世界に挑戦することを決意しました。初心者でも基礎から丁寧に指導を受けられるので安心・安全です。ものづくりに興味のある女子の方は必見です。
コロナ禍で安定した職業に就きたいと活動するうちに、「形に残るものづくりの世界」に携わりたいと思うようになり、訓練コース説明会で溶接コースを見学しました。
まさに「ものづくり」に出会い、私もこの世界に挑戦することを決意しました。初心者でも基礎から丁寧に指導を受けられるので安心・安全です。ものづくりに興味のある女子の方は必見です。
前職でも仲間とのコミュニケーションを大切にしてきました。船舶のような複雑で巨大なものは仲間との協力が欠かせず、沢山の職場の仲間と力を合わせて完成させ、復旧後、無事に船がドックから出帆する姿を見送る時に、強くやりがいを感じています。
これからも船舶知識、溶接知識や技術を常に磨いていきます。
ものづくりの世界を目指すことにしましたが、全くの初心者のため授業についていけるか不安でしたが、基礎から教えていただき段々と積み上げていく訓練内容なので安心です。特に、現場でのグラインダー砥石の作業では、訓練で行ったことを思い出し、抵抗なく取り組むことが出来ました。
現在は、現場責任者の指導の下、船舶の艤装品の修理を担当しています。
とにかく毎日が楽しくて、仕方がありません。
TIG溶接で特殊工具を製作中の門山さん
面接では作業現場の環境等を全て見て頂いた上で「体力には自信があります。何でもやります」と、本人の言葉に感動しました。門山さんは向上心があり、人柄も良いため、職場で親しまれるのに時間がかかりませんでした。将来は独り立ちして艤装修理もできるスペシャリティーな活躍を期待しています。
左から人見社長、門山さん、雫石現場責任者
技能を身に付け専門職を目指そうと思い、職業訓練のパンフレットをみていたところ、ポリテクセンターの溶接のパンフレットに目が留まりました。パンフレットに女性の活躍が掲載されているのをみて興味を持ち、私も挑戦したいと思いました。
現在はベテランの先輩に付かせてもらい、仕事を教わりながら一つ一つ技能を身に付けています。くり返せば必ず上達するので、うまくいかず難しいと感じることもあきらめずやり抜くことができています。わずかな部分ですが製品の溶接を任せてもらえることもあり、そんな時に強くやりがいを感じています。
ものづくりの知識・技能がほぼゼロの状態から受講しましたので、ノギスの使い方やグラインダーの砥石の交換等になじめたことが今仕事をする上で大きく役立っています。ベンダーの使い方が自分には難しかったのですが、訓練後に何度か補習の時間を頂いたことで、就職後も苦手意識なく取り組むことができています。
現在、浦和区にある本社にて、筐体部分のスタッド溶接やTIG溶接、研磨作業を担当しています。今後は、曲げ加工も担当していく予定です。
部長面接と役員面接を実施していく中で、弊社の溶接作業について熱心に説明を受け、溶接訓練中だった内山さんが「今、溶接作業が楽しくて仕方ない」と語ったのが採用の決め手でした。また、JIS溶接技能者資格を受験し、後に合格したことは採用する上でも現在でも評価しています。
訓練受講以前は派遣社員として保険の電話オペレーターをしていました。期間満了による退職後手に職をつけ、物を作る仕事をしたいと思い、訓練コース説明会に参加したところ、女性でも溶接の仕事をしている方がいることを知りました。細かい作業やコツコツと取り組む溶接の仕事は自分に向いているんじゃないかと感じ受講を決意しました。
仕事は入社当初は練習から始まり、社内の溶接検査を通る溶接ができるようになり、先輩方のサポートもあってできることが徐々に増えてきました。現在は軸流扇のケーシングの溶接等をしています。また、自分の担当する仕事だけでなく、他の応援に行くこともあり、幅が広がり、やりがいがあります。ミスをすると余計に時間がかかるのでなんでも恐れずに聞き、丁寧さを重視して仕事に取り組んでいます。
受講中に習得したことは、実技や座学はもちろん、先生方の何気ない一言も、その時は理解できなくても、今となって「ああ、こういうことか」とわかることもあり、役に立っています。また、訓練中にTIG溶接技能者評価試験(TN-F)を受験し、取得することができたことも自信になりました。資格取得のための居残りの補習にお付き合いいただきありがとうございました。
現在、組付けグループに所属し、当社の主力製品である産業用送風機の一つである軸流送風機のケーシングの補強板のMAG溶接等を担当しています。
