専門的な技術訓練に入る前に、基礎的な知識・技能の習得、対人関係、就業意識、就職に関する知識・技能などの講習を行い、就職に必要なヒューマンスキルの向上を目指します。
電気設備メンテナンス科(訓練期間7か月)のご案内
※この訓練は、「ビジネススキル講習付きコース」です。
- 訓練の概要(訓練により習得できる技能)
- 受講要件
- 受講料
- 受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
- 訓練に関する職種と仕事内容
- 就職率
- 訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
- 訓練中に取得できる資格
- 任意に取得できる資格
- 就職後のスキルアップ
- 修了者の声
紹介動画
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
電気がどのように使われるかという基本的な仕組みや理論、測定方法、電線を使った電気の配線方法、実際の工事を行う際の取り決めや作業方法、電気の図面の読み方/書き方やCADの操作、工場等で機械やモータ等を動かすための制御機器の構成方法、ベルトコンベアを使用した制御実習、高圧受電設備の点検方法などの電気設備に関する知識・技能を実習で体験しながら学びます。
訓練全体(7か月間)の目標人材像(訓練目標)
- 電気設備工事ができる。
- シーケンス制御回路及びPLC制御回路の設計・施工ができる。
総訓練時間
752時間
1か月ごとの訓練目標
●「ビジネススキル講習」
1.「電気測定実習」
電気工事の基礎知識や電気関係法規、電気工事に必要な測定法を習得します。
2.「屋内配線工事実習」
ケーブル工事、金属管工事、合成樹脂管工事、金属線ぴ工事など各種工事法を習得します。
3.「CAD」
CADの操作方法と電気配線図の描き方を習得します。
4.「シーケンス制御/PLC制御」
自動制御の基盤となるシーケンス制御を習得します。ポンプを使用した給排水制御回路等を製作します。
写真はリレーシーケンス回路です。
5.「自動火災報知設備」
自動火災報知設備の構成や配線方法を習得します。
6.「高圧受電設備」
キュービクルの構成や点検方法を習得します。
受講要件
過去の経験
特に必要ありません。
事前に習得していることが望ましいスキル
特に必要ありません。
各訓練科共通要件
1.訓練内容に関連する職種への就職を希望している方
2.訓練の内容を理解し受講することに熱意を有している方
3.訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有している方
4.訓練受講・修了に支障がない方(健康状態・受講態度・協調性等)
※受講希望者が多数の場合は、受講要件を満たしていても受講できないことがあります。
※受講希望者が募集定員に満たない場合でも、技能習得や安全上の理由等により受講を見合わせていただく場合があります。
受講料
無料です。ただし、教科書代(約7,000円)については、実費負担となります。
受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
前職 | 修了後の職種 |
---|---|
営業事務 | 電気設備施工技術者 |
製造機械オペレータ | 電気機器保全 |
造園施工 | 電気工事施工管理技士 |
運転士 | 電気設備施工技術者 |
営業 | ビルメンテナンス |
訓練に関する職種と仕事内容
訓練により就職可能な主な職種(求人検索キーワード)
設備管理・施設管理
電気工事
施工管理
設備・機器保全
ビルメンテナンス
工場保全
仕事内容
電気工事
電気工事士は電気を使用する建物、設備の内外で電気の配線を担当します。
商用電力(電力会社から送られてくる電気)を設備で使用する電圧に変える変電設備を配置、施工し、これを建物の各階へ電気を送る幹線を配線して、それぞれの使用場所に分電盤を設置、配線し、コンセントや照明器具の取付けまで一連の設備工事を行います。
電気工事施工管理
建築現場において電気設備の施工に係る全般の現場管理を行う仕事です。具体的には、電気工事の設計から工事に係る人、物、工程まですべての管理運営を任されます。
電気保全
各種生産工場で、機械設備における電気系統、制御関連部分の整備・修理に携わる仕事です。
設備管理
ビルや工場などで使われるさまざまな設備の管理や法定点検等を担当します。
職種との相性(こんな方に向いている!)
電気について興味を持っていることが前提で、かつ、電気の仕事は現場作業をチーム単位で行うことが多いためグループの輪に溶け込むことが得意な方に向いています。
就職率
77.8%(令和4年度実績)
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
公共施設・店舗・テナントビル・一般住宅等の新築・改修工事において必要な電気設備工事や、工場・ビル等の電気保全に必要なシーケンス制御等の内容を訓練に取り入れているため、修了生は電気工事施工管理会社・電気工事会社・弱電設備会社などで活躍されています。
また、従来の一般住宅を対象とした電気工事に限らず、オール電化住宅を対象とした電気工事を行う会社への就職や、電気設備施工以外にも建築設備設計事務所への就職実績もあります。
電気保全については、シーケンス制御、PLC制御の訓練内容を活かし、大手鉄鋼メーカー内での電気保全を行う会社やビルメンテナンス等の会社への就職実績もあります。
企業において必要な低圧電気取扱特別教育修了証の取得もでき、修了生の多くは現場の第一線で活躍され、企業から即戦力として高い評価をいただいております。
訓練中に取得できる資格
低圧電気取扱業務特別教育
任意に習得できる資格
訓練コースに関連する分野の資格の一例です。
(ただし、合格を保証するものではありません。また、受験には、学歴等により実務経験が必要な場合がありますので、受験資格等については、各実施機関へお問い合わせください。)
第二種電気工事士
第一種電気工事士
甲種・乙種第4類消防設備士
2級電気工事施工管理技士補
第三種電気主任技術者
就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施している短期間の在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料))を受講したり、就職先の実務経験を活かして、国家資格である技能検定に挑戦したりするなど、さらにスキルを向上させることができます。
当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力のさらなる向上にかかる相談・支援を行っています。お気軽にご相談ください。
修了者の声
お問い合わせ
ポリテクセンター千葉 訓練第一課
TEL
043-422-4810
FAX
043-422-4896