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港湾流通科
国際貿易の最前線・貿易事務のスペシャリストへ -港湾流通科-
貿易の自由化やビジネスのグローバル化により、国際間のモノの売買取引に関するルールや税関等への輸出入手続き、港湾における貨物の流れをコントロールするためのスペシャリストが求められています。
港湾流通科では、貿易や通関における知識と実践技術、流通における物の管理と情報処理に関する技能・技術を習得します。
1.充実の実学融合教育訓練(港湾流通科)
日本の輸出入を支える仕事で
夢・意欲・情熱を持ち未来へ進んで行きましょう
今、手にしているスマートフォン、着ている服、今日食べた野菜や果物など、いつも目にしている生活に必要なモノが、輸入され皆さんの手元に届くまでには多くの手続きが必要です。また、日本で作った品質の高いモノを輸出する時も同じです。
そのうえ、そのモノの種類によって手続きの方法や手続きに必要な書類が異なり、複雑な作業が求められるので専門知識が必要です。そのため、皆さんに代わってこれらの作業を専門にしてくれるところが、「海運貨物取扱業」や「通関業」の会社です。
港湾流通科の修了生の多くは、この専門の会社で、輸出入に必要な手続きとそのための書類の作成等をする『貿易事務』や、輸出入貨物の税金を納める手続きや輸出入許可を得る手続き等を担当する『通関業務』の仕事に就いています。
港湾流通科で専門の知識を学び、「日本の輸出入を支える貿易事務や通関の仕事で活躍したい」という夢・意欲・情熱を持ち、未来へ進んで行きましょう。
指導員 植田 あきつ
港湾流通科のカリキュラム
2.就職に強い多彩な資格取得
貿易事務のスペシャリストを育成する港湾流通科において、就職に強い様々な資格取得ができる授業科目を設定しています。
就職に強い資格を取得することによって、自分の自信にもつながるとともに、高い満足感を得ることでしょう。
また、資格取得に対応した機器・設備が充実しており、少人数教育訓練ならではの、一人ひとりがしっかりと取り組める環境が整っています。
第57回通関士試験(令和5年度)に合格した港湾流通科の在校生
合格した学生へのインタビュー
<合格した学生> 港湾流通科1年生
【Q】合格おめでとうございます。わずか半年間の勉強で合格したのは画期的ですが、合格した今の気持ちは?
【A】目標としていた通関士試験の合格を在校中にすることができ、とてもうれしいです。初めて学ぶことばかりで、うまくいかなかったり、諦めたいと思ったりすることも
ありましたが、努力し続けて良かったと思いました。
【Q】通関士の受験に向けて、どのような勉強をされましたか?
【A】授業で先生の丁寧な説明で手ほどきを受けながら、放課後残ってひたすら過去問を解き、間違えたところは解説を読んだり、調べたりして理解できるようになりました。
補講もしていただいたので助かりました。また、苦手な分野を重点的にやることで、広い出題範囲に対応できるようになりました。
【Q】今後の抱負を聞かせてください。
【A】今後の大学校生活では、貿易や港湾についての知識を深めていきたいです。そして、通関士として通関業務に携わりたいです。
<ワンポイント情報>
●貿易実務検定と通関士相当の知識・技能があれば、輸出入に関わる手続きだけでなく、通関手続きができ、貿易分野の舞台で大きく活躍できる機会が拡がります。
港湾短大校神戸校では、貿易実務を幅広く学べるカリキュラムに加えて、通関業務の実務に直結するカリキュラムを設定しています。
⇒「通関実務演習」「通関実務実習」
通関の基礎的な知識、関税関係法令および輸出入通関の演習・実習を行い、通関実務に必要な知識と技能を習得します。
※授業科目の発展性
【通関士の仕事内容、将来性については →こちら】
◆【貿易実務検定(C級)に合格した学生へのインタビュー】
【Q】貿易実務検定C級合格、おめでとうございます。合格した感想は?
【A】模試として取り組んだ過去問の結果で良い点数が取れていたので、予定通り取れた感じですが、これまでやってきたことへの達成感を感じています。
貿易に関する授業は4月から始まっていましたが、合格対策は10月から始めました。
【Q】貿易実務検定の勉強を通じて「楽しいと思ったこと」、「難しかったこと」は何ですか?
【A】勉強期間を通して勉強すればするほど実力が伸びていくので楽しさを感じました。初めて見る「英語の貿易書類」は、最初は戸惑いましたが、
授業の説明で見方が分かるにつれて貿易の理解を深めていくことができたので楽しさを感じました。逆に関係法令が難しかったですが、
テキストの他に先生が作っていただいた副教材で克服できました。
【Q】今後の目標は何ですか?
