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産学官連携研究共同体※平成30年度サポイン事業
- 入江工研株式会社
- 国立研究開発法人産業技術総合研究所
- 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター
- 埼玉県産業技術総合センター
修了生の活躍事例
デジタルものづくり技術科
デジタルものづくり技術科平成30年9月修了生
(就職先:入江工研株式会社)
デジタルものづくり技術科 修了生
唐澤 ルリ子 さん
ポリテクに入ったきっかけ
訓練受講前は、契約社員として製薬会社の検査員でした。契約期間満了で退職。私の強みとは何か振り返ってみました。褒められたことは何か。評価されたことは何か。アイデア、行動力(試作)、探求心、提案力・・・など、ものづくりに関連することばかりでした。ポリテクセンター埼玉には、ものづくりのプロセスを、一連の流れで学べる、訓練コースがありました。「デジタルものづくり技術科」これだ!と思わず目が輝いたことを、今でも覚えています。
担当している仕事とやりがい
所属
- 新規事業担当。アルバイトで入社し1年後正社員登用。
担当実務内容
- 測定試験とデータまとめ。3DCAD(SOLID WORKS)による試作品の図面作成。3Dプリンター出力と造形物の仕上げ。事務及び雑務。
担当テーマ
- 吊るさない点滴(無電源の輸液ポンプ)。吊るさず携帯できる「無電源の輸液ポンプ」の新規開発に携わっています。 平成30年10月~令和2年3月の活動では、産学官連携によ る共同開発でプロトタイプを制作しました。社会に新たな価値を提供できると信じて、ものづくり企業での仕事に、日々やりがいを感じています。
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唐澤さんが開発に携わった「吊るさない点滴(無電源の輸液ポンプ)」
学んで役に立っていること
ポリテクセンター埼玉で、ものづくりのプロセスを、一連の流れで学んだことで、ものづくり企業(入江工研株式会社)の門を叩くきっかけになりました。訓練で教わった作業であれば、何となくでも覚えているので、作業を依頼された時の抵抗感はありませんでした。同じ作業を2度、3度と繰り返し行えば、自然と身に付き自信にも繋がりました。訓練中、先生の何気ないお言葉1つ1つも勉強になりました。ポリテクセンター埼玉に行っていなかったら、ものづくり企業(入江工研株式会社)の門を叩くこともなく、当然現在の私もありません。ポリテクセンター埼玉と、入江工研株式会社と、1歩踏み出した自分自身に感謝です。
モデル:バルブ部品
面接の際に、会社の製品をモデリングして持って行ったことが内定に結び付いたと話す唐澤さん
入江工研株式会社
総務部西山 聰 様
当社の製品は、金属ベローズや真空バルブとその応用製品の設計・製造を主体に、半導体・FPD(フラットパネルディスプレイ)を始め、加速器・核融合・原子力・鉄道等の幅広い分野で使用されています。
ポリテクセンターの訓練を修了された方は、年齢層にも幅があり、訓練を通じた知識だけではなく、社会人として経験を積まれた方がいらっしゃるのも魅力的に感じています。
唐澤さんは面接時に、自作で当社の製品である「高真空アングルバルブ」を3Dプリンターで造形し持参されたことが、人柄だけではなく技術力と意欲も高く評価され、採用となりました。入社後は 新規事業の一員として真空技術を応用し、医療機器分野での製品開発を担当して頂いております。当初は3DCADを使用した設計を担当して頂くことをイメージしておりましたが、今では持ち前のバイタリティで部署全体の業務に携わって頂いております。
何事にも前向きで意欲的に取組む姿勢で、近い将来新たな製品を生み出してくれる、と期待しております。
(左から西山様、入江社長、加藤様、唐澤さん、郡司様、柴原様、岡田様)