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電気制御エンジニア科

コースの概要

製造業において、技能人材の不足や技術継承の課題が深刻化しているため、電気機器の配線・保守・点検や製造現場の設計・製作などに従事できる人材を育成するコースです。生産設備の自動化に利用されているシーケンス制御からPLC(プログラマブルロジックコントローラ)制御のプログラミング技法などの技術を習得できます。

  • シーケンス制御とは・・・工場の製造ラインでよく使われている電気制御
  • PLCとは・・・シーケンス制御を専用のCPU(コンピュータ)を用いて電気制御を行う装置

受講前提条件

  • 電気設計(制御盤設計、ラダープログラマなど)、制御装置製造・検査および生産設備保全に興味があり、就職を目指している方
  • パソコン操作に関して、キーボードによるアルファベット、数字や記号などの文字入力、マウスによる操作、ファイルの作成・コピー・貼り付け・編集等が行える方

事前に習得していることが望ましいスキル

キーボード入力、マウス操作、ファイルの作成・保存などパソコンに係る基本的な操作ができることが望ましい。

目標

  • 製造現場における電気の技術者が一般的に理解している知識とシーケンス制御回路の配線に必要な知識や技術を身につけることができます。
  • FAセンサ、タッチパネル、ネットワーク機器および位置決め装置などの製造現場の自動化システムに必要な知識や技術を身につけることができます。

内容

  • 電気基礎と電気配線工事(1か月)
    電気理論、法令、基本作業(工具の使用法、電線接続作業、器具取付作業など)に関する技能及び関連知識を習得します。【第2種電気工事士取得レベル】
  • 有接点シーケンス制御技術(1か月)
    シーケンス図の読み方・書き方、リレーやタイマを使用したモータの運転方法などについて知識と技能を習得します。また、電気トラブルなどの保全・メンテナンス方法の知識を習得します。
    ※シーケンス制御とは・・・工場の製造ラインでよく使われているリレーやタイマなどを使用して設計した順序に従って各段階を進めていく制御のこと
  • PLC制御技術(基本)(1か月)
    自動化制御に不可欠なPLCの概要からPLC制御のプログラミング技法について知識・技能を習得します。
    ※PLCとは・・・プログラマブル・ロジック・コントローラの略で、工場の製造ラインなどでよく使われている産業用コンピュータのこと。
  • PLC制御技術(応用)(1か月)
    PLCに接続される電気機器装置の制御方法(タッチパネル制御、位置決め制御など)から複数のPLCを用いた際のPLC間のネットワーク通信制御技術について知識と技能を習得します。
  • CAD基本操作(1か月)
    CAD(JW-cad)の基本操作・電気配線図に関する知識と技能を習得します。また、作成した図面をもとに制御盤製作実習を行います。
  • 自動化システム製作(1か月)
    5か月間で習得した知識を活かし1班4~5人のグループに分かれ協力し合いながら自動化システムの製作実習を行います。
①電気基礎と電気配線工事

①電気基礎と電気配線工事

②有接点シーケンス制御技術

②有接点シーケンス制御技術

③PLC制御技術(基本)

③PLC制御技術(基本)

④PLC制御技術(応用)

④PLC制御技術(応用)

⑤CAD基本操作・制御盤製作

⑤CAD基本操作・制御盤製作

⑥自動化システム製作

⑥自動化システム製作

目指す職種

  • 自動化機器の電気配線・検査、製造現場のオペレータの業務および制御盤の設計・製作などに関連した仕事での活躍を目指します。
  • 製造設備における自動化システムの設計・製作やプログラミングおよび製造ラインの保守・保全などに関連した仕事での活躍を目指します。

電気制御技術者の仕事

 電気制御の技術者は機械分野および電子・情報分野の技術者と重複する分野を多く習得しているので、自動化設備の設計、製造および管理・保守のどの業務においても、中心的な役割を担っています。基本的には設計、製造および管理・保守のそれぞれの業務に分かれ、異なる専門性を持って仕事することになります。
 設備設計では、仕様書の内容を満たした設備の設計や電気製図(機器設置図や配線図など)およびPLCを用いたプログラミングなど実施します。主にパソコンを用いた業務となります。
 続いて製造では、設計図や電気図面に合わせて、制御盤などを含む自動化設備の組立て(電気配線を含む)やPLC、センサなどの自動化機器を取付けます。その他、企業の規模によっては、自動化設備の管理・操作(オペレーション)を業務とし、これにより商品を製造します。
 最後に管理・保全では、自動化設備の点検(測定)・部品交換を実施し、マシントラブルを未然に防ぎます。不具合が発生した際には修理・部品交換を行い、正常な設備運用を実施します。
 このように、電気制御技術者の仕事はひとつではなく、専門性により異なってきます。従って、将来のキャリアアップを考慮した求人への応募が大切になります。

就職実績

91.0%(令和2年度~4年度平均)

  • 設備制御設計(47歳 女性)
  • 設備保全員(48歳 男性)
  • 設備管理員(52歳 男性)
  • 電気制御設計(32歳 男性)
  • 電気工事士(29歳 男性) 他

賃金情報

  • 電気設計 20万~28万
  • 制御盤組立 20万~28万
  • 設備メンテナンス 16万~25万

修了生の声

  • 6か月があっという間に感じるほどの密度の濃い訓練を受けることができました。もらったテキストは訓練内容の思い出しだけでなく次の仕事でも役に立つと思います。
  • PLCを用いた機器の制御について学ぶことができ、6ヶ月目の実習では自動化装置を一から組立て、制御の一連の流れを再現することができました。

任意に取得できる資格

  • 第二種電気工事士
  • 技能検定(電気系保全作業・シーケンス制御作業)
    ※別途、受験等が必要です。試験対策に特化した訓練は行っておりません。

問い合わせ先

 〇企画指導部事業課 TEL:0568-79-0512 FAX:0568-47-0677

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