FA(ファクトリー・オートメーション)システムを構築するためのリレー、PLCを用いた回路及び機器について技能及び関連知識を習得します。
電気制御・CAD技術科(生産システム技術科)(訓練期間6ヶ月)のご案内
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
製造ラインの自動化システムの制御において必要な制御技術、配線設計を習得します。
また、自動制御の配線・保全の関連知識と技能及びこれらに欠かせない図面の作図法をCADを通じて併せて習得します。
訓練全体(6ヶ月間)の目標人材像(訓練目標)
- プログラマブルコントローラによる自動化システムの制御ができます。
- 制御装置の製作及び保全・改善ができます。
(下記写真の訓練課題例参照)
【訓練課題例】

搬送・仕分け装置の制御

制御盤設計・製作
総訓練時間
- 684時間
1ヶ月ごとの訓練目標
1.「シーケンス制御技術」

2.「FAシステム要素技術」
自動化システムを構成する機器の使用方法に関する技能と知識を習得します。

3.「電気空気圧シーケンス制御技術・CAD活用技術」
空気圧機器の自動化の技能及び関連知識を習得します。CADを用いて、電気機器及びシーケンス制御回路図を作成する技術を習得します。

4.「制御機器保全」
モータを中心とした電気制御装置の保守に関する技能と知識を習得します。

5.「電気保全(電気配線)・CAD活用技術」
電線処理と接続方法を、第二種電気工事士の実技課題を実習しながら習得します。CADを用いて制御盤製作に必要な図面作図に関する技能および関連知識を理解します。

6.「制御盤製作」
制御盤製作にかかる設計、加工、配線等に関する技能及び関連知識を習得します。

受講要件
過去の電気・保全などの経験
- 特に必要ありません
事前に習得していることが望ましいスキル
- ワープロ、表計算ソフト等のパソコン操作
各訓練科共通要件
- 再就職を強く望んでおり、職業訓練を受講することに強い意欲を有している方
- 離職者訓練コースの内容を理解し、就職を希望する職務と入所希望訓練科との整合性がある方
- 職業訓練の安全確保及び訓練に支障を来さないような健康状態である方
- 職業訓練を受講する上で必要な、集合訓練における協調性のある方
※受講希望者が多数の場合、上記の条件を満たしていても受講できないことがあります。
受講料
無料です。
ただし、教科書代(約10,000円)については、実費負担となります。
受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種
電気関係が未経験の方でも、下記のような電気関係と関連する職種に就職されています。
(前職) (修了後の職種)
・建設業 → エレベータの保守・点検
・家具製造 → 空調整備の保守・管理及び施工
・ガソリンスタンド→ 空調整備の保守・管理及び施工
・製造業(派遣) → 制御盤の製作
・印刷業 → 電子部品製造
訓練に関する職種と仕事内容
主な職種
- 電気電子技術者
電気・保全の仕事
現場に高度化された最新鋭の設備が導入されてくると、これをメンテナンス(保全)することが重要な業務になってきます。設備の故障は工場全体の停止につながってきます。このため、機械、機器、構成部品などを常に使用可能な状態とするとともに、故障が発生したときには直ちに修理する仕事です。
電気・保全職種との相性(こんな方に向いている)
ものを直す、また、ものを動かすプログラミング(ラダ—プログラミング)を制作するため、慎重か
つ根気がある方が求められています。
訓練により就職可能な主な仕事
- 機械設備メンテナンス
- 制御盤組立作業者
- 工場設備の電気保全
- 工場の自動化システムの設計・製作
求人票に記載されている職種名
制御盤製作、シーケンス制御、電気保全、電気技術者
就職後の仕事例(求人票より)
- 制御盤の設計・製作
- 工場電気設備の保守・管理
- FAラインの設計・製作・保守
就職率
71.4%(平成28年度実績)
100% (平成27年度実績)
80.0%(平成26年度実績)
修了者の主な就職先
(株)木下エネルギーソリューション (株)KME 幸栄電機(株)
(株)サンチューエンジニアリング (株)下田鋳造所 まつやセロファン(株)
ヤシマコントロールシステム(株) 吉田電気システム(株) (五十音順)
賃金情報
修了者の採用時の賃金(給与総支給額)実績
- 30歳未満 平均17万円から40万円
- 30歳台 平均13万円から16万円
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
現場に高度化された最新鋭の設備が導入されてくると、これをメンテナンス(保全)することが重要な業務になってきます。設備の故障は工場全体の停止につながってきます。このため、機械、機器、構成部品などを常に使用可能な状態とするとともに、故障が発生したときには直ちに修理する事ができるようになります。
訓練修了時に取得できる資格
特にありません
任意に取得する資格
訓練期間中に受講者の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。(※但し、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせ下さい。)
第二種電気工事士 ((財)電気技術者試験センター)
電気工事士は、第一種と第二種に分かれています。第二種電気工事士は、暮らしに直結した家庭や商店の屋内外配線の電気工事を行うエキスパートであり、一般の住宅や商店で利用する小型の電動機や電気器具、照明等のための低電圧で比較的受電電力の小さい電気施設の電気工事に従事します。
技能検定((財)中央職業能力開発協会)
技能検定は、「働く人々の有する技能を一定の基準により検定し、国として証明する国家検定制度」です。課題を時間内に作成する実技試験と学科試験があります。技能レベルとして1級、2級、3級があり経験等により受検資格が異なります。
- シーケンス制御作業3級
- 配電盤・制御盤組立て作業3級
- 電気系保全作業3級
就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施しています短期間の在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料))を受講したり、就職先の実務経験を活かして、さらにスキルを向上させることができます。
当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。
お問い合わせ先
離職者訓練担当
TEL
082-245-0230
FAX
082-245-3926