生産技術科学科紹介

生産技術科専門課程 2年制 | 定員 20名

コンピュータ制御された工作機械を使いこなし、高品位で高品質な製品を作り出せるかが問われています。即戦力となるエンジニアの人づくりを目標としています。

特色

01設計技術

アイデアを図面や立体モデルに表現する
機械は人の生活を豊かにしていくものです。人に危害を加えるようではなりません。またすぐに壊れては非効率です。
そんなことを多角的に考えるのが設計技術です。そうして考えられた優れたアイデアが正確に伝わるように表現する製図も重要な技術です。そのための知識や技術を機械設計関連科目で習得します。

02加工技術

設計図を現実のものにする
部品には高い精度が必要となりコンピュータ制御された工作機械が駆使されます。まさに音をたてて削ることは設計図が現実になっていく光景です。
加工を追及する姿勢を大切に、加工の技能と技術について実習を通じて習得します。

03測定計測技術

製品の正確さを、正しく数値にする
スピードやコストを考えると、一回で機械の性能を発揮させたいものです。そのためには確かな測定、計測技術が求められます。
1/1000ミリオーダーの正確な測定はもちろんのこと、機械部品ごとの特殊な測定法の知識や、得られる測定値を分析する力も必要です。関連科目の中でそうした測定・計測技術を習得します。

カリキュラム

「機械」は動きを生み出す唯一の技術です。電池やガソリンだけではものは動きません。そこに動く仕組みを与えているのが機械の技術なのです。生産技術科では、ものづくりの原点である基本的な加工技術に加え、最新の加工システムを操り、「機械」を生み出す実践技術者の育成を目指しています。

1年前期
1年次は各関連技術の基礎となる学力と基本的な技術・技能を取得することに重点を置いた学科、実技の科目を習得します。
1年後期
基礎となる科目の技術、学科の履修を重ねた後、専門科目の履修が本格化します。数値制御加工や2次元CAD及び3次元CADのスキル磨き、より高度な実習科目を習得します。
2年前期
専門性を高めるため各技能領域の高度な技術の履修を重ねる中で専門をより深めます。実習の中で複雑な課題に挑戦し、実践する力を高めていく科目を習得します。
2年後期
総合的なものづくり力を身につけるため、関連する科目を履修します。また、総合制作実習でこれまで習得した技能・技術を総合的に試します。
2年間を通じて機械・制御に関する基本と応用さらには創意工夫ができる技能と技術を習得します。

シラバス(授業計画)

令和5年度入校生の2年間の授業内容はこちらからダウンロードしてください。

資格

在学中に取得可能な資格
●国家技能検定試験機械製図CAD作業(2級)
機械検査作業(2級)
普通旋盤作業(2級)
数値制御旋盤作業(2級)
数値制御フライス盤作業(2級)
マシニングセンタ作業(2級)
機械組立仕上げ作業(2級)
●技能士補合格後、技能検定2級の学科試験免除
修了後の目標資格
●国家技能検定試験(主な関連職種)機械製図CAD作業(1、2級)
普通旋盤作業(1、2級)
フライス盤加工作業(1,2級)
機械検査作業(1,2級)
数値制御旋盤作業(1、2級)
数値制御フライス盤作業(1、2級)
マシニングセンタ作業(1、2級)
機械組立仕上げ作業(1、2級)

知識や技術、技能を身につけた卒業生は多くの企業で活躍しています!

実習設備

  • 機械系CAD室
  • ワイヤカット放電加工機
  • 汎用フライス盤
  • NC旋盤
  • マシニングセンタ
  • 3Dプリンター
  • プレスブレーキ
  • レーザー加工機

バーチャルビュー:画面をマウスなどで上下左右に操作するとその方向の映像を見ることができます。

総合制作

これまで習得した技能・技術を総合的に発揮して新規性のある課題に取り組む科目として総合制作実習があります。その中ではエコラン競技、コマ対戦、ロボット競技、機械加工やCAD製図などの競技会に参加することを一つのテーマにすることもあります。工夫しながら作ることの楽しさにもまして、目標を定めその達成を目指す中で得られる経験は将来の糧になります。

