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組込みマイコン技術科(組込みLinuxコース)(訓練期間6ヵ月)


訓練の概要(訓練により習得できる技能)

携帯電話、デジタルテレビ、DVDレコーダーあるいはプリンター複合機といった情報通信機器や家電製品には、マイクロコンピュータ(マイコン)が内蔵されています。このような組込み機器のOSとして、最近ではLinuxの採用が広がっています。このLinux採用の拡大とともに、組込みLinux上でソフトウェア開発ができる技術者の不足が深刻化しています。本科ではマイコンへのLinuxの実装(インストール)、デバイスドライバの開発および制御アプリケーションの開発等、Linuxによる組込みソフトウェア開発に関する技術と技能を習得し、組込み分野への就職を目指します。

平成27年度より新たにネットワークの運用・管理に関する仕事にも就けるように関連分野の訓練を強化しました。1カ月毎の訓練によって習得する具体的な内容を以下に整理しました。一つの目安として参考にして下さい。

訓練全体(6ヵ月間)の目標人材像(訓練目標)

  • アセンブリ言語およびC言語によるマイコン制御プログラムのコーディングおよびデバッグ作業と、Linux環境でのC言語プログラムのコーディングおよびデバッグ作業ができる。
  • マイコンへのLinuxの実装、デバイスドライバ開発及び組込みLinuxでの通信制御アプリケーション開発ができる。

訓練期間

  • 6ヵ月間

訓練到達目標

1.マイコン周辺回路とアセンブリ言語プログラミング

アセンブリ言語を用いてマイコン周辺の制御プログラミングを行うことにより、マイコン(SH3/4)のアーキテクチャ及びマイコン周辺回路について学びます。

マイコンのハードウェアとアセンブリ言語プログラミング実習

2.組込システムのためのC言語

組込システム開発に必須であるC言語によるプログラミング技術を習得します。

C言語によるマイコン制御プログラミング実習

3.組込みマイコン開発

C言語によるSH4マイコン制御プログラミングに必要な知識技術を習得します。

Linuxの導入と取扱いおよび開発環境Linux実習

4.PC-UNIXネットワーク構築技術

Linuxのインストールから基本コマンドの使い方について学びます。また、ネットワークの構築及び各種サーバの設定/構築に関する知識・技術について習得します。

マイコンへのLinuxの実装実習

5.Linuxシステムコールとデバイスドライバ開発

Linuxが提供するシステムコールを活用したハードウェアの制御方法及び実践的なデバイスドライバ開発手法を習得します。

組込みLinuxデバイスドライバ開発

6.ネットワーク機器(アプリケーション)開発

ソケットネットワークプログラムとCGIを活用したネットワークアプリケーション開発を行います。

組込みLinuxアプリケーション開発実習

受講要件

関連業種の経験

  • 特に不要

事前に習得していることが望ましいスキル

  • プログラムを入力しますので、文字入力が苦にならない方であればスキルは特に問いません。

年齢・性別

  • 不問

各訓練科共通要件

  • 訓練に関連する職種への就職を希望している方
  • 訓練を受講することに熱意を有している方
  • 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有している方
  • 訓練受講・修了に支障がないこと(健康状態・受講態度等)

受講料

無料です。ただし、システムユニット訓練用テキスト「安全衛生」等の教科書代については、実費負担となります。

受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種の例

組込みマイコン技術科(組込みLinuxコース)で訓練を受講すると、下記のような関連する職種に就職される方がいます。

(前職)   (修了後の職種)
・営業 組込みソフト開発
・オペレータ 制御ソフト開発
・総務 プログラマー
・総務 テスト業務
・アルバイト システム開発

訓練に関する職種と仕事内容

一般的な職種名

組込み・制御系プログラマー、ネットワークエンジニア


組込み・制御系プログラマーの仕事内容

現在、身の回りにある機器のほとんどはマイコンが内蔵されています。例えば、冷蔵庫、炊飯器、洗濯機などの簡単な制御のものから、HDD内蔵DVDレコーダーや携帯電話など高度な制御まで幅広く利用されています。これらの開発には、機器の制御を担っているマイコンを組み込むためのハードウェア技術、プログラム開発技術が必要になります。
「組込み・制御系プログラマー」は、機器に組み込む制御プログラムを作成する仕事になります。制御プログラムといっても、制御の基幹部となるプログラム、ユーザの操作部となるプログラムなどさまざまです。そのプログラムを作成するには、ハードウェア仕様にあった機能を実現し、欠陥のないようにしなければいけません。さらに、作成した制御プログラムをハードウェアに組み込んで検査をし、不具合がなくなるまでプログラムを修正していくことも必要となります。