【A】取れる資格は取っていきたいです。高校は普通科ということもあり、将来の仕事は事務系を漠然と考えていました。進路指導の先生から
“手に職を付けた仕事で安定性を考えた方がよい”というアドバイスをいただき、貿易事務の仕事に就くことを志し、今、港湾流通科で学んでいます。
今後の大きな目標は通関士の合格と通関に関わる就職です。
◆【ワンポイント情報】
〇【関連する授業科目】 貿易概論
〇【授業の目標】
貿易の歴史、実務の基礎知識について、貿易の基本的特徴、貿易契約、貿易取引と国際物流、輸出入手続きと書類、通関業務、
貿易代金決済、外国為替及び貨物保険の基礎などを学習します。
〇【授業科目に対応する仕事・技術】
通関業・海貨業・商社・フォワーダーなどにおける貿易・通関業務、倉庫業・検数業・港湾荷役業における入出庫検査業務
〇【授業科目の発展性】
【印刷(PDF)は →こちら】
修了生メッセージ(港湾流通科)
通関士の資格を生かして働く、そんな未来を思い描いています。
港湾流通科
加川 将大さん
通関士の資格が取れる、それが入校の決め手
長引くコロナ禍で進路に対する思いも揺れ動いていた時、担任の先生から紹介されたのがこの大学校でした。パンフレットを見てみると、いろんな資格が取れて、学費も安い。
しかも、それまで想像もしていなかった貿易関係、特に通関士の資格が取れると知り、入校を決めました。
授業を頑張れば資格が取れる
目指しているのは、もちろん通関士の資格取得です。まだ、そのための授業が始まる前に試験を受けてみましたが、とても難しく、授業を受けて頑張ろうと思っています。四年制大学だと、通関士の資格は専門の学校に通わないとなかなか取れませんが、ここなら授業だけで取得することができます。
資格を生かした営業職が目標
以前、修了後は通関士として働きたいと思っていました。しかし、先生方のお話をお聞きしたり、実際に通関士の勉強をしてみて、通関業務そのものを仕事にするよりも、資格を生かして営業のような発展性のある仕事をしたいと思うようになりました。今はそれが将来の目標です。
仕事に活かせる魅力と強みがここにある
大学に行くのもいいけれど、受験勉強が苦手な人や、4年も学校に通いたくない人にはこの学校がおすすめです。2年間で学べるし、学費も安い。また、就職したら大卒よりも実践を知っているのが強みになります。
高校時代に志した貿易事務に進むことができました。
港湾流通科
橋本 真衣さん
貿易の仕事を目指して入校
この大学校への入校は、貿易に興味を持ったのが始まりです。
高校のとき、校内の課題研究発表会で貿易をテーマに発表した先輩がいて、その内容が面白かったんです。商品の輸入についての研究で、私もそんな仕事をしてみたいと思いました。そのためにはどんな勉強をすべきか考えたとき、いとこがこの大学校に通っていて、その話を聞いてオープンキャンパスに参加することにしました。他の学校も見たのですが、専門的に勉強できるのはこの大学校だと思い、入校することにしました。
実践的で興味深い授業内容
期待していたとおり、この大学校の授業は仕事でそのまま使える、すごく実践的なものでした。高校までの勉強とは違って興味が湧きそうな内容が多く、例えば、私の好きな「コンテナ論」は、現場の実務を経験された先生の授業で、港の仕組みや効率的なコンテナの積み方などを教えてもらえて、とっても面白いんです。その他にも、勉強が嫌いという人も好きになりそうな授業がたくさんあります。
授業で着実に資格を取得
入校してから取った資格は、フォークリフト、玉掛け、貿易実務検定C級、STC、マイクロソフトのエクセルで、すべて授業だけで取れました。フォークリフトは最初ちょっと不安でしたが、やってみるととっても楽しく、しっかり有資格者になりました。今、高校のときに取れなかった日商の検定に向けて勉強中で、修了までには合格したいです。
将来の夢へ、資格が確実に後押し
先生と学生の距離が近いことが、この大学校のよさのひとつだと思います。資格や検定などと直結する授業が充実していて、少人数でわかりやすいですね。資格は間違いなく就職に有利です。私も港湾を基盤とする物流の会社に、貿易事務として採用をいただきました。もともと、私がこの道を選んだのは、人の役に立ちたいという気持ちからです。与えられた業務をきちんとこなして、取引先からも、会社からも喜ばれる仕事を心掛けたいです。