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電子回路エンジニア科(訓練期間6ヵ月)
(社会人基礎講習付)(訓練期間7ヵ月)のご案内


訓練の概要(訓練により習得できる技能)

社会人基礎講習(1ヵ月)

自分の弱み、強みなどをゆっくりと時間をかけて自己理解を行い、充実した職務経歴書などの書類作成ができるようにします。更に、求人に関する情報を収集し就職活動に向けて準備を整えます。また、人材として求められているコミュニケーション力やビジネスマナーの基本を身につけて人間力をアップさせます。その他にパソコン操作の基本スキルを身につけます。
※7、10、1月入所生が対象となります。

本訓練(6ヵ月)

本科では、ディジタル回路とアナログ回路の両分野の技能・技術の習得を目標としています。 ディジタル回路では、基本回路とPLDを用いたディジタル回路設計手法を学び、アセンブリ言語によるプログラミング技術を習得します。次に、電子回路組立て作業を通して、回路の製作から評価・検証に関する技能・技術を習得します。 アナログ回路では、アナログ素子の取り扱いとそれらを利用した基本回路、そしてシミュレーションを通して各種アナログ回路の特性を学びます。応用回路としてパワーデバイスや無線に関する知識を習得し、パワーアンプや電源回路、そして無線通信回路等の設計・製作手法を実習を通して習得します。

訓練全体(6ヵ月間)の目標人材像(訓練目標)

  • ディジタル電子回路の設計から製作、組立て、およびハードウェアに特化したプログラム(ハードウェア記述言語)による回路設計ができる。
  • アナログ電子回路の基本回路を理解し、アナログ電源回路や無線回路などの応用回路を設計・製作、および各種計測器(テスタ、オシロスコープ、ファンクションジェネレーター等)の取り扱いができる。

訓練期間

  • 7ヵ月(社会人基礎講習付)

訓練到達目標

1.ディジタル回路技術

ディジタル電子回路の基本を理解し、PLDを用いたディジタル回路設計を通して、論理回路設計の基本、ハードウェア記述言語(HDL:hardware description language)によるプログラム等に関する技能・技術を習得します。 ※PLD:programmable logic deviceの略で、ユーザーが自由にディジタル回路をプログラムすることのできる ICです。

ディジタル回路技術   ディジタル回路技術

2.マイコンのハードウェアとアセンブリ言語プログラミング

マイコン(RX)及びマイコン周辺回路のハードウェアを理解し、アセンブリ言語による制御プログラム開発に必要な技術・技能を習得します。
※マイコン(マイクロコンピュータ):携帯電話や電化製品などを制御するために組み込まれている小型のコンピュータのこと
※RXマイコン:ルネサス・エレクトロニクス社が開発・提供している32ビットマイコン
※アセンブリ言語:CPU固有の命令でプログラムを記述する言語

マイコンのハードウェアとアセンブリ言語プログラミング   マイコンのハードウェアとアセンブリ言語プログラミング

3.電子機器組立て技術

電子回路の基板設計・製作から電子機器組立て作業を通して半田付け、組み立て作業、評価・検証等の技能・技術を習得します。

電子機器組立て技術   電子機器組立て技術

4.アナログ基本回路技術

各種アナログ素子の特性を理解し、アナログ回路の基本回路に関する技能・技術を実習やアナログ回路シミュレーションを通して習得します。

アナログ基本回路技術   アナログ基本回路技術

5.アナログ回路設計・製作技術

アナログ電子回路(パワーデバイス等)の理論的な特性を理解し、アナログ電源回路等の応用回路設計・製作に関する技能・技術を習得します。

アナログ回路設計・製作技術   アナログ回路設計・製作技術

6.アナログ無線通信回路設計・製作技術

アナログ電子回路で使用される信号、通信の種類を理解し、無線通信装置の設計・制作に関する技能・技術を習得します。

アナログ無線通信回路設計・製作技術  アナログ無線通信回路設計・製作技術

受講要件

関連業種の経験

  • 特に不要

事前に習得していることが望ましいスキル

  • 電子回路製作実習がありますので、ものづくりをやってみたい方であればスキルは問いません。 また、プログラムを入力しますので、文字入力が苦にならない方であれば、こちらもスキルは特に問いません。
    回路設計などを目指される方は、数学(三角関数等)の知識も必要です。

