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ビル管理技術科(訓練期間6ヶ月)のご案内

訓練の概要(訓練により習得できる技能)

 建築物衛生法に規定される建築物環境衛生基準(空気環境の調整、給水の管理、排水の管理、清掃等、ねずみ等の駆除)に従って建築物を維持管理するための職務に関連したもののうち、空気環境の調整、給水の管理、排水の管理に関する設備の知識を習得し、あわせてこれらの設備のメンテナンス及び電気配線工事・電気設備保全等に関する基本的な知識・技能を習得し設備管理技術者を目指します。

訓練全体(6ヶ月間)の目標人材像(訓練目標)

  • ビル等の建築物の電気設備のメンテナンスに関する技能・知識の習得を目指します。
  • ビル等の建築物の空気調和設備・給排水衛生設備のメンテナンスに関する技能・知識の習得を目指します。

(下記写真の訓練課題例、実習装置参照)

【訓練課題例】

訓練課題例1
訓練課題例2

【ポンプ制御実習装置】

ポンプ制御実習装置

総訓練時間

  • 684時間

1ヶ月ごとの訓練目標

1.「電気配線工事」

 電気に関する基礎理論、配電理論および配線設計、電気工事の施工方法、検査方法、保安に関する法令について学び、実際にビル電気設備における簡単な電気部品交換等ができる技能及び関連知識を習得します。
(関連資格:第二種電気工事士)

電気配線工事

2.「電気設備保全管理」

 ビル設備にある空調ファンや給水ポンプのモーターを駆動させる時に用いられる自動制御の基本である「シーケンス制御」について、実習盤での回路作成を通じて理解し、異常時で軽微なトラブルに対応することができる知識技能・技術を習得します。また、建築物の電源となる受変電設備の知識も習得します。

電気設備保全管理

 

3.「危険物取扱い・設備CAD」 

 ビル等の設備にあるボイラーや自家用発電機の燃料に使われる危険物の性質と取扱い及び消火方法に関する知識を習得します。
(関連資格:危険物乙4類)
 また、CADに関する操作方法の基本を理解し、建築設備図面の作図に関する技能を習得します。

危険物取扱い・設備CAD

4.「空調設備保全管理」

 ビル内の冷暖房や換気を行い、空気環境測定実習等を通して室内空気環境を快適な状態に維持するための基礎知識・技能を習得します。また、家庭用エアコンの設置実習及び冷媒配管(銅管)の接合を通して、空調設備の保守・管理の技能も習得します。
(関連資格:第3種冷凍機械責任者)

空調設備保全管理

5.「給排水衛生設備管理」

 建築物の上下水道に関する知識を習得し、各種配管接合や洗面器・便器などの衛生器具類の取扱い及び配管実習を通して、給排水設備保全に関する知識と技能を習得します。

給排水衛生設備管理

6.「防災設備管理作業(第4類)・ボイラー取扱い作業」

 火災発生時に火災の発見、警報などを行う自動火災報知設備の構造・原理を学び、日常での点検や警報時の対応ができる知識と技能を習得します。
(関連資格:第4種消防設備士)
 温水や水蒸気をつくるボイラー設備に関する構造や取扱い、燃焼の仕組み、関係法令の知識を習得します。
(関連資格:二級ボイラー技士)

防災設備管理作業(第4類)・ボイラー取扱い作業

受講要件

過去のビル管理経験

  • 特に必要ありません

事前に習得していることが望ましいスキル

  • 知識・技術的なことは特にありませんが、職業上、手先の細かい作業から、電線巻束などや配管資材等、重い物の運搬など、幅広い作業があります。また、細い電線や小さい部品などの色判別などもあり、視力や手先の器用さがあればより取り組みやすいです。

各訓練科共通要件

  • 再就職を強く望んでいる者であって、その就職に向けた職業訓練を受講することに強い意欲を有している方
  • 離職者訓練コースの内容を理解し、就職を希望する職務と入所希望訓練科との整合性がある方
  • 職業訓練の安全確保及び訓練に支障を来さないような健康状態である方
  • 職業訓練を受講する上で必要な、集合訓練における協調性のある方

