電子情報技術科の特徴

物流や行政、医療などあらゆる分野を支える情報技術と、身の回りのさまざまな機器に欠かせない電子技術について学びます。より興味のある分野を深めることで、未来のIoT社会を担う人材としての素養が培われます。前者においてはプログラミングやネットワークの技能を段階的に身に付け、後者では「組込みシステム」の構築に必要となるハードウェア・ソフトウェアの知識、開発技術を獲得します。
学びのポイント
01 電子・情報・通信の幅広い技術を学ぶ
電子技術(ハードウェア)、情報技術(ソフトウェア)、通信技術(ネットワーク)について幅広い技術を身に付け専門性を高めます。
02 電子情報技術を網羅する学びで社会を支える人材を育成
電子回路の基板作成、組込みシステムの構築、クラウドコンピューティングなど、高度な技術を基礎から学ぶカリキュラムを展開。社会の即戦力となる人材を育成します。
習得できる技術

電気技術
電気・電子に関する学科や実験・実習を通して電気・電子の基礎を学び、電気設備の保守管理に必要な知識、技能・技術を習得します。

制御技術
シーケンス制御や制御プログラミングに関する学科や実習を通して、計測技術や自動化技術、制御技術に必要な知識、技能・技術を習得します。
PICKUP授業
クラウドコンピューティング技術

クラウドの基礎から理解
クラウドに付随するコンピューティング、ストレージ、データベースを学び、コンテンツをグローバルに公開する方法を習得します。
ディジタル機器設計製作実習

ディジタル回路設計技術と製作技術を習得
フリップフロップ回路やステッピングモータ駆動回路などディジタルロジック回路の技術を総合的に身に付けます。
カリキュラム一覧
| 一般教養科目 | キャリア形成概論、職業社会概論、数学、数学演習、物理、英語、保健体育 |
|---|---|
| 電気・電子工学基礎 | 基礎電気・電子回路、電気回路、電子工学、電子回路、電子情報数学、ディジタル回路技術、アナログ回路技術、電気電子工学実験、アナログ回路基礎実習、ディジタル回路実習、アナログ回路実習、ディジタル回路基礎実習 |
| 電子工学 | センサ工学、インタフェース技術、計測制御技術、電磁気学、インタフェース製作実習 |
| 情報工学基礎/情報工学 | データ構造・アルゴリズム、情報基礎実習、データ構造・アルゴリズム実習、組込みソフトウェア基礎実習、マイクロコンピュータ工学、組込みオペレーティングシステム、組込みシステム工学、組込みソフトウェア応用技術、ファームウェア技術、マイクロコンピュータ工学実習、組込みソフトウェア応用実習、ファームウェア実習、組込み機器製作実習 |
| 通信工学 | 情報通信工学、情報通信工学実習、ネットワーク技術、移動体通信技術 |
| 関連科目 | 機械工作実習、3Dプリンタ実習、安全衛生工学、環境・エネルギー概論、生産工学 |
先輩の総合制作紹介
01 VRアプリケーションの製作

「第4回全国電子工学系学校ゲーム制作コンペティション」に参加し、大会で学んだ技術を応用して、さらに高度なVRアプリケーション製作に取り組みました。学祭で披露した体験型のVRは、Unity、Visual Studioといったツールを用い、Blenderによる建物、キャラ構築によって作成しており、動作状況についてもVR機器単体で動作させるよう改良しています。
02 競技大会用自動搬送ロボットの製作

「若年者ものづくり競技大会」は、企業等に就業していない20歳以下の若年者を対象に、ものづくり技能に対する意識を高めるための技能を競う場として、15職種について開催されています。私たちはその中でも、ロボットソフト組込み職種に出場するためのロボット製作に取り組みました。
総合制作実習 過去のテーマ
- ROSとLiDARを活用した自動配送ロボットの製作
- ETロボコンへの挑戦
- RFIDを用いた教員の入退室管理システムの構築
- AI学習を使ったねじ切り加工品選別システムの開発
- 顔認証を用いた在席管理クラウドサーバーの構築
修了生の声

電子情報技術科 2023年卒業
大宮 葉琉 さん
勤務先:
タカヤ株式会社
EMS事業部
企画管理部資材課
電子回路の専門知識と実践的に磨いた技術で電子機器のスペシャリストに
将来の夢
培った知識と技術を磨き、幅広い分野で活躍できる人材になる
まだまだわからないことも多いので、もっと知識や経験を積み、他部署の質問にも自信を持って回答できるようになりたいです。そして、先輩や後輩に慕われ、責任ある仕事を多く任せてもらえる人材を目指しています。
COMPANY PLOFILE
タカヤ株式会社(井原市)

産業・民生用機器並びに業務用システムの開発・製造・販売企業
学生時代

競技大会に出場するために、高度な電子回路、プログラミング力を習得
学校生活で思い出に残っていることは若年者ものづくり競技大会(電子回路組み立て職種)に出場したことです。大会に出場するまでの日々の学習や練習の中で、担当の先生や研究室の仲間に支えてもらいました。人に支えてもらうありがたさ、大切さを改めて感じることができ、今後自分もたくさんの人を支えられるような人物になりたいと思いました。
また学生時代に最も力を入れたのは、総合制作実習でのラジコン作りです。たくさんのセンサ技術を搭載した基板を設計し、設計した基板が動作するようプログラミングをしました。当然、何度も設計とプログラミングを修正し、最終的に思い通りに動作するものができたときには、モノづくりの面白さを実感することができました。
この経験が現在の業務に活かされています。センサ・電子機器の名称を聞いた際に、それぞれがどのような用途や特性を持つのか理解できるようになり、この学びがいまにつながっています。
現在

会社のモノづくりを支える、資材と情報のコントロール役
資材管理と部品供給を担う業務に携わっています。資材課の仕事では、多種多様な電子部品を扱っており、それぞれの特性を理解した上で、安定した供給を行うことが求められます。学校では電子回路、電源回路、センサ技術などを幅広く学びました。その知識が現在の業務に大きく活かされています。『このセンサはどんな特性?』と聞かれたとき、カタログ情報だけでなく動作原理や回路への影響まで踏み込んで説明できたので、現場や関係部署から信頼を得ることができました。こうした総合的な知識は、業務の質を高める大きな強みだと感じています。今後も資材業務に必要な知識を積極的に習得し、その経験を通じて製品への理解を深めながら、自身の成長につなげていきたいです。