面接選考時、受講生だった十代さんは「正直、溶接工として本当に大丈夫だろうか。」という不安がありました。ですが、その場で溶接の実技試験(突き合わせ溶接とすみ肉溶接)を実施したところ、経験の浅いわりには、素晴らしい出来栄えで、一発合格です。技能もさることながら、持ち前の仕事に対する意欲、向上心、丁寧さは同僚の男性社員に勝るとも劣りません。これからも生産性向上に大きく貢献していただけるものと期待しています。
ピトー管式流量計
訓練を受ける以前は、自動車メーカーの製造工場でライン作業に従事しておりました。そこでモノ作りの楽しさに気づき、改めて勉強をしてより専門的な分野で働くために受講を決めました。職業訓練を修了し、現在は流量計のメーカーで働いています。以前の職場でも現在も働いていて感じるのは、溶接はモノづくりには欠かせないもので、なくてはならない重要な技術だということです。モノづくりの一端を担う溶接工は誇りを持ってできる仕事だと思います。
私は職場で主に、当社の主要商品であるピトー管式流量計の製造に携わっており、溶接はTIG溶接をしています。入社当初は材料の切り出しからケガキ、ポンチをうつ作業、バリ取りなどをしていました。現在は材料の切り出しからボール盤での穴あけ、溶接、旋盤まで限定的ではありますが商品を一から作る事を任せていただいております。精度の高いものを求められる為、なかでも商品の細かな寸法や溶接の溶け込み、溶接ビードの外観を特に重視し仕事に取り組んでいます。当社にはベテラン技術者が数名おり、溶接は勿論旋盤まで多岐に渡り高い技術で活躍しております。私も先輩方と同じく、第一線で長く活躍できる多能工になれるよう日々精進しております。
訓練の受講中は溶接の各分野において実技が多いこともあり、各溶接の初歩的な事は習得できたように思います。訓練で得たベースがあることで、就業先での仕事に抵抗なく入れたと感じています。座学で得た知識も現場で生きることが多く「講義で勉強したことがある。」という事が多くあり仕事に大いに役立っています。機械や道具の名称や使い方、図面の見方など講義で無駄な部分はないというぐらい今の仕事に生きています。
訓練時間外でも、わからない事があれば講師の方々は丁寧に対応してくれました。また許可を得て実技の復習をさせていただくことができ、こちらのわがままにも柔軟に対応していただきました。受講期間が半年と短く感じるかもしれませんが、講義に向かう姿勢次第で中身の濃いものになると思います。これから受講を検討している方は是非自発的に行動して、受講を意義のあるものにしてください。
永田さんの作業風景
当社は、主に工業用流量計(ピトー管)を開発から販売、保守に至るまでワンストップで提供するメーカーです。
昨年、創業40周年目の節目にファブレスから自社工場を開設するに至り、多くのノウハウが必要な流量計の製作を長く継続するために、熟練工の技術を伝承し続ける必要性を強く感じ、昨年の7月にポリテクセンター埼玉の溶接技術科を修了した永田さんを採用しました。
本人は、入社後1年ですが、ポリテクセンターで習得した溶接に関する基礎的な知識と技術と、持ち前の器用さを発揮し、流量計製作の全工程を担当し、当社の貴重な戦力として活躍しています。
現在は、溶接だけではなく旋盤での機械加工なども習得中で、多能工に成るべく意欲をもって取り組んでいます。
ポリテクセンターへの提言として、6ヶ月の訓練期間では難しいとは思いますが、溶接作業の前後に必ず必要となる機械加工や仕上げの技術習得を付加すると、より活躍の範囲が広がるのではないでしょうか。
大学のころ実習やインターンシップ等で溶接を経験したことがあり、溶接に関連する職務への転職を考えていました。しかし、今のままでは知識、技術ともに不足していると考え、各種の溶接や板金加工について学べるポリテクセンター埼玉の溶接技術科を受講しようと考えました。
溶接法の中でもとくにTIG溶接について関心がありました。TIG溶接とはアルゴン溶接とも呼ばれ、一般的な火花の飛び散る溶接とは違い、板厚1㎜前後の板金材料の溶接などもできるとても細かい操作を要求する溶接法です。私はTIG溶接の職務での就職を希望していたので、訓練でステンレスやアルミの溶接を学べたのは良かったです。また、ポリテクセンターで突合せ溶接や隅肉溶接といった実務でもよくある継手での訓練をやっていたおかげで仕事に慣れるのも早かったと思います。