ネットワークエンジニアの仕事内容

コンピュータシステムでは、大量の情報を迅速かつ正確に処理できます。そのシステムを複数台のコンピュータをネットワーク環境(LANなど)で利用する上で、インフラ部分やサーバー等を構築し、構築後も運用管理面でサポートを行う技術者がネットワークエンジニアです。 サーバーと呼ばれるコンピュータ(UnixやLinux)に、ネットワーク運用に必要となる様々な設定をしたり、ルータ・スイッチと呼ばれる機器を利用してインターネット接続の設定やメンテナンスを行います。また、エンジニアの仕事を大きく分けると、運用・管理レベル→構築レベル→設計レベルと段階を踏むのが一般的です。運用・管理レベルではネットワークに関する広く基礎的な知識で対応することができます。構築レベルになるとそれぞれのスペシャリストになっていく場合が多いようです。


訓練により就職可能な主な仕事

  • 組込み・制御系のソフトウェア開発
  • 組込み・制御系のシステム開発
  • 組込み用Linuxの開発
  • 通信制御システム・通信ネットワーク設計・開発
  • Unix/Linuxサーバーの構築または運用管理
  • ネットワークの構築または運用管理

求人票に記載されている職種名

プログラマー(組込み・制御・ファームウェア系)、組込みソフトウェア開発、組込み系エンジニア、プログラマー(業務系・オープン系等)、デジタル家電制御SE、システムエンジニア(SE)、ネットワークエンジニア、サーバーエンジニア等

就職率

87.5%(平成26年度実績値)

修了生の主な就職先

  • 情報通信機器や家電製品等の制御ソフトウェア開発関連職種(組込み・制御系プログラマー)
  • 制御系を問わず、ソフトウェア開発関連職種(業務系プログラマー等)
  • サーバー構築や監視等Linux関連職種(サーバーエンジニア等)

賃金情報

修了生の採用時の賃金(給与総支給額)実績

  • 30歳未満 :平均20万円から25万円
  • 30歳台  :平均20万円から30万円

訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況

訓練修了後の就職先として、組込み・制御系プログラマーがメインとなります。就職先の仕事内容によって異なりますが、訓練で習得した技能・技術によって概ね3か月から6か月でOJTにより、就職先が期待する仕事ができるようになります。およそ、2〜3年で熟練度は向上し、必要な免許・資格を取得すると、一人前のエンジニアとして認められるようになります。

任意に取得できる資格

情報処理技術者試験(独立行政法人情報処理推進機構 情報処理技術者試験センター

情報処理技術者試験は、「情報処理の促進に関する法律」第7条の規定に基づき経済産業大臣が、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定の技術水準にあることを認定するために実施している国家試験です。(※同条第2項に規定に基づき、独立行政法人情報処理推進機構が試験を実施。) 特定の製品やソフトウェアに関する試験ではなく、情報技術の背景として知るべき原理や基礎となる技能について、幅広い知識を総合的に評価しています。 合格者には、経済産業大臣署名の合格証書が交付されます。

【試験区分】
  • ITパスポート試験
  • 基本情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験
  • エンベデッドシステムスペシャリスト試験 等

組込みソフトウェア技術者試験(社団法人組込みシステム技術協会(JASA))

組込みソフトウェア技術者試験は、組込みソフトウェア開発技術者に必要な知識の有無を確認するための試験で、以下の2つの試験を実施します。

1.組込みソフトウェア技術者試験クラス2(エントリレベル)
組込みソフトウェア開発に関するある一定以上の知識があることを判定します。 上級者の指導のもとにプログラミング作業を行える技術者に必要とされる知識を問います。 大学・専門学校の組込みソフトウェア教育を受けている学生、卒業生、プログラミング経験がなく入社し、社内教育などで育成された組込みソフトウェア・プログラマーなどエントリレベルの技術者が修得していなければならない知識が出題されます。

2.組込みソフトウェア技術者試験クラス1(ミドルレベル)
組込みソフトウェア開発に関して、自律してプログラミング作業を行える能力があることを判定します。


LPIC(エルピック:Linux技術者認定試験)

LPICは、特定非営利活動法人/Linux技術者認定機関「LPI」の実施する、Linux技術者認定試験であり、世界共通の国際認定制度です。世界最大のLinux技術者受験者数を有し、Linux技術者の正確なスキルを判断する世界標準として認められ、多くの企業、教育機関、公的機関に取り入れられています。



【試験レベル】
  • LPI認定(LPIC)レベル1
  • LPI認定(LPIC)レベル2 等

就職後のスキルアップ

就職後は、当センターで実施している短期間の在職者訓練コースを受講したり、就職先の実務経験を活かして、国家資格である情報処理技術者試験に挑戦したり、組込み技術協会の組込みソフトウェア技術者試験等を受験したりするなど、さらにスキルを向上させることができます。 当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。




お問い合わせ先

ポリテクセンター兵庫(兵庫職業能力開発促進センター)
訓練第二課
電話番号06−6431−7367、FAX番号06−6431−7285