マイコンプログラム技術科 【企業実習付きコース】
コースの概要
1.5か月間の企業実習が付いた実践的な訓練コースとなります。 マイコン技術は自動車や電化製品、携帯端末等、私たちの生活を見えないところで支える基盤技術であり、ソフトウェアとハードウェアの両面から製品開発に携われる実践的技術者を育成するコースです。組込み機器を制御するために必要なソフトウェア作成技術とハードウェア製作技術が習得できます。
受講前提条件
マイコン制御システム開発に興味があり、関連する業界への就職をめざす概ね55歳未満の方。
事前に習得していることが望ましいスキル
パソコン操作に関して、キーボードによるアルファベット、数字や記号などの文字入力、マウスによる操作、ファイルの作成・コピー・貼り付け・ 編集等が行えることが望ましい。
目標
- マイコンのアーキテクチャを理解し、ハードウェアを直接制御する関数の詳細仕様を基にコーディング及びデバッグに必要な知識や技術を身につけることができます。
内容
- プログラム開発(1か月)
C言語によるプログラムの作成方法のみならず、ソフトウェア開発に必要となる各種技術資料や仕様書の読み方、グループでの開発、資料の作成方法などを習得します。 - 電子回路(1か月)
マイコン組込み機器を構成する電子回路を理解するために必要となる、電気理論、電子回路(アナログ回路、デジタル回路) について習得します。 - マイコン制御プログラミング(1か月)
マイコン制御プログラムの作成手法と制御対象のハードウェアに関する知識を習得します。また、RTOSを用いた制御プログラムの作成手法についても習得します。 - 組込み機器開発(1か月)
はんだごてを用いて自走ロボットの製作(1人1台)、C言語による自走ロボット制御プログラムの作成などの実習を通して、マイコンプログラム開発全体の流れを習得します。 - 企業実習(1.0か月)
約1ヶ月半の企業実習を行います。実習先はソフトウェア開発業などが中心です。システム開発課題を工程に従って行い、仕事の流れを経験します。なお、実習期間中には、訓練生の進捗状況を伺ったり、サポートするための巡回指導も実施します。※実習先は指導員と相談の上、訓練生自身による選択が可能です。 - フォローアップ訓練(1.0か月)
企業実習の報告書作成とその発表会を通じて、内容を振返り、技能・技術を補完します。また、就職活動に向けて、担任や就職支援アドバイザーと面談を行います。
目指す職種
- 組込み系・制御系プログラマ(PG)
- 技術営業
- 電子機器・システム評価技術者
- カスタマエンジニア(CE)
- システムエンジニア(SE)
組込みソフトウェアエンジニアの仕事
携帯電話、家電機器、自動車、産業機械などコンピュータを搭載した機器は、今や生活や社会基盤になくてはならない重要な位置を占め、それら機器に組み込まれてその機能を実現するソフトウェア技術者の水準が、日本の国際競争力やものづくりの水準を左右しています。さらに、ハードウェア性能の向上、機能要求の高度化により、複雑ながらも品質の高いソフトウェアの開発を短期間で大規模にすすめていくことが求められています。
組込みソフトウェアエンジニアは、そのような環境下でシステム全体の機能をいかに安全に高速に安価に実現するかを考え、ハードウェアエンジニアやメカエンジニアと相談を重ねて、システムの設計を行い、ソフトウェアの開発を行います。
就職実績
80.0%(令和2年度~4年度平均)
- ソフトウェア開発(22歳 男性)
- プログラマ(22歳 男性)
- ソフトウェア技術者(27歳 男性)
- システム評価技術者(28歳 男性)
- 組込みシステム開発(39歳 男性) 他
賃金情報
14~25万円
修了生の声
- 電子回路を知らない初心者に、分かりやすく説明してもらえました。
- ソフトウェア工学だけでなく勉強の方法、考え方、プレゼンテーションなどのヒューマンスキルを身につけることができました。
任意に取得できる資格
- ETEC(組込みソフトウェア技術者試験クラス2(エントリレベル))
- 情報処理技術者試験(ITパスポート試験、基本情報技術者試験)
※試験対策は行っておりません。なお、資格試験対策に特化した訓練は実施しておりません。
問い合わせ先
〇企画指導部事業課 TEL:0568-79-0512 FAX:0568-47-0677