電気設備エンジニア科
コースの概要
電気を安全に使用できている裏側には、「電気工事士」の存在があります。電気工事士は、私たちの生活を支える縁の下の力持ちであり、なくてはならない存在です。本コースでは、電気工事士の資格取得に役立つ電気の基礎知識、技能の習得から始まり、戸建て住宅や工場・ビル等における電気設備、自動化設備の施工や保守・点検技術が習得できます。
受講前提条件
- 電気設備工事及び電気通信工事の施工・保守管理に興味があり、就職を目指す方
事前に習得していることが望ましいスキル
- パソコン操作に関して、キーボードによるアルファベット、数字や記号などの文字入力、マウスによる操作、ファイルの作成・コピー・貼り付け・ 編集等が行えることが望ましい。
目標
- 建物(住宅、ビル、工場等)への電力の引込みから、コンセントや照明などの電気に関わる設備を施す工事に必要な知識や技術を身につけることができます。
- 工場等の自動化装置を制御する回路の作成や保守・メンテナンス、また、消防設備(自動火災報知設備)の設計・施工を習得し設計に必要な知識や技術を身につけることができます。
内容
- 電気の基礎と基本作業(1か月)
電気理論、法令、基本作業(工具の使用法、電線接続作業、器具取付作業等)に関する技能及び関連知識を習得します。【第二種電気工事士取得レベル】 - 電気配線・電線管工事(1か月)
ケーブルを使ったケーブル配線、電線管を使った金属管工事・合成樹脂管工事といった電気工事の各種施工方法から検査に関する知識と技能を習得します。 - CAD操作・住宅配線(1か月)
CAD(Jw_cad)を用いて図面作成を行い、木造住宅の屋内配線を設計します。また、模擬家屋を用いて実際の建物を想定した、実践的な電気配線を習得します。 - 太陽光・空調設備・消防設備(1か月)
ビルや工場等で設置されている自動火災報知設備(感知器、非常ベル、受信機等)に関する技能及び関連知識を習得します。また、家庭用エアコンの据付実習を通して、冷媒配管の知識と技能を習得します。 - 高圧受電設備・シーケンス制御(1か月)
高圧受電設備(キュービクル)のしくみと各種試験法に関する知識と技能を習得します。また、リレーやタイマといった制御機器を用いた回路を作成し、ランプやモータの制御方法を習得します。 - 制御盤製作・PLC制御(1か月)
機械や設備を電気制御するための制御盤を製作します。また、工場などの自動化装置(複雑な動作)をプログラムによって制御するPLC制御について習得します。
目指す職種
- 電気工事士として電気設備に関連した仕事での活躍を目指します。
- ビル管理やその他設備工事に関連した仕事での活躍を目指します。
電気工事作業者の仕事
電気工事作業者は、建物を建設する時に電気の配線を行い、分電盤やコンセント、照明器具などを取付けて、電気が使える状態を作ります。また、修理や修復工事も行います。
電気工事作業者は、まず、設計図に基づいて、日程、人数、資材などの作業プランを立てます。そして、設計図を基に、電線を通す配管と配線を作ります。
木造建造物の場合は、天井や壁に主な配管を行い、そこからコンセントやスイッチに通じる配線を行います。
作業は一般的に数人のグループで行われるため、相互のコミュニケーションが重要です。 また、現場では、天井裏や床下での作業、高所および野外での作業や厳しい気象条件の中で行う場合もあります。
キャリアアップしていくに従い、現場だけでなく、施工管理、設計、積算などの仕事もします。 作業が終わると、誤りがないか確認や試験を行います。
就職実績
88.0%(令和2年度~4年度平均)
- 電気工事士(39歳 女性)
- 電気工事士(32歳 男性)
- 空調設備工事(40歳 男性)
- 電気工事(30歳 男性)
- ビルメンテナンス(46歳 男性) 他
賃金情報
- 電気工事 15~35万円
- ビルメンテナンス 14~26万円
修了生の声
- ケーブル配線、太陽光発電、シーケンス制御、ルームエアコンの実習等、良い経験ができました。
- 座学で知識を身につけてから実技作業を行うので関連が良く理解できました。
修了時に修得できる資格
- 特別教育修了証(低圧電気取扱)
任意に取得できる資格
- 第二種電気工事士
- 第一種電気工事士
- 消防設備士4類(自動火災報知設備)
※受験等が必要です。なお、資格試験対策に特化した訓練は実施しておりません。
問い合わせ先
〇企画指導部事業課 TEL:0568-79-0512 FAX:0568-47-0677