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制御技術科(訓練期間6ヵ月)のご案内


訓練の概要(訓練により習得できる技能)

訓練全体(6ヵ月間)の目標人材像(訓練目標)

  • 電気・電子回路の設計及び回路を用いた制御ができる。
  • 制御システム及び制御プログラムの作成ができる。

訓練期間

  • 6ヵ月

訓練到達目標

1.電子回路設計

電子回路の設計・組立等に関する技能および関連知識を習得します。電気の基本から始め、各種測定器の取り扱い、アナログ素子を踏まえ、アナログ回路設計を実験しながら習得します。

電子回路設計

2.PLD開発設計

ハードウェア記述言語(HDL)を活用したディジタル回路設計とそのプログラミング手法に関する技能および関連知識を習得します。ディジタル回路の基本から始め、PLDの知識とハードウェア記述言語HDLを習得します。実機による動作確認をしながら学ぶので、確実に習得することができます。

PLD開発設計

3.シーケンス制御技術

電気制御および電気制御用プログラミングに必要な技能および関連知識を習得します。工業用機器(ベルトコンベアなど)の動作概要を決める制御盤、およびプログラマブル・コントローラを含むシステムを設計・製作する技術を習得します。

シーケンス制御技術

4.マイコン制御

アセンブリ言語を使用したマイコン制御に関する技能および関連知識を習得します。マイコンの基本構造を踏まえた上で、基本的な入出力プログラムをアセンブリ言語で記述していきます。アセンブリ言語を習得することにより、マイコンのハードウェアの概要を理解することができます。

マイコン制御

5.C言語によるマイコン制御

C言語を使用したアプリケーションプログラミング手法およびマイコンを活用した制御プログラミング手法を習得します。基本的な入出力プログラムやマイコンに内蔵された各種機能(割込み、カウンタ、タイマなど)を利用したプログラムを実機による動作確認をしながら習得します。

C言語によるマイコン制御

6.パソコン制御

Visual Basicを活用したアプリケーション製作およびマイコンとのデータ通信プログラミング手法に関する技能および関連知識を習得します。データ通信を習得することにより、パソコンから実機を動作させるなど総合的な制御システムを構築することができます。

パソコン制御

受講要件

関連業種の経験

  • 特に不要

事前に習得していることが望ましいスキル

  • プログラム入力をしますので、文字入力が苦にならない方であれば特に問いません。

年齢・性別

  • 不問

各訓練科共通要件

  • 訓練に関連する職種への就職を希望している方
  • 訓練を受講することに熱意を有している方
  • 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有している方
  • 訓練受講・修了に支障がないこと(健康状態・受講態度等)

受講料

無料です。ただし、システムユニット訓練用テキスト「安全衛生」等の教科書代については、実費負担となります。

受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種の例

制御技術科で訓練を受講すると、下記のような関連する職種に就職される方がいます。

(前職)   (修了後の職種)
・経理事務  制御盤設計・製作
・製造業倉庫内作業  情報機器のフィールドエンジニア
・小売業販売  製造業電気設計
・建設業施工管理  ソフトウェア開発
・営業企画 プログラマ

訓練に関する職種と仕事内容

一般的な職種名

制御系プログラマー


制御系プログラマーの仕事内容

現在、身の回りにある機器のほとんどはマイコンが内蔵されています。例えば、冷蔵庫、炊飯器、洗濯機などの簡単な制御のものから、HDD内蔵DVDレコーダや携帯電話など高度な制御まで幅広く利用されています。これらの開発には、機器の制御を担っているマイコンを組み込むためのハードウェア技術、プログラム開発が必要になります。
「制御系プログラマー」は、機器に組み込む制御プログラムを作成する仕事になります。制御プログラムといっても、制御の基幹部となるプログラム、ユーザの操作部となるプログラムなどさまざまです。そのプログラムを作成するには、ハードウェア仕様にあった機能を実現し、欠陥のないようにしなければいけません。さらに、作成した制御プログラムをハードウェアに組み込んで検査をし、不具合がなくなるまでプログラムを修正していくことも必要となります。


職種との相性(こんな方に向いている。)

電子回路関連、電気制御関連ともに「機器・装置」を制御する仕事になるので、機械・電気・プログラムなどに興味のある方が向いています。 また、ハードウェア設計、プログラム開発ではパソコンでの作業がほとんどですから、パソコン操作に慣れているとよいでしょう。
通常、現場ではプロジェクトの一員として開発することになるので、チームとしての協調性やコミュニケーション能力が欠かせません。


訓練により就職可能な主な仕事

  • 制御系プログラム開発
  • 組込みソフトウェアの検証・評価
  • 電子回路設計
  • 制御盤の電気配線

求人票に記載されている職種名

制御系プログラマー、電子回路設計、検証エンジニア、制御装置の設計、電気配線工

就職後の仕事例(求人票より)

  • 制御系システム開発
  • 家電製品マイコンソフトウェア開発
  • 電子回路設計アシスタント
  • プリント基板の実装
  • 電子機器の検査・組立

就職率

67.2%(平成26年度実績値)

修了生の主な就職先

(株)神菱エンジニアリング、ケイ・ティ・システム(株)、(株)森原システムエンジニアリング、(株)ミックウェア、(株)日本メカトロン、(株)甲陽エンジニアリング、計測器工業(株)、神戸アドテック(株)、(有)木村電機製作所、(株)サニー技研、上野電気工業(株)、大洋興業(株)、(株)サコテック 他

賃金情報

修了生の採用時の賃金(給与総支給額)実績

  • 概ね 15万円から30万円

※年齢・経験・資格・家族構成等により異なります。

訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況

訓練修了後の就職先として、大きく分けると電子回路関係と電気制御関係があります。訓練により基本的な電気知識を習得できますので、どちらの職種でも無理なく入ることができます。
電子回路関係については、PLD技術やマイコン技術は基本を十分理解することにより、訓練では利用しなかった他社製品の開発も少ない労力で習得可能です。就職先に適合した組込技術に柔軟に対応できます。 電気制御関係については、シーケンス制御技術の基本を習得することから、制御盤の設計・製作からシーケンスプログラムの作成までさまざまな仕事に対応することが出来ます。
就職後は、就職先の仕事内容によっても異なりますが、プロジェクトの一員となりベテラン技術者のOJTにより、3年程度で就職先にて期待する仕事ができるようになります。

就職後のスキルアップ

就職後は、当センターで実施している短期間の在職者訓練コース(有料)を受講したり、就職先の実務経験を活かして、国家資格である情報処理技術者試験に挑戦したり、組み込み技術協会の組み込みソフトウェア技術者試験等を受験したりするなど、さらにスキルを向上させることができます。当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。

>> スキルアップイメージの詳細




お問い合わせ先

ポリテクセンター兵庫(兵庫職業能力開発促進センター)
訓練第二課
電話番号06−6431−7367、FAX番号06−6431−7285