図面の読み方から工作法の概要と測定、仕上げ作業・ボール盤作業・自由研削といし取替え、安全教育等に関する技能と知識を習得する。
機械加工技術科(訓練期間7ヶ月)のご案内
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
機械加工に関する知識を学び、汎用加工機(旋盤、フライス盤)を使用して切削条件等の切削理論、加工工程、段取り等を体得します。
またNC加工機(NC旋盤、マシニングセンタ)の機械操作・プログラミング手法、CAMによるNCデータの作成を学び、プログラムチェックから実加工まで行います。
訓練全体(7ヶ月間)の目標人材像(訓練目標)
- 訓練導入講習によりビジネスマナー、製図基礎の習得ができます。
- 普通旋盤による機械加工及び機械工作の習得ができます。
- フライス盤及びマシニングセンタによる機械加工の習得ができます。
【訓練課題例】


総訓練時間
- 794時間
1ヶ月ごとの訓練目標
1.「橋渡し訓練」
就職に対する自己理解を促進するため、「自分の強み・弱みの表現」、「受講動機、能力を伸ばす方向性の明確化」、「やりたい仕事の探索」、「企業に関する情報収集」を行い、就職に必要な基礎知識としてコミュニケーションの基本やビジネスマナー、職務経歴書の書き方などを学びます。
また、2ヶ月目以降の実践訓練に必要な基礎知識としてパソコン操作の基本や基礎数学、製図等の基本を習得します。
2.「機械工作基本」

3.「普通旋盤作業」
普通旋盤の正しい操作及び加工準備要素と各切削加工(内外径・テーパ・ねじ切り当含む、はめ合わせ)作業ができる専門的な技能及び関連知識を習得する。

4.「NC旋盤工作作業」
NC旋盤の基礎知識、プログラミング手法及び、NC旋盤作業に関する技能と知識を習得する。

5.「フライス盤作業」
汎用フライス盤の正しい操作及び加工準備要素と各切削加工(六面体加工・段付き・勾配削りを含む、はめ合わせ)作業ができる専門的な技能及び関連知識を習得する。

6.「マシニングセンタ工作作業」
マシニングセンタの基礎知識、プログラミング手法及び、加工作業に関する技能と知識を習得する。

7.「CAM応用」
CAMシステム及びその周辺技術の全般を知り、操作とNCデータ作成方法と関連知識を習得する。

受講要件
過去の機械加工の経験
- 特に必要ありません
事前に習得していることが望ましいスキル
- CAM作業にパソコンを使用しますので、パソコンを使用したことがある方(起動・終了、ワープロソフト、表計算ソフト)は、さらに訓練効果が期待できます。
各訓練科共通要件
- 訓練に関連する職種への就職を希望している方
- 訓練を受講することに熱意を有している方
- 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有している方
- 訓練受講・修了に支障がないこと(健康状態・受講態度等)
受講料
無料です。
ただし、教科書代、作業服代等(約20,000円)については、実費負担となります。
受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種
機械加工が未経験の方でも、関連する職種に就職されています。
訓練に関する職種と仕事内容
主な職種
- 機械工、機械加工オペレータ、CAMオペレータ
機械加工の仕事
自動車、産業機械など多くの部品から組み立てられて作られております。これらの金属部品をいろいろな工作機械で削って形状、穴などをつくる作業が機械工です。また、プラスチック部品や金属の薄板部品などは金型と呼ばれる機械器具装置を使って作りますが、その金型も各種NC工作機械(コンピュータ制御による工作機械)を使用し作られます。切削加工するためには、加工材料、切削刃物、切削条件、加工する手順などの知識や経験が必要です。
機械加工職種との相性(こんな方に向いている)
「ものづくり」に興味があり、慎重に丁寧な仕上がりを重視した作業ができる方。性別は全く問いません。
訓練により就職可能な主な仕事
- 汎用旋盤、フライス盤による機械加工
- NC旋盤、マシニングセンタによるプログラム作成および機械操作
- ノギス、マイクロメータ等による精密測定、検査業務
- CAMによるNCデータ作成業務
求人票に記載されている職種名
機械加工、機械オペレータ、汎用旋盤、NC旋盤、機械作業員、CAD/CAMオペレータ
就職後の仕事例(求人票より)
- 機械加工オペレータ
- NCフライス盤で金型部品を製作
- マシニングセンタを使用した部品製作
- CAD/CAMを使った加工データ作成
- 汎用フライス盤機械加工
就職率
今年度新規コースのため未定
修了者の主な就職先(平成26年度実績)
今年度新規コースのため未定
賃金情報
修了者の採用時の賃金(給与総支給額)実績
- 平均16万円から20万円
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
今年度新規コースのため未定
訓練修了時に取得できる資格
自由研削といしの取替え業務に係る特別教育修了証
労働安全衛生法第59条第3項及び労働安全衛生規則第36条で自由研削といしの取替え、取替え時の試運転業務等を行う業務に労働者を就かせるときは、事業者が「安全衛生特別教育規程」に基づく安全または衛生のための特別の教育が義務づけられています。
本特別教育は、訓練中に実施し、修了時に特別教育修了証が当センター所長名で交付されます。
任意に取得する資格
訓練期間中に受講者の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。(※但し、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせ下さい。)
技能検定 (中央職業能力開発協会)
技能検定は、「働く人々の有する技能を一定の基準により検定し、国として証明する国家検定制度」です。加工課題を時間内に作成する実技試験と製図、機械工作等の学科試験があります。技能レベルとして1級、2級、3級があり経験等により受検資格が異なります。
機械加工(旋盤作業)
機械加工(フライス盤作業)
就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施しています短期間の在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料))を受講したり、就職先の実務経験を活かして、国家資格である技能検定に挑戦したり、(社)日本溶接協会の手溶接技能者のその他の種目を受験したりするなど、さらにスキルを向上させることができます。
当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。
お問い合わせ先
離職者訓練担当
TEL
082-245-0230
FAX
082-245-3926