以前の勤務で2次元CADに関わることがありましたが、独学であったことから限界 を感じていました。転職を契機にものづくりの設計から加工まで全体の流れを勉強したいと考えていたところ、ハローワークから専門的な訓練がある事を紹介され、ポリテクセンター埼玉に入所し、基本的な知識と技能が習得できました。
修了生の活躍事例
CAD・NC技術科
CAD・NC技術科令和4年6月修了生
(就職先:株式会社 コートー)
横尾 恵美 さん
前職:経理事務員【正社員】→CADオペレータ【正社員】
本格的に知識や技術を学びたかった
林取締役社長(左)と横尾さん
立体駐車場扉の設計を担当しています
入社後、上司の指導の下で立体駐車場の扉の設計を担当させてもらうことになりました。2次元CAD、3次元CADを使用して日々緊張感をもって取り組んでいます。
測定、図面の基本が身についたことが大きいです
設計から加工までの全体の流れの訓練を受け、特にものづくりの基本中の基本である測定、図面の作図・読み取りが身についたことが役に立っています。
就職先企業(株式会社 コートー)での活躍
横尾 恵美 さんの業務
(立体駐車場扉の設計を担当しています)
駐車場は立地条件等で寸法から構造まで全て異なるため、指導を受けながら毎日勉強です。
【採用者の声】取締役社長 林 正美 様
面接の際に真面目さと誠実さが伺えたので、この人なら長年にわたって仕事をしてもらえると思いました。実際、うるさいくらいに質問が飛んできますが、その分進捗状況が分かるので安心ですし、積極性があります。製図の基本が身についているので教えやすいですし、この先3次元CADを駆使して干渉する部分などが解明できるようになることを、期待しています。
株式会社 コートー(所在地:東京都江東区)
- 1975年創業。ハイクオリティとチャレンジスピリットを忘れずに、たゆまぬ努力とともに着実な発展を遂げております 。
- 金属加工の製造販売。工業用ゴム製品及びプラスティック製造販売。配管資材及び住宅設備機器販売。立体駐車場扉の設計・製造・据付工事。弾性係留索(浮桟橋等)。
目次
CAD・NC技術科について、訓練内容の詳細はこちら
CAD・NC技術科令和3年9月修了生
(就職先:ニッシン・パーテクチュアル株式会社)
MT さん
前職:接客・販売→機械製品製造業 営業部 【正社員】
訓練受講のきっかけ
前職はアパレル関係の接客・販売職ですが、その後、結婚・退職して、最近まで10年近く専業主婦をしていました。
育児が一段落して仕事への復帰を考えたとき、前職のアパレルに関して20代の頃は先頭に立って働きましたが、今の自分には違うと思いました。家族の影響でCADやNCのオペレータに以前から興味がありましたが、いきなり専業主婦からの就職活動では不安なので、受講できるところは無いかと探して職業訓練のことを見つけ、検索したりハローワークで相談しました。
担当している仕事とやりがいは?
