■内容
建築に関する基礎知識として、建築に関する用語、住宅の構造、構法、建築法規などの知識と各種申請業務に関する技能及び関連知識を習得します。
■項目
・建築構造(各種建築物の構造・構法・架構等の知識)
・建築計画(住宅の計画に関する知識)
・建築法規(建築基準関連法規)
・各種申請業務
住環境技術科
チェックポイント!
建築+設備+住環境
住まいに関する仕事を目指すなら設計から施工まで一貫した知識・技術を、実習を通して習得し建築業界での就職を目指しませんか!
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
建築に関する幅広い知識から、リフォーム、メンテナンスに必要な住宅設備や環境性能などについて、様々な課題や施工実習を通して習得します。業務に沿った総合的な実践訓練で、様々な業務を経験することからスキルアップできます。
訓練全体(6ヶ月間)の目標人材像(訓練目標)
- 建築の構造、法規、基本性能や住環境を理解し、お客様のご要望を踏まえた最適なご提案ができます。
- 建築躯体と設備の納まりを理解し、設計から施工までの一連の流れを把握、住宅の新築、改修などのご提案、住宅の維持管理を行うことができます。
1ヶ月ごとの訓練目標
1.「建築一般知識」
2.「建築製図」
■内容
図面の基本知識や表示する情報を理解、読図、手描きによる平面図、立面図、伏図の作図技術及び設計技術を習得します。
■項目
・製図基礎(製図通則、表記の知識)
・読図・製図(確認申請図面に関する知識各種建築図面の作図実習)
・展開図・パースのプレゼン図面
3.「住環境計画」
■内容
建築計画、構造計画、住宅性能などから建築の性能を向上させる知識や技術としてについて習得します。また住環境計画、設備計画から環境性能や省エネなどの知識や技術を習得し、建築と設備を総合的に計画・設計できる技術を習得します。
■項目
・住宅性能表示、長期優良住宅、フラット35技術基準他
・住宅の構造性能(壁量設計から耐震等級3)
・住宅設備(給排水、電気、空調)、維持管理、劣化対策
・省エネ住宅(外皮断熱、高効率設備)
4.「建築CAD 提案・プレゼンテーション」
■内容
建築CADの基本操作から各種図面の作成方法、既存図面の修正方法など技術を習得します。
提案課題を通して、ヒアリングからプランニング、提案までの知識や技術を習得します。
■項目
・CAD製図(各種建築図面をAutoCADで作成)
・施工図作成
・プレゼンテーション課題(ヒアリングから提案プレゼンまで、トイレ、洗面脱衣室、浴室、LDK、外構など)
5.「住宅設備設計・施工」
■内容
住宅の電気配線及び電気設備、給排水衛生設備、換気など住宅設備に関する基礎知識、施工や建築躯体との関係を習得します。
■項目
・電気設備(照明、コンセント、スイッチ、分電盤など)
・給排水衛生設備(洗面台、トイレの給排水設備)
・換気設備
6.「住宅の改修施工」
■内容
施工を実際に行うことで、前半3か月で習得した知識や技術の復習を行い、さらに架構や各種納まりを検討するための知識・技術を習得します。設備、配線、配管の施工、断熱、内装下地から内装仕上、設備機器取付までの一連の知識、設計、施工から、メンテナンス技術を習得します。
施工実習で施工を行う物件については、実施設計を行います。内装および設備施工に必要な図面作成や仕様決定を行います。
■項目
・リフォーム・メンテナンスに関する知識
(現場調査、設計・見積・提案書の作成、施工図作成、断熱気密施工 設備・構造・耐震補強・商品知識)
・下地から配管・配線、内装施工まで
(工程管理、設計監理、安全管理など)
・設備施工・メンテナンス(給排水・衛生機器、電気、空調)
・省エネ機器(太陽光発電、HEMSなど)
受講要件
過去の経験等
- 特に必要ありません。
事前に習得していることが望ましいスキル
- 一般的なパソコン操作(文書作成・表計算など)ができる方
- 重量物(木材など)の運搬、高所作業(2~3m程度)、木工機工具(刃物など)を取扱う作業に対し身体的に不安のない方
各訓練科共通要件
- 再就職を目指し、職業訓練の受講に強い意欲のある方
- 就職を目指す職種と志望訓練科(内容)とに整合性がある方
- 心身ともに職業訓練の受講に支障がなく、協調性のある方
受講料
無料です。
ただし、テキスト代9,000円程度、作業服(上、下)、作業帽等はご自身で準備していただきます。
※お持ちのものがあれば新規に購入する必要はありません。
※つなぎタイプの作業着不可
受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
