電気設備サービス科のご案内
- 訓練の概要(訓練により習得できる技能)
- 受講要件
- 受講料
- 受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種
- 訓練に関する職種と仕事内容
- 就職率
- 修了者の主な就職先
- 賃金情報
- 訓練修了時に取得できる資格
- 任意に取得できる資格
- 就職後のスキルアップ
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
電気設備業界への再就職を目的として、それに必要な電気工事の施工、CADによる屋内配線の設計・見積、受変電設備の保守・管理、防災設備(消防設備)及びシーケンス制御に関する知識と技術を習得します。
訓練全体(6ヶ月間)の目標人材像(訓練目標)
- 電気設備の設計・施工・保守・点検ができる。
- シーケンス制御・PC制御、防災設備及び高圧受変電設備の設計・施工・保守・点検ができる。
訓練課題例
総訓練時間
- 658時間
訓練到達目標
1.「電気の知識と測定」
電気の基礎知識と測定器を用いた検査技術を習得します。その後、工具の取り扱い等の電気工事の基礎技能を習得します。
・電気の理論と測定
・配線図・法規
・電線接続
2.「電気設備配線施工」
電気設備の各種配管・配線方法及び関連知識を習得します。
・ケーブル配線
・金属配管線
・合成樹脂管配線
・リモコン配線
3.「CAD・住宅配線施工」
CADソフトを用いた配線図の作成方法を習得します。また、作成した図面を基に住宅配線を行い、施工方法を習得します。
・CADの使い方
・配線図と見積
・住宅配線の施工
4.「制御盤配線施工」
モータの運転制御や信号機回路といった、自動制御装置の設計・施工・検査方法を習得します。
・シーケンス制御(基本回路、モータ回路)
5.「防災設備工事」
消防設備(自動火災報知設備等)の設計・施工・検査方法を習得します。
・配線図・法規
・消防設備の施工と検査
6.「高圧受変電設備」
高圧受変電設備について理解し、施工・保守・検査方法を習得します。
また、電気安全作業について学び低圧電気取扱業務に係る特別教育を習得します。
・受変電設備
・低圧電気取扱業務に係る特別教育
受講要件
過去の経験
- 特に必要ありません
事前に習得していることが望ましいスキル
- 特に必要ありませんが、電気機械器具の構造や機械についての基礎知識があったり、またコンピュータによる管理が増加していることから簡単なパソコン操作になれていれば訓練効果が期待できます。
各訓練科共通要件
- 再就職の意欲及び職業訓練の受講意欲が強い方
- コース内容を理解し、就職を希望する職務と希望科との整合性がある方
- 職業訓練の安全確保及び訓練に支障をきたさないような健康状態である方
- 集団訓練で必要な協調性のある方
受講料
無料です。
ただし、教科書代(約16,000円(作業着代含む))については、実費負担となります。
受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種
(前職) (修了後の職種)
26歳 男性 保育士 → 電気工事
26歳 男性 営業 → 電気工事
27歳 男性 電子部品製造 → 電気工事施工管理
35歳 男性 半導体製造 → 電気通信工事
33歳 女性 自動車部品製造 → 検査業務
訓練に関する職種と仕事内容
主な職種
- 電気工事作業者
電気工事作業者の仕事
電気工事作業者は、建物を建築するときに、電気の配線を行い、分電盤やコンセント、スイッチ、照明器具などを取り付けて電気が使える状態を作ります。また、通信設備やインターホン、防災・防犯などの設備工事も行います。
作業は通常、数人のグループで行われるため、相互のコミュニケーションが重要です。また、現場では、天井裏や床下での作業、高所での屋外作業など厳しい環境の中で作業を行う場合もあります。一瞬の気のゆるみが大事故につながりますので、慎重で、安全に対する責任感が必要です。
職種との相性(こんな方に向いている)
電気の仕事はチーム単位で行うことが多いためグループの輪に溶け込むことが得意な方に向いています。また、手先が器用で、高所・狭所での作業に苦手意識が無い方に向いています。
訓練により就職可能な主な仕事
- 電気設備工事業
- 消防設備工事業
- 通信設備工事業
- 制御盤製作業
- 設備管理業
- 電気関連の営業
求人票に記載されている職種名
- 電気工事士
- 電気工事作業員
- 電気設備の保守
- 電気技術者
- 消防設備点検業務
就職率
令和2年度 97.2%
令和3年度 92.0%
令和4年度 94.1%
修了者の主な就職先
電気工事会社(電気工事士)、防災設備会社(設計、施工、点検)、ビル管理会社(設備点検、保守)、制御盤作製会社(組立、配線)
賃金情報
16万円~20万円(修了生の採用賃金実績:総支給額)
(前職の経験等の諸条件に応じて異なる場合があります)
訓練修了時に取得できる資格
低圧電気取扱業務に係る特別教育
任意に取得する資格
訓練期間中に受講生の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。
(※但し、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせ下さい。)
第二種電気工事士((財)電気技術者センター)
電気工事士は従事できる電気工作物の範囲によって、第一種と第二種に分かれています。
第二種電気工事士は、暮らしに直結した家庭や商店の屋内外配線の電気工事を行うエキスパートであり、一般の住宅や商店で利用する小型の電動機や電気器具、照明等の比較的受電電力の小さい電気施設の電気工事に従事します。
第一種電気工事士((財)電気技術者センター)
第一種電気工事士は、500〔kW〕未満の電気設備の電気工事を全て(高圧のネオン工事と非常用予備発電装置工事を除く)行うエキスパートであり、広範囲な電気施設の電気工事に従事します。
消防設備士(甲種、乙種)第4類((財)消防試験研究センター)
自動火災報知設備・ガス漏れ火災警報設備・消防機関へ通報する火災報知設備の設置、維持・管理をします。資格は甲種と乙種の2種類があり、取扱う設備によって、甲種が特種、1~5類、乙種が1~7類に分けられています。
就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施している短期間の在職者訓練コース(有料)を受講したり、就職先の実務経験を活かして、国家資格である技能検定に挑戦したり、電気工事士の試験等を受験したりするなど、さらにスキルを向上させることができます。
当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。