国際展示場で開催された「産業交流展」に参加する等、営業部の先輩にならって、実務経験を積んでいます。仕事の責任を感じる一方、最近はリアル展示に加えて、オンライン展示も行われる等、新たに学ぶことが多く、活気のある仕事には、楽しさ・やりがいも感じます。
MTさんと営業部の先輩
機械製図・加工関連の知識・技能習得が今の強み
職業訓練では「3次元CAD」の学習が最も役立ちました。客先や、社内のCADデータを扱うので、役立っています。それから、初めに「手書き製図」、次に「2次元CAD」、「3次元CAD」というように、段階を踏んで学べたことが、未経験の自分にも、広く関連知識が得られたので良かったです。
図面から製品に加工する、NC工作機のオペレーションも経験できたので、営業部での技術的な打合せの際など、工程をイメージするのに役立っています。
就職先企業(ニッシン・パーテクチュアル株式会社)での活躍
MT さんの業務
お客様の製品と製品図面を預かり、工程設計を行い3D-CADソフトウェアにて金型図を作成し、社内製作した金型をお客様の元へお届けするまでのお仕事をしていただいております。
MTさんと営業部の先輩
【採用者の声】 常務取締役 田口 達人 様
MTさんのこれまでの職歴には、ものづくりの経験はありませんでしたが、ポリテクセンターで、ものづくりの楽しさや奥深さを学んだことから、ものづくりの仕事に携わりたいという強い情熱が本人から感じられたこと、また、前職の接客業で培ったお客様目線の考え方としっかりした態度、笑顔で受け答えできるところに魅力を感じ、採用をさせて頂きました。
田口常務取締役(左)、MTさん、平野営業部長(右)
ニッシン・パーテクチュアル株式会社【日新精機株式会社から社名変更】
(所在地:埼玉県春日部市)
- 当社は、来年(2023年)で会社設立50周年。最新鋭の機械と卓越した職人の技術で自動車や電器製品に使われる金属部品を製造するのに欠かせない冷間圧造金型を設計・製造している会社です。超硬合金といわれる非常に硬い金属を使用し、その素材を精密金型へと加工することで、業界でも高い評価を頂いております。こうした基盤技術に加え、国内で例が少ない特殊なレーザー(微細表面)加工機を導入、研究開発部門を設置して産学連携を進める等、お客様のニーズを探りつつ、高付加価値市場への進出、事業の多角化にもチャレンジしております。
当社製の金型(左) と 金型で加工された製品
CAD・NC技術科平成27年3月修了生
(就職先:株式会社 共立機械製作所)
CAD・NC技術科 修了生
御手洗 月野 さん
≪組み立てている製本用機械の前で≫
左:取締役工場長 石坂 孝行 さん
右:御手洗 月野 さん
私の現在の仕事は製本用機械を製造する会社で、NCフライス盤、ボール盤、汎用旋盤、NC旋盤、ラジアルボール盤などの工作機械で部品を加工したり、図面を見て組み立てを行っています。また、製本用機械を納品した会社に出張し、製本用機械の修理を行っています。
私は工業高校を卒業しましたが、その時は工業デザインを専攻しており、卒業後の就職先も製造関係ではありませんでした。当時からNC旋盤を扱う友人を見て”ものづくり”に興味を持っていましたが、製造の経験もなく就職先も印刷物のデザインや郵便局勤務など、製造ではない仕事をしていました。郵便局勤務時代に機械のメンテナンスや営繕などを頼まれてこなしていた事もあり、”ものづくり”の仕事をあきらめられず、ポリテクセンター埼玉のCAD・NC技術科に入所しました。
現在の仕事は念願が叶い”ものづくり”の仕事で、一から自工場で部品を加工し、その部品を組み立てて製本用機械を製造しています。高校時代に手描きで図面を描いたりJISの規格なども勉強していましたが、ポリテクセンター埼玉では、当時はなかった2次元CAD技能を習得しました。また、JIS規格も当時から変更されているところなどを改めて勉強して機械図面を読んで描くことができるようになりました。旋盤、フライス盤、NC旋盤などの加工技術はもちろんですが、加工条件や工具等の知識や段取りなどを流れで習得できたことは私にとっての強みになっています。
≪部品を加工したNC旋盤の前で≫
現在の仕事は念願の”ものづくり”の仕事で毎日とても楽しいです。今は訓練では習得できなかった保全、溶接、PLC制御などの分野を先輩から指導を受けています。さらに、自分でもいろいろな分野を勉強し”ものづくり”の幅を広げていきたいと思います。
株式会社 共立機械製作所
取締役工場長 石坂 孝行 様
≪工場で加工した部品≫
当社は、ほとんどの部品を自工場で加工し、その部品を組み立てて製本用機械を製造している会社です。併せて、製本用機械を納品した先へ出向いて修理も行っています。
ポリテクセンター埼玉を修了した御手洗さんは、良い仕事をやっています。図面が読めて機械加工も十分にやっています。今後、保全、溶接、PLC制御などの分野ができる人手が不足しているので、御手洗さんにも頑張ってもらいたいです。