当該訓練分野の経験が無い方でも、下記のような関連就職に就職されています。
(前職) (修了後の職種)
・事務職 → ・住宅改修相談・施工管理(高齢者向け)
・製造業 → ・CADオペレータ
・接客職 → ・施工管理
・事務職 → ・住宅営業
訓練に関する職種と仕事内容
主な職種
リフォームアドバイザー、建設施工管理、宅地・住宅設計、建物管理、住宅設備販売、住宅改修相談・施工管理、インテリアコーディネーター、ショールームアドバイザー、CADオペレータ、施工図作成、アフターサービスほか
職種との相性(こんな方に向いています)
- 住まいや建築に興味がある方
- 周りの人たちと協力しながら物事を進めていける方
- 直接お客様と接する仕事にやりがいを感じる方
- 多種多様な分野にチャレンジするための探究心と好奇心のある方
訓練により就職可能な主な仕事
- リフォームや新築の住宅営業・相談
- 建築現場での施工管理
- CADオペレータ業務
- 建築や住宅設備の現場作業者
求人票に記載されている職種名
リフォームアドバイザー、施工管理、設備設計、建築アシスト、建物管理、アフターサービス、インテリアコーディネーター、CADオペレータ、積算など
就職後の仕事例(求人票より)
- お客様からの依頼に対するリフォームの提案営業
- 戸建住宅、マンションのリフォーム工事の施工管理・設計監理
- 住宅設計補助
- ショールームにてお客様との仕様打合せ
- CADによる図面作成(施工図、意匠図、設備図等)
- 建築、営業、施工各部門のサポート業務
- 住宅、集合住宅のアフターサービス・定期点検
就職率
87%(令和4年度の実績です。)
修了者の主な就職先
- 大成建設ハウジング(株)
- (株)エーアイ
- (株)エコハウス
- (株)秀和
- (株)KMユナイテッド
- 大和ハウス工業(株)
- 旭化成ホームズ(株)
- (株)ヤマダホームズ
- グッドライフサーラ関東(株)ほか
賃金情報
未経験者
約20万円~
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
住環境技術科では、建築とその住環境、住宅設備に関する広範な知識と技術を設計及び施工実習を通して習得します。この訓練内容を通して住宅建設のどの立場においても、様々な状況を把握し、考慮しながらより的確な業務ができる人材を養成します。
昨今のリフォーム業界では、設備機器の取換え、福祉面での改修など、様々な業種の知識を要する内容が需要の大部分を占めています。住宅を新築する際も同じです。様々な業界や職種の人が関わっています。そのすべての人が、「住宅」という一つの目的に向かって仕事をしています。新築・リフォーム問わず、様々な業種の知識をまんべんなく把握している人材が求められることは言うまでもありません。
修了生は住宅の営業職やCADオペレータ、施工者や施工管理職など様々なところで活躍されています。訓練で全体が見えていることにより、担当する業務だけでなく、様々な職種と連携し業務を行っています。施工実習から得た知識・技術は、ご提案やアフターメンテナンス等様々な業務で有効活用され、現場やお客さまともやり取りをすることができると就職先企業からも高い評価を得ています。
限られた時間内で行う訓練だけにとどまらず、自己研鑽においても、相談いただければできうる限りのサポートをいたします。
修了時に取得できる資格
特にありません。
任意に取得できる資格
福祉住環境コーディネーター(東京商工会議所)
第二種電気工事士((一財)電気技術者試験センター)
インテリアコーディネーター((公社)インテリア産業協会)
ホームインスペクター<住宅診断士>((NPO法人)日本ホームインスペクターズ協会)
修了後の就職支援・スキルアップ
就職支援
修了時未就職の方々に対しては、修了後も求人情報の提供等の就職支援を行っています。
スキルアップ
就職した方々は、スキルアップのために当センターで実施している短期間の能力開発セミナー(有料)を受講しています。
また、就職後においても新たな職業能力の開発及び向上に係る相談・支援を行っていますので、お気軽にご相談ください。
施設見学・相談会のお申込み
参加希望の方は下記のホームページからお申込みください。
フォームでのお申し込みができない場合は、訓練第一課(受講者係TEL045-391-2848)までお問い合わせください。
※住環境技術科 見学会開催日
2月(2/7、2/14、2/21、2/28)
7・8月(7/31、8/7、8/21、8/28)