※受講希望者が多数の場合、上記の条件を満たしていても受講できないことがあります。

受講料

無料です。
ただし、教科書代などで、(約20,000円)については、実費負担となります。なお、資格(任意受験)に係る受験料が別途必要となります。

受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種

 ビル管理が未経験の方でも、下記のようなビル管理と関連する職種に就職されています。

(前職)        (修了後の職種)
・運送業        → ビル設備管理
・経理事務       → ビル設備管理
・介護サービス     → ビル等居住施設の管理
・プラスチック製品製造業→ ビル設備管理

訓練に関する職種と仕事内容

主な職種

  • 居住施設、ビル等の管理(設備運転保守)、定置機械運転(ボイラー等)、電気工事

ビル管理の仕事

 様々なビルの電気、空調、消防、給排水などの設備の調整や管理を行うのが、ビル設備管理技術者です。一般的に建築物(ビルが多いですが、そのほかにも工場、学校、病院等、大きな建築物があります。)を巡回訪問して設備を管理する技術者と、建築物に常駐して設備を管理する技術者に分かれます。
 ビルを巡回訪問して設備を管理する技術者は、担当エリアを持ち、契約先のビルを巡回訪問して、保守や点検をします。巡回先のビルでは、電気の配電盤や空調設備、消防設備や給排水設備などが正常に作動しているか、五感を使って確認します。設備に異常が認められたり、停電しているなどの緊急の場合、補修を担当する専門業者に連絡し、連携して設備の復旧に務めます。
 ビルの地下などにある中央管理室に常駐してその施設設備を管理する技術者は、各設備の状態を一括して管理します。常駐での設備管理は、コンピュータで自動制御された機械装置の運転状況を制御モニタ画面で監視します。また、定期的に現場を巡回して運転状況を観測し記録したり、機器の保守や点検をします。常駐管理は、24時間体制で管理するため、一般的に、技術者は交代制で勤務します。
 多くの人々が集まる施設・大規模な建築物の中央管理室は、防災センターとしての役割も大きくなります。ビル管理技術者は、異常が起きないように神経を集中させ、人々の安全と快適な環境を守ります。

ビル管理職種との相性(こんな方に向いている)

 チームで動く仕事のため、協調性が求められます(和を大事にする人)。また機械の構造や理論について、科学的・技術的興味を持てる方が望ましいです。さらに、縁の下の力持ちの様な仕事でもあり、地味で目立たない仕事のため、辛抱強さが求められます。

訓練により就職可能な主な仕事

  • 建築物の設備管理
  • 建築物の施設警備
  • 設備工事・保安・点検

求人票に記載されている職種名

設備管理、建物管理、施設警備、配管工など

就職後の仕事例(求人票より)

  • 設備(電気・空調換気・給排水・防災設備等)の運転保守管理業務
  • 大型商業施設・ビル・工場関係の設備機器の日常点検業務
  • ビル管理業務(電気、空調、衛生、消防設備及び建物の管理)
  • 集合住宅・オフィスビル・工場その他構造物等の空調衛生設備工事における施工管理業務
  • オフィスでの簡単な設備管理(フィルター清掃、管球交換、冷暖房切り換え)

就職率

83.6%(平成28年度実績)
81.3%(平成27年度実績)
92.2%(平成26年度実績)

修了者の主な就職先

イオンディライト(株)   (株)オオケン        中国ビルウェア(株)

東洋観光(株)        広島管財(株)      (株)広島リバイン

(株)不二ビルサービス   (株)メックステクノ中国   八洲管理(株)
 
                                     (五十音順)                              

賃金情報

修了者の採用時の賃金(給与総支給額)実績

  • 13万円から23万円

訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況

 屋内配線工事・給排水衛生設備・空調設備等の知識技能を習得しますので、第二種電気工事士・2級ボイラー技士・乙種4類消防設備士・乙種第4類危険物取扱者等の資格を取得して、ビル設備の保守管理・建築設備施工(配管工事、電気工事等)の業務に役立てています。