最近の総合制作実習テーマ一覧

  • 飛行モデル(ドローン)の製作
  • ゴム板加工機の
    設計・製作
    (企業との共同研究)
  • スターリングエンジンカーの製作
  • ミニ列車の製作と改良
  • 学内の必要備品の製作
  • 飛行モデル(ドローン)の製作
  • ゴム板加工機の
    設計・製作
    (企業との共同研究)
  • スターリングエンジンカーの製作
  • ミニ列車の製作と改良

受賞歴・大会結果

国家技能検定「機械関連職種」

国家技能検定とは、働く上で身に付ける、または必要とされる技能の習得レベルを評価する国家検定制度で、機械加工や建築大工など全部で130職種の試験があります。
生産技術科では機械に関連する分野の検定職種受験を推奨しております。機械加工、仕上げ、機械検査、機械プラント製図が関連の深い検定職種となり、さらに1つの職種から複数の作業に細分化されています。受験可能な検定職種が多いのも生産技術科の特徴です。
等級は1〜3級と特級があり、当校では2級まで受験が可能です。初めての学生は3級から受験しますが、1年生で3級を取得し2年生で2級に挑戦します。
国家技能検定の2級は企業に勤めている中堅程度の技術者が受験するレベルですが、毎年何人か挑戦して合格しています。この経験を通して技能・技術を向上し実務に必要な技能を身につけています。
令和3年度は数値制御旋盤、機械組立仕上げ、機械検査、機械プラント製図CAD作業の2級を受験しています。数値制御旋盤、機械組立仕上げの受験者は見事合格し、機械検査、機械プラント製図CADの結果はまだ出ていませんが、手ごたえを感じています。
生産技術科では充実したサポート体制で熱心に指導しております。

燕三条ものづくりメッセ2019 3Dプリンタ活用コンテスト プロテクト・ザ・エッグ部門 準優勝、3位(同率2名)

生産技術科2年生 阿部さん、黒田さん、佐藤さん

2019年10月17日に開催された燕三条ものづくりメッセ2019 3Dプリンタ活用コンテス  プロテクト・ザ・エッグ部門に出場しました。このコンテストでは、容器で保護した卵1個を高所から落下させ、卵の割れない高さと構造のユニークさを競います。コンテストには生産技術科2年生3名が、それぞれのコンセプトを決めて取り組みました。各々がコンセプトに基づいて3Dプリンタで造形し、実験と改良を繰り返し納得いく容器に仕上げました。

メッセージ

先生の声

星野先生機械加工、NC機械加工、機械設計製図

「カッコいいもの」を作ろう!
生産技術科では特に「技能検定の合格」と「総合制作実習」の2つのことに力を入れて取り組んでいます。技能検定は権威ある国家検定であり、合格することで確かな技能と技術が身についた証となります。一方、総合制作実習ではいかにも機械な物から、高度な電気電子部品を搭載した物まで多種多様な製品を開発しています。普通に考えたら不可能な物もここでは可能になります。皆さんも生産技術科で「カッコいいもの」を作りませんか。

学生の声

Oさん在校生生産技術科生徒の写真

充実したカリキュラムで自分に合った勉強
出身は工業高校です。新潟職能短大は就職にも強く、幅の広い選択の中から自分に合ったものを選べること、そして、何より、同じ志を持った友達と出会えたことが良かったです。
授業も少人数制で先生との距離が近いことで質問しやすいことも魅力ですね。あと一年間、資格も多く取得して充実した学校生活を送ります。

教員紹介

星野 聡
担当教科機械加工実習、基礎工学実験、機械工学実験、応用機械工学実習、機械設計製図、機械制御
専門分野機械加工、NC機械加工、機械設計製図
永田 友博
担当教科基礎製図、基礎工学実験、CAD実習Ⅰ・Ⅱ、機械製図、精密測定、CAE概論、機械工学実験、機械設計製図
専門分野2次元CAD、3次元CAD、デジタルファブリケーション、プロダクトデザイン
堀江 和也
担当教科安全衛生工学、工業力学、材料力学、工業材料、測定実習
専門分野金属材料、セラミックス材料
上村 貴幸
担当教科数値制御、数値制御加工実習、機械加工実習、測定実習
専門分野機械製図、2次元CAD、測定、機械加工、NC機械加工
栗木 敦司
担当教科機械加工実習、機械工作、数値制御Ⅰ、機械工作実習、数値制御加工Ⅰ、数値制御加工実習Ⅱ
専門分野汎用機械加工、NC機械加工、2次元CAD、測定

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