CADメカニカルデザイン科【DX対応訓練コース】
コースの概要
DX(デジタルトランスフォーメーション)につながるデジタル技術に対応した訓練コースとなります。
自動車・家電・日用品等の工業製品、及びそれらの生産に必要な金型・生産設備の設計者をサポートする人材を育成するコースです。2次元CADによる図面作成・3次元CADを中心としたデジタルモデリング・各種力学や技術計算・工業デザインの理解・製品企画から試作品作成までの総合的な技術を習得します。特に3次元CADについては高い能力が身につきます。
受講前提条件
ものづくりに興味があり、機械設計関連への就職を目指すやる気のある方。
事前に習得していることが望ましいスキル
パソコン操作に関して、キーボードによるアルファベット、数字や記号などの文字入力、マウスによる操作、ファイルの作成・コピー・貼り付け・ 編集等が行えることが望ましい。
目標
- 機械図面のルールを理解し、2次元CADによる図面作成や3次元CADによる工業製品のモデリングに必要な知識や技術を身につけることができます。
- 設計に必要な力学的知識及び機械要素設計法、工業デザイン、CAEによる解析に必要な知識や技術を身につけることができます。
内容
- 機械製図と2次元CAD(1か月)
図面は製造業における情報伝達手段です。機械製図のルール(JIS)を理解し、2次元CAD(AutoCAD)の基本操作や図面作成に関する技能と技術を習得します。 - 2次元CAD応用(1か月)
2次元CAD応用では、機械要素(機械の共通部品)の理解と製図方法、また実務を想定した組立図からの各部品図の作成方法(バラシ)を習得します。 2次元CADによる実践的な技能と技術を習得します。 - 3次元CAD基本(1か月)
製造業では情報のデジタル化が進み、その中心に位置するのが3次元CADです。
ここでは、3次元CADのソフトウエアとして「SOLID WORKS」を使用し、3次元モデリングやアセンブリ(組立)、2次元図面化までの基本的な操作方法について習得します。 - 機械設計基本(1か月)
機械の工学的設計の基礎となる、機械の力学や材料強度計算(材料力学)に関する知識を学ぶとともに、基本的な機械要素であるねじ・歯車・軸・軸受等の設計および選定方法について習得します。 - メカニカルデザイン・静解析(1か月)
CAE(解析)ソフトの基本操作を習得し、3Dモデルの強度等を解析して設計に活用します。また、工業デザインを理解して、作成した3Dモデルを3Dプリンタで造形します。あわせて原価計算についての知識も習得します。 - 3次元CAD設計応用(1か月)
これまでの機械設計の内容を踏まえて、機械装置を3次元CADにより設計し、総合的な機械設計の技能と技術を習得します。ここでは、3次元CADのソフトウエアとして「CATIA」を使用します。
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①機械製図と2次元CAD
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②2次元CAD応用
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③ 3次元CAD基本
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④機械設計基本
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⑤メカニカルデザイン・静解析
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⑥3次元CAD設計応用
目指す職種
- 設計補助やCADオペレータとして、機械装置設計や工業製品設計に関連した仕事での活躍を目指します。
- 工学的計算、CAEを用いた解析、デザイナーとの打ち合わせ等を行う設計補助に関連した仕事での活躍を目指します。
製品補助の仕事
設計とは製品の目的を達成するための仕様を作成し、それを基に材料の選定や形状・寸法等を決定する作業です。設計補助者は、設計者などの指示のもとに、CADソフトを使用して図面を作成したり、3次元モデルの作成、原価計算、顧客との打合せ等、設計作業のアシストをする仕事です。
就職実績
84.7%(令和3年度~5年度平均)
- 機械設計(26歳 女性)
- 機械設計、解析(25歳 男性)
- 設計技術者(46歳 男性)
- 自動車部品の設計(26歳 男性)
- 設計開発請負(49歳 男性) 他
修了生の声
- 全く未経験の私でも興味を持つことができ、漠然としたものづくりのイメージだったが「この分野で技術を磨いてみたい」と思えるようなところまで能力を引き出してもらえた気がします。
- 設計の仕事に就いていて、計算の手順等に苦労していたので、計算の手法が大いに役立ちました。また3次元CADを勉強できたのは、私にとって大いに自信になりました。
任意に取得できる資格
- CAD利用技術者試験
- 技能検定(機械・プラント製図)
- ※受験等が必要です。なお、資格試験対策に特化した訓練は実施しておりません。
問い合わせ先
〇企画指導部事業課 TEL:0568-79-0512