訓練修了時に取得できる資格

特にありません。

任意に取得する資格

訓練期間中に受講者の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。
※但し、合格を保証するものではありません。
 各種免許資格受験の「申し込み受付期間」や「試験実施日」は、試験の実施団体ごとに、すべて異なっています。
 訓練のカリキュラムは、ビルの設備管理の業務に必要とされる、これら免許資格の受験を視野に入れての構成となっていますが、試験実施日の関係で、在所中には受験できないことがあります。
 また、試験の「申し込み受付期間」が、入所する前に、すでに締め切られていることもあります。免許資格の受験を考えている方は、ご注意下さい。
 詳細につきましては、各試験の実施機関へ直接お問い合わせ下さい。

第ニ種電気工事士  ((財)電気技術者試験センター) 

 (財)電気技術者試験センター http://www.shiken.or.jp/

試験実施回数=年に2回
試験日=学科試験:6月、10月 / 実技試験:7月、12月
受付期間=3月、6月
受験資格=なし
試験形式=筆記試験および技能(実技)試験
受験料=9,600円

・第二種電気工事士は、家庭や商店の屋内外配線の電気工事を行うエキスパートであり、一般の住宅や商店で利用する小型の電動機、電気器具や、照明等のための、低電圧で受電電力の小さい電気施設の電気工事に従事します。

乙種第4類消防設備士 ((財)消防試験研究センター)

 (財)消防試験研究センター https://www.shoubo-shiken.or.jp/

試験実施回数=年に2回(広島県の場合)
試験日=例年8月、2月
受付期間=試験日の概ね2ヵ月前
受験資格=なし
試験形式=学科試験のみ
受験料=3,800円

・ビル、デパート、ホテルなどの建物はその用途、規模、収容人員等に応じて消防設備の設置が法律により義務づけられており、それらの工事、整備、点検を行うには消防設備士の資格が必要です。
・乙種4類消防設備士は、自動火災報知設備、ガス漏れ火災警報設備等の整備、点検ができます。

乙種第4類危険物取扱者 ((財)消防試験研究センター)

 (財)消防試験研究センター http://www.shoubo-shiken.or.jp/

試験実施回数=年に7回(広島県の場合)
試験日=例年6月、7月、11月、12月、3月
受付期間=試験日の概ね2ヵ月前
受験資格=なし
試験形式=学科試験のみ
受験料=4,500円

・一定数量以上の危険物を貯蔵し、または取り扱う施設には危険物取扱者を置かなければいけません。
・ビル管理では、ボイラーや発電機の燃料に、重油や軽油などの危険物を使用します。
・乙種第4類危険物取扱者はガソリン・灯油・軽油・重油等の取扱い及び点検ができます。

二級ボイラー技士 ((財)安全衛生技術試験協会)

 (財)安全衛生技術試験協会 中国四国安全衛生技術センター http://www.chushi.exam.or.jp/

試験実施回数=年に12回
試験日=毎月
受付期間=試験日の2週間前まで
受験資格=なし
試験形式=学科試験のみ
受験料=6,800円

・ボイラー技士には特級、一級、二級の3種類があります。二級の資格をもっていれば、一般のビル設備で使用されているほとんどのボイラーは取り扱うことができます。
・ボイラーは、重油や都市ガス等を燃焼室で燃やしてボイラー内に高温・高圧の蒸気や温水を発生させるので、爆発や破裂の恐れがあります。そのため、ボイラー技士がボイラーの操作、安全運転のための管理、点検、定期検査を実施します。病院、工場等で勤務します。

第三種冷凍機械責任者 ((社)高圧ガス保安協会)

 (社)高圧ガス保安協会 http://www.khk.or.jp/

試験実施回数=年に1回
試験日=11月上旬
受付期間=8月下旬
受験資格=なし
試験形式=学科試験のみ
受験料=8,400円

・主に小型冷凍空調機を備えている施設、冷凍倉庫、冷凍冷蔵工場等において、製造(冷凍)に係る保安の実務を含む統括的な業務を行います。
・一日の冷凍能力が100トン未満の製造施設に関する保安業務に携わることができます。

就職後のスキルアップ

 就職後は、当センターで実施しています短期間の在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料))を受講したり、就職先の実務経験を活かして、国家資格である技能検定に挑戦したりするなど、さらにスキルを向上させることができます。
 当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。

お問い合わせ先

離職者訓練担当

TEL

082-245-0230

FAX

082-245-3926

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