年齢・性別

  • 不問

各訓練科共通要件

  • 訓練に関連する職種への就職を希望している方
  • 訓練を受講することに熱意を有している方
  • 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有している方
  • 訓練受講・修了に支障がないこと(健康状態・受講態度等)

受講料

無料です。ただし、システムユニット訓練用テキスト「安全衛生」等の教科書代については、実費負担となります。

訓練に関する職種と仕事内容

一般的な職種名

電子回路の評価、電子回路設計・組立て・調整


電子回路設計の仕事内容

現在電子回路は、非常に多くの分野で使用され、今や電子産業の基礎技術となっています。回路は多様化し、産業や情報化社会の発展に比例してその規模は年々増加しているのが現状です。このような電子回路技術は、従来アナログ回路技術を基礎として発展してきましたが、現在、計算機支援による設計技術の普及と集積回路化によるコストパフォーマンス化も行われています。「電子回路設計」は、アナログ回路やディジタル回路、また両回路を含むアナログ・ディジタル回路を設計する仕事になります。設計と言っても実際はその前後の工程を含めすべてについて知っておかなければなりません。特に中小企業においては、普通それらの工程も担当することになります。電子部品の取り扱いや回路設計、基板のパターン設計、はんだ付けを含む電子回路機器の組み立て、そして評価までの全工程に関する幅広い知識・技能・技術を電子回路技術者は必要とします。


訓練により就職可能な主な仕事

  • 電子回路設計・製作
  • 電子回路基板(パターン)設計
  • HDLによるディジタル回路設計
  • 電子機器製造関連
  • 電子機器評価
  • マイコン周辺ソフトウェア開発関連

求人票に記載されている職種名

アナログ回路設計、ディジタル回路設計、電気・電子回路設計、回路設計、設計技術、エレクトロニクスエンジニア、電子設計、ハード設計、回路評価等

就職率

74.4%(平成26年度実績値)

修了生の主な就職先

  • 機械・電気・電子の構想開発設計(電子回路設計)
  •          
  • 看板・ネオンサインの営業-設計(回路設計)

賃金情報

修了生の採用時の賃金(給与総支給額)実績

  • 概ね 15万円から30万円

※ 年齢・経験・家族構成等により異なります。

訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況

  • 実績なし

任意に取得できる資格

デジタル技術検定試験(公益財団法人 国際文化カレッジ

生涯教育の一環として文部科学省の認定を受けた試験であり、情報処理ならびに制御に関する技能を、ディジタル技術という観点からまとめて評価する試験です。試験内容は、情報処理や制御に共通な基礎知識、論理回路、計測、制御理論、計算機のハードウェア、ソフトウェアなどであり、コンピュータの仕組みなど、製造にかかわるハード系の知識が問われます。  試験区分は5級から1級までの5レベルに分けられており、中学・高校程度から社会で実務に携わっている高級技術者まで、広い範囲の人を受験対象としています。さらに2級と1級は情報都門と制御部門の2分野に分かれていて、それぞれを専門とする人が特技を発揮できるように考慮されています。とくに1級は難易度が高くなり、合格者がゼロのときもります

ラジオ音響・検定試験(公益財団法人 国際文化カレッジ

ラジオ・音響技能検定とは、エレクトロニクス・オーディオの専門知識と技能を評価するために実施される技能検定試験のことです。この技能検定試験はAR検定とも呼ばれており、文部科学省後援によって実施されるアナログ技術の観点から評価される日本唯一の検定試験です。試験は上位級より1級、2級、3級、4級の4レベルで構成されており、難易度は高いことで有名です。

技能検定電子機器組立て2級(中央職業能力協会)

就職後は、当センターで実施している短期間の在職者訓練コースを受講したり、就職先の実務経験を活かして、国家資格であるデジタル技術検定試験に挑戦したり、ラジオ音響・検定試験、技能検定電子機器組立て等を受験したりするなど、さらにスキルを向上させることができます。 当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。

就職後のスキルアップ

就職後は、当センターで実施している短期間の在職者訓練コースを受講したり、就職先の実務経験を活かして、国家資格である情報処理技術者試験に挑戦したり、組込み技術協会の組込みソフトウェア技術者試験等を受験したりするなど、さらにスキルを向上させることができます。 当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。




お問い合わせ先

ポリテクセンター兵庫(兵庫職業能力開発促進センター)
訓練第二課
電話番号06−6431−7367、FAX番号06−6431−7285