地域とのつながり就職・進路

地域とのつながり

新潟職業能力開発短期大学校の基本理念において、地域とのつながりを大切にするために「実践的研究を推し進め地域の未来創生に寄与する」と謳っております。これを実践するために、学生は多くのボランティア活動で地域貢献しております。また、教員は地域企業等との共同研究で地域に貢献しております。このような取り組みは、産業教育振興協議会のご支援を頂き、相互の発展向上に寄与しております。

お祭り

新発田まつり

フルカラーLEDにパフォーマンス。見て楽しい金魚台輪へ進化中。
地元新発田のお祭りに新潟職能短大として、学生と職員が参加しました。
新発田まつりと言えば、台輪の激しい「あおり」や「もみ合い」で有名ですが、新潟職能短大は中日に行われる「まつりパレード」に金魚台輪で参加しています。
また、赤い小金魚台輪も一緒に参加しており、可愛らしい様子で金魚台輪を先導する重要な役目を担っています。
金魚台輪は、表面に貼り付けているフルカラーLEDテープで、美しい色の変化が楽しめるようになっています。さらに、回転パフォーマンスも行い、観客の皆さんに楽しんでいただけるよう取り組んでいます。
交差点では多彩なパターンでLEDを点灯し、学生たちが一生懸命に汗をかいて観客の声援に応えながら、金魚台輪の回転パフォーマンスを行いました。
学生たちは「ワッショイ、ワッショイ」と叫びながら元気よく金魚台輪と小金魚台輪を引っ張っていました。
これからも、金魚台輪を進化させる予定です。令和時代の新潟職能短大の金魚台輪に・・・乞うご期待!

中条まつり

夏だ!祭りだ!お神輿だ!
産業教育振興協議会でご支援いただいている胎内市で開催された「中条祭り」に学生と職員が参加しました。
「中条祭り」とは新潟県胎 内市熊野若宮神社の例大祭で、毎年9月3日から9月6日にかけて行われています。
当校は神輿の担ぎ手として、学生の若い力を結集し初めて参加しました。学生たちが掛け声を合わせて神輿を担ぎ上げる姿は壮観でした。
また、沿道の地元の方々も、担ぎ手の掛け声に合わせて手拍子や掛け声で盛り上げていただきました。
学生たちは、祭りのクライマックスで神輿の担ぎ手としての見せ場を演じ、担ぎ終えた時には達成感に満ち溢れた表情をしていました。
これからも、新潟職能短大は「中条祭り」を盛り上げていきます。

共同研究

風力発電

風力発電機の低中速領域における風車3枚翼と4枚翼の効率について
現在、国内・国外問わず風力発電機のブレードは3枚翼が主流ですが、低風速においては4枚以上の多翼型の効率が高いことが知られています。当該研究は、4枚翼の低中風速領域(3〜8m/s)における風車効率について、数値流体力学解析ソフト(CFD)によるシミュレーションと模型サイズのブレードを用いた風洞実験から風車実験から風車効率を推定し、実際に運用が可能か検討することが目的です。また、4枚翼において発生する異常振動や騒音について、その改善策についても検討しました。
3次元CADであるInventorを用いて3枚翼と4枚翼のブレードとフランジを設計しました。また、この3Dデータを基にCFDシミュレーションによる粒子解析を行い、回転効率を検証しました。設計したブレードとフランジを、3Dプリンタを用いて造形し、ブレードとフランジの結合部分を18角形にすることで、仰角が18段階と細かく調整できるよう工夫しました。
シミュレーションと実験の結果、低速域(3〜5m/s)では、ブレードが一枚増えたことによる重量の増大に対して風による揚力が弱すぎたため、回転速度が伸びずブレード3枚の発電効率が上回りました。また、中速域(6〜8m/s)では、4枚ブレードの発電電力が安定して増加することを確認しました。

登録有形文化財 登録申請への協力

登録有形文化財 登録申請への協力
新発田市はかつて城下町として栄え、現在も地域の歴史を物語る建物が多くあります。住居環境科は歴史的街並みの保全活動を行う市民団体から、長谷川家住宅土蔵(双子蔵)を登録有形文化財に登録申請するための協力依頼を受け、共同研究として取り組みました。
登録有形文化財とは急激に消滅しつつある近代の建造物の保護に当たり、重要文化財指定制度を補うものとして創設された制度で、所有者に建物を活用してもらいながら良好な状態の維持を図る仕組みです。明治時代に建てられた長谷川家住宅土蔵は新発田川沿いの角地に建ち、2つの蔵を組み合わせた特徴的な外観から通称「双子蔵」と呼ばれ、地域のアイコンとして親しまれてきました。新発田市は双子蔵の建つ地域を歴史景観エリアに指定しています。また、双子蔵の面する道路は歴史景観重要道路でもあり、地域の歴史を物語る重要な建物です。
本共同研究は総合制作実習の一環としても取り組み、学生が建物を計測して申請用図面を作成しました。調査および申請には地元建築士会の協力も得て、無事登録されました。今後も新発田のまちの宝として、さらに愛され大切に守られていくことになります。