現在は、主に食品加工設備、空調設備関連機器など、ステンレス材を主とした製品の溶接作業を担当しています。入社当初はわからないことばかりで戸惑いの中、社長をはじめ、先輩方のご指導いただきながら現在に至り半年になりました。実際の製品の溶接は訓練とは違い、ひずみなく、また外観の美しさとともにスピードも求められます。
当社はステンレスなどシートメタル加工による工業用機器の部品ロット生産から業務用設備機器の最終組立に携わっている会社です。おもに、理化学機器、厨房機器の製作を行っており、オーダーメイド主体ですが、規格品も扱い、切断から組立まで社内でー貫生産しています。全国各地の食品加工工場、製薬会社、大学病院、給食センター等に、当社でつくられた設備機器や部品が使用されています。
採用に当たっては、「お得意様や社内において、人間関係をしっかり構築できる人」を採用したいと考えています。具体的には、相手の立場に立って物事を考え、組織のルールをまもり、組織の一員として行動できる人材を広く募集しています。
昨年9月にポリテクセンターの溶接技術科を修了した金井さんを採用し、現在は板金製品の溶接の仕事に従事してもらっています。溶接と言っても段取りや溶接の方法は、会社によって様々だと思います。入社半年や1年は、覚えることも多く、公私ともに気を使うことも多いか思いますが、しっかり周りの人たちと会話して、(株)宏起工業の仕事の流儀を覚えてほしいと考えています、会社としても金井さんを応援していきたいと思います。
ローラへの肉盛溶接施工
訓練を修了後、平成14年10月に、(株)ウェルディングアロイズ・ジャパンに入社しました。
この会社では、主にプラント設備の部材・機材の摩耗部分及び腐食部分に、耐摩耗・耐食材料の自動肉盛り溶接施工を施し、交換することなく再生させる事業を行っています。
施工例としては、
…などがあり、あらゆる場面での耐摩耗・耐食肉盛溶接に特化したビジネスを展開しております。
摩耗や腐食した部材・機材を新しいものに交換するのではなく肉盛溶接により補修をして再生することは、費用対効果の面で有利であり当然顧客の要望に応えられるとともに、3R(Reuse, Resource, Recycle)という時代の求めるキャッチフレーズに即した事業であります。
ポリテクセンターに入所する前は、プラスチック成型金型に関わる仕事をしていたので、溶接という分野はポリテクセンターに入所して初めて携わりました。
現在、私は技術開発、顧客窓口、現地または工場内における実際の自動肉盛溶接施工と施工管理など全般に携わるとともに、技術部部長として会社内マネジメント全般を行っており忙しい毎日を送っております。
摩耗したローラ(左)と、
補修したローラ(右)
当社で行っている自動肉盛溶接技術は、ポリテクセンターで習う一般的な溶接技術とは大きく違っており、仕事についてはまた一から学ぶことが多かったのですが、ポリテクセンターの溶接技術科に入所して溶接という技術に出会い、新しい技術を身につける真摯な姿勢と、基本から丁寧に教えていただいた先生方に出会えたことがこの会社に入るという“縁”につながったのだと思っています。
6ヶ月の訓練で学んだ事を活かして、現在溶接の仕事に携わっています。
前職は営業だったので、ポリテクセンターでの溶接の訓練についていくことができるか少し心配がありました。
しかし、指導員の方々にアドバイスをいただきながら過ごした6ヶ月間は、大変充実した日々であったと感じています。訓練期間中には資格にもチャレンジし、パイプ溶接の資格も取得することができました。
溶接技術科を修了して再就職をすることはできましたが、日々“ものづくり”の奥深さを実感しています。
現場における上司の方々には、厳しくも温かいご指導をいただいています。これからも、溶接士として戦力となれるよう精進していきたいと思っています。
当社は、液面計の専業メーカーとして直視式液面計を含む諸機器の設計、開発、製造販売を手掛けております。
めまぐるしい産業構造の変化や多様化するニーズに適切に対応していくためにも、当社の将来の担い手として期待できる人材の確保は大変重要だと考えています。
そういった中で、今回ポリテクセンター埼玉の修了生の斉藤さんを採用しました。
現在、製造課で溶接の業務に就いていますが、訓練で習得した基本的な部分があり、未経験の人を採用するよりも安心感があります。また仕事に対しても積極的な姿勢で取組んでくれているので、ベテラン溶接士の指導の下、現場での経験を重ねて溶接のスペシャリストに成長してもらいたいと思っています。
工場風景
