CAD/NC技術科
コースの概要
ものづくりに対応できる人材(CADオペレータ・NCオペレータ等)を育成するコースです。訓練内容は、前半3カ月で「機械製図」、「2次元CAD」、「3次元CAD」を習得し、後半3カ月で「NC旋盤」や「マシニングセンタ」のプログラムの作成や操作方法を習得します。
受講前提条件
- ものづくりに関心があり、製造業に就職する意思のある方。
事前に習得していることが望ましいスキル
- キーボード入力、マウス操作、ファイルの取扱いなど、パソコンに係る基本的な操作ができることが望ましい。
目標
- JISに基づく機械製図や2次元CADによる図面の作成、3次元CADによるモデリングなどの知識・技術を身につけることができます。
- NC旋盤やマシニングセンタによるプログラムの作成及び操作方法やCAMによるNCデータの作成に必要な知識・技術を身につけることができます。
内容
- 機械製図・2次元CAD(1か月)
機械設計の基礎となる、機械製図に関する知識を学びます。
図面作成の際に必要となる2次元CADの基本操作を習得します。
- 3次元CAD(1か月)
3次元CADは、コンピュータ上で立体的な形状を作成するソフトです。
部品形状の作成、部品同士の組立、図面の作成など、3次元CADの操作方法を習得します。
- 2次元CAD応用と生産管理(1か月)
2次元CADによる効率的な図面作成に関する技能や知識の習得します。
生産管理の概要及び品質管理、原価管理など生産管理に関する知識を習得します。
- NC旋盤(1か月)
NC旋盤で加工するためのプログラム作成、工具選択、加工条件の設定、段取りから機械操作まで習得します。
- マシニングセンタ(1か月)
マシニングセンタで加工するためのプログラム作成、工具選択、加工条件の設定、段取りから機械操作まで習得します。
- CAM(1か月)
CAMはCADデータを用いて切削条件や使用工具等を入力し、自動で加工プログラムを作成するソフトです。実際にCAMで加工プログラムを作成して試作を行います。
目指す職種
- 機械系のCADオペレータや設計補助として、機械設計に関連した仕事での活躍を目指します。
- NC工作機械オペレータとして、機械部品を加工する仕事での活躍を目指します。
CAD技術者の仕事
建物や機械などをつくるには、そのイメージを伝えるためのスケッチや設計図が必要です。CADとは、コンピュータを使ってデザイン(作図・設計)すること(Computer Aided Design)です。CADを使って、各種の図面を正確に描くのがCADオペレータです。
CADオペレータは、企業の設計部門やデザイン会社などで働いています。CADオペレータは、建築、機械、電気、インテリアなどさまざまな図面を、コンピュータを使って、各分野の規格で決められた図示方法や寸法、記号を入力して作図をします。
オペレーターはまず、手描きや書き込みのある図面、ラフスケッチなど、CAD化する(電子データにするための)図面を受け取ります。
次に、CAD化する図面の種類によって、それぞれ決められた記号、コマンドを入力します。オペレーターは、設計者の意図を読み取りながら、正確に図面を作成します。CADソフトにはいろいろ種類があり、数種類のソフトを使いこなす必要があります。
そして、入力が終わると、図面を印刷してチェックし、完璧な図面にします。
CAD技術者は企業で利用するCADが今すぐ普通に使えることが前提であり、図面経験をある程度お持ちの方です。
賃金情報
約16万円~
就職実績
94.1% 令和5年度実績
修了生の声
- 製造業は未経験でしたが、訓練を受けることにより機械製図の知識やCADの操作を習得することができました。採用試験の筆記試験では訓練で学んだ事が役に立ちました。
- 製造業の加工職種で働きたく、訓練を受講しました。訓練で身に付けた知識・技能があることにより、自信を持って就職活動ができました。
関連資格
- CAD利用技術者試験
※受験等が必要です。なお、資格試験対策に特化した訓練は実施しておりません。
問い合わせ先
〇企画指導部事業課 TEL:0568-79-0512 FAX:0568-47-0677