求職者の方を対象とした職業訓練のご案内
コース内容の紹介
(溶接施工技術コース) 金属加工科 電気・通信施工技術科 制御技術科 組込みマイコン技術科
(組込みLinuxコース) 住宅リフォーム技術科 ビル設備サービス科 7カ月コース(社会人基礎講習付) CAD/CAM技術科※若年者コース 電気・通信施工技術科 電子回路エンジニア科 マンション建築技術科※若年者コース 10カ月コース 電気設備工事科※若年者コース
マンション建築技術科(若年者コース)
(社会人基礎講習付)(訓練期間7ヵ月)のご案内
※1)概ね40歳未満の方で、2)受講申込までにジョブ・カードの交付を受けられた方を対象とした、施設内訓練と約1.5ヵ月の企業内実習を組み合わせたコースです。企業内実習中の訓練は、実習先企業の勤務日・時間に準じます。
- 訓練の概要(訓練により習得できる技能)
- 受講要件
- 受講料
- 受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
- 訓練に関する職種と仕事内容
- 就職率
- 修了生の主な就職先
- 賃金情報
- 訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
- 任意に取得できる資格
- 就職後のスキルアップ
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
社会人基礎講習(1ヵ月)
自分の弱み、強みなどをゆっくりと時間をかけて自己理解を行い、充実した職務経歴書などの書類作成ができるようにします。更に、求人に関する情報を収集し就職活動に向けて準備を整えます。また、人材として求められているコミュニケーション力やビジネスマナーの基本を身につけて人間力をアップさせます。その他にパソコン操作の基本スキルを身につけます。
本訓練(6ヵ月)
マンションなど鉄筋コンクリート建築物(RC造)の新築工事やリフォーム工事における各種業務を理解し、躯体及び内外装の工事や管理、CADによる図面作成などの技術・技能を習得します。
訓練全体(7ヵ月間)の目標人材像(訓練目標)
- 建築の基礎知識を有し、RC造の躯体・仕上・リフォームにおける工事及び管理ができる。
- 建築技術者の各種業務(仮設計画・工程管理・報告書作成・安全管理・CADによる施工図作成等)を理解して、遂行できる。
訓練期間
- 7ヵ月(社会人基礎講習付)
訓練到達目標
1.建築知識とCAD操作
建築業に携わるにあたり、まずはRC造の構造や材料の種類と特徴、力学的な概念(構造力学)、建築法規、環境論等の基礎知識を学びます。また建築図面の読図力、CADを使用しての施工図作成(工事をする現場で重要な図面)、測量機器の据え付けや墨出しを習得します。 |
2.マンションリフォーム
マンションリフォームに必要な法律を理解し、リフォーム計画、スケッチ手法、改修工事に必要な積算基準などについて習得します。 |
3.仕上工事と工事写真
仕上材料の種類・特徴を理解し、仕上工事の知識を習得します。また、工事写真の撮り方等、品質管理の方法も習得します。 |
4.鉄筋コンクリート造の工事
施工実習では実際に建物の躯体(実物大)を施工し、躯体工事に関する技術・技能を習得します。また、実習を通して建物を建築する一連の流れを理解し、管理上のポイントを習得します。 |
5.管理業務
建築現場において、工程、品質、安全、コストを管理することが施工管理者の重要な仕事です。ここではこれらの内容を理解するとともに管理業務の補助ができることを目指します。さらに、積算基準による躯体の数量積算を行うことで、建築図面をより深く読めるようになります。 |
6.企業実習・フォローアップ
企業実習では実際の現場を体験・経験し、現場力を習得すると共に、適性を見極めます。また、フォローアップ訓練では企業実習での経験を報告すると共に、明らかになった不足部分や必要な技術のフォローを行います。その他、社会人として必要なビジネスマナーについても習得します。 |
受講要件
関連業種の経験
- 特に不要
事前に習得していることが望ましいスキル
- 特に不要
年齢・性別
- 概ね40歳未満の方
各訓練科共通要件
