■内容
マイコンの動作に必要となる周辺回路の作成と、マイコンの動作原理を学ぶためC言語とアセンブリ言語によるプログラミングについて習得します。
■項目
・電子回路と測定器
・マイコン周辺回路
・C言語
・アセンブリ言語
※ 実際に訓練で使用する機器は写真とは異なることがあります。
IoTデバイス開発科
チェックポイント!
IoT(Internet of Things)は、「モノのインターネット」と呼ばれ、あらゆるモノをインターネットにつなげて、より生活を便利にする機器をいいます。IoTはAIと並び今後発展していく分野の一つです。IoTには、マイクロコンピュータ(マイコン)およびネットワークが不可欠です。このコースはネットワークを活用したマイコンプログラミング技術を学び、これからの時代に必要とされるIoTデバイス開発技術者として就職を目指します!
関連職種
・IoTデバイスシステム開発
・マイコンプログラマ
・システムエンジニア
・テスター(プログラムの評価)
・ネットワークエンジニア など
訓練要素
・C言語プログラミング
・組込みLinux
・ネットワークプログラミング
・マイコン制御
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
マイコンのハードウェアの基本要素からプログラミングで必須となるC言語、組込みOSとして多く採用されているLinuxの実装や、ネットワークを活用したプログラミング手法、デバイスの制御に必要なデバイスドライバまで組込み技術者に必要な知識・技術を習得し就職を目指します。
訓練全体(6ヶ月間)の目標人材像(訓練目標)
- マイコンのアーキテクチャを理解し、ハードウェアを直接制御する関数の詳細仕様を基にコーディング及びデバッグができる。
- 組込みLinuxOSを搭載しネットワーク接続機能をもつ組込みシステムを設計・開発できる。
1ヶ月ごとの訓練目標
1.「マイコン周辺回路とプログラミング」
2.「C言語プログラミング」
■内容
C言語を用い、マイコンの制御に必要なプログラミング技術を習得します。
■項目
・C言語
・マイコン制御
3.「RTOSによる マイコン制御技術」
■内容
組込み開発に用いられるリアルタイムOSを用いたマルチタスクプログラミングやマイコン制御手法について習得します。
■項目
・マイコン制御プログラミング
・リアルタイム OS(μ ITRON)
4.「組込みLinux ネットワーク構築技術」
■内容
LinuxOS によるサーバ構築およびネットワーク構築に関する知識・技術を習得します。
■項目
・Linux
・LAN 基礎
・TCP/IP
・サーバ構築
※ 実際に訓練で使用する機器は写真とは異なることがあります。
5.「Linuxのシステムコール とデバイスドライバ 開発技術」
■内容
LinuxOS が提供するシステムコールを活用したハードウェアの制御方法及び、実践的なデバイスドライバ開発について習得します。
■項目
・組込み Linux
・システムコール
・ Linux アプリ開発
・デバイスドライバ
※ 実際に訓練で使用する機器は写真とは異なることがあります。
6.「IoTデバイス開発実習」
■内容
IoT デバイスの開発を行うために必要となる開発手法を含めた製作課題を行います。
■項目
・組込み Linux
・センシング
・ Linux アプリ開発
受講要件
過去の経験等
- 携帯電話やデジタル家電等の操作に抵抗がなく、操作方法を覚えることができる方
- 日常的にパソコンによるインターネットやメール等の利用経験がある方
事前に習得していることが望ましいスキル
- コンピュータによる文書作成
各訓練科共通要件
- 再就職を目指し、職業訓練の受講に強い意欲のある方
- 就職を目指す職種と志望訓練科(内容)とに整合性がある方
- 心身ともに職業訓練の受講に支障がなく、協調性のある方
受講料
無料です。 ただし、テキスト代として4,000円程度は、実費負担となります。
受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
(前職) (修了後の職種)
・サービス業 → ・ITエンジニア
・卸小売業 → ・システム開発
・金属加工 → ・制御・組込みソフト開発
・栄養士 → ・ITエンジニア
訓練に関する職種と仕事内容
主な職種
プログラマー(PG)、組込み系ソフトウェア開発エンジニア