訓練を受講する前はアルバイトとして、コンビニ等で接客業をしていました。将来のことを思い、正社員として就職を考えていたところ一つのことを極めていく「職人」という仕事に興味を持ち、溶接技術科の受講を決意しました。
溶接技術科の訓練では溶接の原理から実習での技術的なことはもちろん、メモを取ることや道具を大事に扱うなど、社会人として、人として大切なことを学ぶことができました。
現在担当している業務は当社の主力製品である圧力容器や、攪拌機の部品の製作です。材料の切り出しから溶接、塗装や洗浄までを一貫して任せていただけることもあり、素直に楽しいと感じています。メモを取りアドバイスを大切にし、一つ一つの仕事を丁寧に行うことを心がけています。
就職活動が初めてだった私にとって、常に不安が先行しがちでしたが訓練受講中、定期的に実施される面談や、履歴書の書き方の相談などは大変心強かったです。また、ほかの受講生の方もやさしく接してくれ、訓練中だけでなく修了後の今でも定期的に集まり、楽しく飲んだりしています。
これからも、ポリテクセンターでは新しいスタートを切る人の背中を押して行っていただきたいと思います。
水野さん(右)、職場の方と一緒に
当社は、高度技能者による製品作りに特化している会社であり、技術を磨きたい意欲のある人材を丁寧に育て上げたいと考えています。技術だけでなく人間性を加味した人材の育成に力を入れています。
ポリテクセンターの受講生の方は訓練を受講することで新たな技術を身に着け、磨いていきたいという意欲があり、且つ水野さんは素直で一生懸命なところが社風にも合致すると思い採用しました。
是非意欲のある生徒を紹介いただければ、どこでも通用できる社会人として育てたいと思います。
(平成30年3月30日掲載)
訓練を受講する前は、整備関係の仕事に従事しておりました。前職で稀に溶接作業を行うことがあったのですが、うまく溶接ができたことがなかったので苦手意識が強く、避けておりました。ものづくりは昔から興味があり、工業系の仕事を転職先に考えていたので溶接を勉強させてもらえる環境を探しており、ポリテクセンターの存在を知り受講を決意しました。
TIG溶接の訓練ではステンレス鋼の溶接が一番作業回数が多いので訓練校でのビードの盛り方などが実務で役に立ちました。訓練校では、JIS溶接の資格を取得できる内容の訓練があり、練習時間が多く確保できるのも魅力の一つです。私が溶接したものを曲げ試験することもでき、実務では見れない貴重な経験ができたので今後に生かせると思いました。
現在は当社の主力製品である金型温度調節機の筐体の製作、膨張タンク(ステンレス製)の製作などを行っております。膨張タンクは、水漏れが許されない製品なので、溶接欠陥が無いように慎重に作業を行います。ただ溶接すればいいのではなく、見栄えの良いビードを作ると共に強度のことを考えて日々勉強させていただいています。
ポリテクセンターは私みたいな溶接の素人でも先生が手取り足取り教えてくれます。技術面はもちろん就職の相談、履歴書、ジョブカードなどのアドバイスも頂けるので助かりました。溶接科の方々とは就職に対する悩みなどを話したり、溶接の得意な方にコツなどを聞いて苦手なところを改善したりと助け合ってとてもいい関係を築けました。訓練は技術を向上させるチャンスなので有意義な時間にしてください。私の仕事では板厚1.0~1.5mm程度の薄い鋼板の溶接が多いので訓練でやっておきたかったと今では思っています…
金井さんの作業風景
金井さんと金型温度調節機
加藤様(左)と金井さん(右)
当社は自社製品の製造から販売までを行っています。その中で板金加工という部署は伝統的に技術が受け継がれている部署ですので今後もその技術を受け継いで行けるよう指導してゆくことが重要だと考えています。
金井さんはポリテクセンターの職業訓練の企業実習生として受け入れました。企業実習制度はとても良いことだと思います。金井さんが実習生として来たとき、溶接だけさせるのではなく一つの品物を形にすることで物作りの楽しさを学んでもらえればと考えました。そうすればどの会社に就職してもやって行けると思いました。
金井さんは実習生の時からとにかく物作りが好きだということがはっきり見て取れました。そして先輩の指導をよく聞き覚えようとする姿勢が大変良かった。今後も今の姿勢を続けて行ければ心配ないと思います。
ポリテクセンターでの限られた期間で多くのことを学ぶのはどうしても無理があると思いますので主に基礎的な部分をしっかりと教えて頂きたい。その他のことは就職してから覚えれば良いと思います。また、難しいでしょうが物作りの楽しさを教えて欲しいと思います。