- 訓練に関連する職種への就職を希望している方
- 訓練を受講することに熱意を有している方
- 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有している方
- 訓練受講・修了に支障がないこと(健康状態・受講態度等)
受講料
無料です。ただし、システムユニット訓練用テキスト「安全衛生」や教科書代については、実費負担となります。
受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
未経験の方でも、下記のような建築と関連する職種に就職されています。(一例)
(前職) | (修了後の職種) | |
---|---|---|
・美術製作 | → | 建設施工管理補助 |
・理容業 | → | 建設施工管理補助 |
・アルバイト | → | 測量補助 |
・製造業 | → | 土木作業・施工管理補助 |
・インテリア販売 | → | 設計アシスタント |
訓練に関する職種と仕事内容
一般的な職種名
建築施工管理(現場監督)、現場施工者、営業など
仕事内容
建築施工管理・現場監督(リフォーム業も含む)概要
建物の建築工事全体の進行を管理する仕事です。受注が決まると現場に行き、建築現場の状況を把握します。また、周辺の環境調査も行います。 建築中には、工事作業全体の流れの把握が必要です。作業手順を決め、資材・建設機械・職人を手配し、安全にかつ順調に工事が進行しているか確認したり、資材や施工精度について品質をチェックしていきます。同時に、騒音等、周辺地域への配慮なども求められます。この間、施主、設計者、設備工事関係者、専門工事業者と詳細な打ち合わせなども行います。また、CAD等を利用して、施工に必要な図面(施工図)をかきます。これらの仕事をするには、専門的な工事知識や関係法令の知識も必要です。 このように施工管理者には幅広い知識が必要となり、また、施主・設計者・職人等色々な人との関わりの中で調整しながら工事を進めていくため、コミュニケーション能力も求められます。 高い能力と責任が求められる仕事ですが、その分、建物が無事完成し、引渡しの時には、やりがいや達成感、充実感を味わえる仕事です。
現場施工者(専門工事業者)の概要
専門工事業とは、ある部分の工事を専門的に行う業種です。 ひとつの建物を建築するためには、様々な工事の種類があり様々な職種の職人が関わります。例えば、鉄筋コンクリートの構造体を建築するには、鉄筋を加工して組み立てる仕事、コンクリートを流し入れるための外枠(型枠という)を作る仕事、コンクリートを流し込む仕事、型枠をばらす仕事などがあります。 また、内、外装の職種も様々です。例えば、内壁を作るための下地を組む仕事、その下地に、ボードをはっていく仕事、壁紙(ビニルクロス)をはる仕事、また、外壁に対しては、タイルをはる仕事、塗装をする仕事などがあります。 その他にも設備機器を取り付ける仕事、サッシを取り付ける仕事、安全に作業をするための足場を組み立てる仕事などもあります。仕上の種類や工事の方法によって、工事に関わる業種は変わります。 このようにたくさんある仕事を、一人で一通りこなすことはできません。通常はその仕事を専門的に行う業者があり、職人がする作業を管理する仕事を行います。建物全体の進行状況等を把握する施工管理に対し、専門工事業は、部分的ですが、より専門的な仕事といえます。
職種との相性(こんな方に向いている。)
- 体を動かしものを作ることが好きな方
- コミュニケーションがとれる方
訓練により就職可能な主な仕事
- 工事のはじめから終わりまでを取り仕切り管理を行う業務
- コンクリートを流し込むための枠を組み立てる業務
- 鉄筋コンクリート造の建物の骨組みを組み立てる業務
- 建物の仕上(床・壁・天井)の施工業務
- 施主様へのアフターフォローを中心に見学会などでのイベント企画業務
- 建物が立ち上がるまでのコストの計算をおこない、建物にかかる予算などの算出を行う業務
求人票に記載されている職種名
施工管理、リフォーム施工管理、職人(型枠大工・鉄筋工)、設計
就職後の仕事例(求人票より)
- 施工管理
- リフォーム施工管理
- リフォーム営業
- 内外装工
就職率