プログラマーは分野や言語により求人内容は異なりますが、いずれも共通して使用する環境で動作するプログラムを作成するエンジニアで非常にやりがいのある仕事です。プログラマーからキャリアアップしてプロジェクトリーダー等になり管理能力も必要となります。組込み関係では、「制御系」、「C言語」、「マイコン」等のキーワードが含まれる求人が該当します。
テスター
テスターとはプログラマーが作成したプログラムが仕様を満たすかどうかを評価する仕事です。販売した製品のプログラムに不具合があれば、企業にとって大きな損失につながるため、プログラム開発においても品質が問われます。 テスターはプログラムの品質を保証する重要な役割をもつ仕事です。
セールス・サービスエンジニア
セールス・サービスエンジニアは、顧客先に出向いて機器の販売や保守・点検・修理等を行う業務です。組込み関係の分野では、セールスを行う場合は専門的知識が、サービスを行う場合は関連の技術がそれぞれ必要となります。 営業の経験がある方や顧客とコミュニケーションを取ることが好きな方に向いている仕事です。
ネットワークエンジニア、システムエンジニア(SE)
システムエンジニアはパソコンや制御機器等を用いてシステムの設計や構築を行う技術者です。ネットワークエンジニアはネットワークの構築やプログラムを行う技術者です。広義ではシステムの上位的な役割を担当する技術者を「システムエンジニア」、システムの実装を担当する「プログラマー」となり、プログラマーからシステムエンジニアへのキャリアアップもあります。
職種との相性(こんな方に向いています)
- プログラム(ソフトウェア)作ることに興味がある方
- 技術の進化が早い業界のため、新しいことに興味のある方
訓練により就職可能な主な仕事
- IoTデバイスをはじめとした電気・制御機器等の開発
- 情報・通信機器等の開発
求人票に記載されている職種名
システムエンジニア(SE)、アプリケーション開発、プログラマ(制御・ファームウェア・組込系)、システム開発者、ソフトウェア開発、テクニカルサポート等
就職後の仕事例(求人票より)
- ソフトウェア技術者
- ソフト開発
- プログラマー
- システムエンジニア
- テスター
就職率
77%(令和4年度の実績です。)
修了者の主な就職先
- (株)シーデックス
- (株)テクノプロ・エンジニアリング
- B&B(株)
- (株)エスワイシステム
- エヌエスイー(株)
- キャル(株) ほか
賃金情報
給与総支給額(月額) :未経験者 約15万~約25万円
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
C言語のプログラミングスキルをしっかりと学ぶことができれば、他の言語でのプログラミングを担当することになったとしても、基本的な考え方は同じなので、幅広い業界での活躍が見込め、短時間での習得が可能です。また、Linuxについて理解を深めることで、ネットワークエンジニアやソフトウェア開発、システムエンジニアなどの職業で、訓練で習得した知識が活用できます。
修了時に取得できる資格
特にありません。
任意に取得できる資格
訓練期間中に習得した知識と技能を活かして個人が任意に取得可能な資格の一例です。 (※なお、受験資格等の詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせください)
組込みソフトウェア技術者試験クラス2((一社)組込みシステム技術協会)
ITパスポート、基本情報技術者試験((独)情報処理推進機構)
LinuC((特非)営利法人LPI-Japan)
修了後の就職支援・スキルアップ
就職支援
修了時未就職の方々に対しては、修了後も求人情報の提供等の就職支援を行っています。
スキルアップ
就職した方々は、スキルアップのために当センターで実施している短期間の能力開発セミナー(有料)を受講しています。 また、就職後においても新たな職業能力の開発及び向上に係る相談・支援を行っていますので、お気軽にご相談ください。
施設見学・相談会のお申込み
参加希望の方は下記のホームページからお申込みください。
フォームでのお申し込みができない場合は、訓練第一課(受講者係TEL045-391-2848)までお問い合わせください。
※IoTデバイス開発科 見学会開催日
3月(3/6、3/13、3/21、3/27)
9月(9/4、9/11、9/18、9/25)