ポリテクセンター埼玉のデュアル訓練にて平成24年4月に企業実習先として株式会社 島倉鉄工所でお世話になり、同年6月就職し、埼玉県八潮にある工場にて働いています。入社から1年以上が経ち現在は、圧力容器(法的規制外の個所)の被覆アーク溶接を中心に毎日失敗の許されない大型圧力容器の溶接に取り組んでいます。
また、様々な溶接技法の習得に向け高度な溶接技法等を企業内OJTにて直接先輩から学んでいます。
当面の今の目標は、「普通ボイラー溶接士」の資格取得(学科合格)であり、最終的には「特別ボイラー溶接士」を目指し、非破壊検査等幅広く担当できるようレベルアップを図っていきたいと考えています。
ポリテクセンターの後輩へのアドバイスとして「ポリテクセンターでの技能習得は一定の基礎技能の習得であるが、より高度な技能の習得には、個人のセンスが問われる。また、溶接現場の雰囲気を企業訪問等により早い時期に経験し、勉強と仕事は内容が違うことを実感し、訓練校に通うことは仕事の一部であると思うこと。」とアドバイスいたします。
当社は、明治5年(1872年)創立、以来140年の間、鉄の加工一筋に来ました。戦後は、建築設備用タンク製造の先駆者として、特に溶接技術を磨き、製品の高度化を指向した成果が数々の特許製品を生み出し、業界でも高く評価されるに至りました。
タンクについては設計からアフターサービスまで一貫して対応しており、特に納入後のメンテナンスには万全を期しており、専門のエンジニアがスピーディに対応するシステムを運用しております。
ポリテクセンターからの修了生受入れは、現在3名(内1名はポリテクセンター福島修了生)皆、溶接工として活躍し、定着しております。また、ポリテクセンターでの技能習得以外に前職でのキャリアも重視しており、昨日も機械技術科の訓練生と面談し、内定を出しているところであります。
今回取材の足立君は、一番の若手であり、先輩技能者に何でも質問できる立場なので、臆することなく技能習得に努めていただきたいと考えています。
タンク等については設計及び溶接共に安全性の確保のため法規上の制約が多々あり、溶接工については、「特別ボイラー溶接士」の資格取得による品質確保と併せ、現有の熟練技能工の技能継承も大切な仕事の一つとして取り組んでいます。
フリーターとして、いくつもの仕事を渡り歩いてきましたが、このままではいけないと思いハローワークに行きました。
今までこれといった職歴の無かった自分は、ハローワークの方の勧めもあって、ポリテクセンター埼玉で溶接の職業訓練を受けてみる事にしました。
今までに溶接の経験も無く、初めて触る機械に不安も多々ありました。
中里さん(左)、製缶リーダー 清水さん(中)、
総務部長 河井さん(右)
しかし、徐々にものづくりの奥深さに引き込まれ、気が付けば6ヶ月の訓練期間はあっという間に終わっていました。
私の受けた訓練コースは短期デュアルコースという企業実習が含まれている職業訓練だったのですが、企業実習により実際の現場を体験出来たことは非常に良かったと思っています。
やはり、訓練と実際の仕事とではかなりの違いがあり、現場で実際の製品を作ることで、ポリテクセンターでの訓練とは違った真剣さを体験出来たのは幸運だったと思います。
その後、実習先であった大和製作所に無事就職も決まり、今も常に勉強の毎日です。一日でも早く一人前に成れるよう、これからも精進していきたいです。
製造部長 浜野さん
当社は大型の変速機や半田付け用加熱炉を手がけており、お客様の仕様に応じ設計製作を行うので、様々な機種を製造しています。
したがって、その都度図面を見ながら溶接や機械加工を行う、いわゆる手づくりの製造メーカーであり、熟練した技術が要求されます。
昨年10月にポリテクセンターの溶接技術科を修了した中里君を採用し、現在はケーシングなどの溶接の仕事に従事してもらっています。
ポリテクセンターでの訓練より大きい品物が多いためか最初は難しそうでしたが、約1年経った今、本人の努力で様々な形状の品物をこなせるようになりました。
ものづくりは何事も基本が大事ですが、中里君は実習期間中および当社に就職してからも、一歩一歩堅実に、真面目に取り組んでいると思います。
デュアルシステムにおける企業実習制度は、実習期間中に本人の人柄もわかり、逆に本人としても、仕事の内容や会社の雰囲気がわかるので、スムーズに本採用に踏み切れ、大変良い制度ではないかと考えます。
当社としても今後もポリテクセンターと良いお付き合いをさせていただきたいと考えております。