90.9%(平成26年度実績値)
修了生の主な就職先
- 株式会社FAR EAST、トーユー工業株式会社、大日建設株式会社、日向建設株式会社、株式会社昭和工務店
賃金情報
※未:未経験・もしくはスクール卒程度 経:実務経験者
- 建築施工管理・現場監督(リフォーム業も含む)
未:月16万〜18万
経:月25万程度(30万〜の仕事も多い)
- 施工技術者(専門工事業の場合)
未:時給1000円〜(月15万)
経:時給1200円〜(職種や技量により差がある)
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
訓練修了時には、RC造に関する一連の施工管理業務を把握できます。訓練修了後は、訓練で習得した知識・技術をもとに就職先の現場で実践を積み、更なるスキルアップを目指します。
任意に取得できる資格
訓練期間中に皆さんが取得した知識・技能を活かして任意に受験して取得する資格です。
以下の資格の中には実務経験を必要とするものが含まれますが、訓練期間を実務経験として含めることはできません。多くの資格がありますが、これからのキャリアとして、必要に応じて取得していく必要があります。
建築施工管理技士(財団法人建設業振興基金)
鉄筋工事や大工工事、内装仕上工事などを含む建築工事の施工図を作成し、現場での工程管理や品質管理などを実施する人材を認定する国土交通省認定の国家資格です。
- 1級: 監理技術者として工事の常駐管理をする
- 2級: 営業所の専任技術者になる
特に1級建築施工管理技士は、建築工事の現場監督として仕事をするために不可欠な資格です。公共工事の監理技術者に必要な資格であるため、企業にとって重要で必要な資格となっています。
高齢社会において、在宅で自立した生活を望む高齢者や障害者を具体的に支援していく福祉住環境コーディネーターの評価は高く、建築や医療福祉関連など各方面での活躍が期待されています。
建築士(財団法人建築技術教育普及センター)
建築士法によって定められている設計から工事管理までをすべてにわたって行う専門家で、1級建築士、2級建築士、木造建築士があり、1級と2級は建物の規模と構造の差で区別されています。建築士の主な仕事は建築物の設計と工事監理です。その他に建築の確認申請や建築物の調査鑑定など建築に関するさまざまな業務があります。建築士の多くは、建築設計事務所や建設会社に勤務しており、主に設計業務や工事監理あるいは現場監督などの仕事に従事しています。
その他
- 作業主任者(建設業労働災害防止協会)
- 各種技能講習(三田建設技能研修センター)
- 技能士(中央職業能力開発協会)
- 積算士(社団法人日本建築積算協会)
- 建築CAD検定試験(中間法人全国建築CAD連盟)
- CADトレース技能審査(中央職業能力開発協会)
- CAD利用技術者(社団法人コンピューターソフトウェア協会)
- 福祉住環境コーディネーター(東京商工会議所)
- インテリアコーディネーター(社団法人インテリア産業協会)
- インテリアプランナー(財団法人建築技術教育普及センター)
就職後のスキルアップ
施工管理者として就職したら、是非目指したい資格が『施工管理技士』と『建築士』です。前述のとおり、両者ともに1級と2級がありますが、これら資格を取得することにより、自己のスキルアップはもちろん、所属する会社の技術力の評価にも影響します。ただし、これらの資格を受験するにあたっては実務経験が必要で、その期間は受験する方のこれまでの学歴と職務経歴(実務経験)により異なります。下表は、関連学歴及び実務経験がない方が各種試験を受験する場合に必要な実務経験年数です。受験資格に条件があり試験も簡単ではありませんが、職業的な地位を保障され、社会的な信用度も高い国家資格です。
資格 | 実務経験必要年数 |
---|---|
2級施工管理技士 | 4年6ヵ月 |
1級施工管理技士 | 2級取得後、5年 |
2級建築士 | 7年 |
1級建築士 | 2級取得後、4年 |
※関連学歴および関連する実務経験のない方の場合
お問い合わせ先
ポリテクセンター兵庫(兵庫職業能力開発促進センター)
訓練第二課
電話番号06−6431−7367、FAX番号06−6431−7285