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IoTシステムエンジニア科

IoTシステムエンジニア科

訓練の概要(訓練により習得できる技能)

訓練全体の目標人材像

 当科の科名でもある「IoT」とは「Internet of Things」の略称であり、「ありとあらゆるモノをインターネットに接続する」という意味です。IoT機器を開発するためには、

  1. 組込機器を含むソフトウェア開発技術
  2. センサなど接続するためのデバイス設計技術
  3. インターネットに接続すためのネットワーク構築技術

の3要素が必要不可欠になります。
 IoTエンジニアとは、上記のような要素を知り・理解している必要があり、当科ではその内容の習得を目指します。

IoTシステムサンプル画像
IoTイメージ

IT人材が不足する今、次世代を支える技術者へ挑戦しませんか?

総訓練時間

  • 777時間(8月開講、2月開講)
  • 666時間(9月開講、3月開講)

訓練到達目標

0.「導入講習」(8月開講、2月開講のみ)

個人・グループワークを通して企業が求める能力を理解し、コミュニケーション能力・ビジネスマナー・自分を表現する技法・パソコンの基礎(文書作成)等について学習し、仕事と自分のマッチングを高めることを目指す講習で、6か月の訓練の前に1か月行います。

1.「IoTデバイス技術」

電子回路測定実習

 マイコンに接続されている機器は、すべて「電子回路」を必要とします。電子回路の仕組みを理解することで、IoT機器の心臓部でもあるマイコンのプログラムを構築することが可能になります。
 そのため、測定器の使用方法から、トランジスタ・オペアンプといったデバイスを活用した電子回路の設計・製作に関する技能及び関連知識を習得します。

2.「IoTプログラミング実習」

マイコンプログラミング実習

 IoT機器に搭載されているマイコンの大半は、「C言語」と呼ばれるプログラミング言語で制御されています。実習ではマイコンのプログラムと電子回路を融合させて、プログラムによる制御変化を見て・感じて・実感することで、理解を深めます。
 ここでは、プログラミングの基本的な開発手法から、マイコンの制御まで習得します。

3.「ネットワーク機器開発」

ネットワーク機器

 インターネットに接続するためには、
ルータ・ハブ」といった接続機器に関する知識は必要不可欠です。また、家庭用のネットワーク機器はボタン1個で設定が完了するものがほとんどですが、業務用の設備に使用されてる機器は、必要に応じて設定等をカスタマイズする必要があります。
 ここでは、ネットワークを取り扱う上で基本となる知識や、ネットワーク接続に必要な基本的な機器の接続・設定方法を習得します。

4.「オブジェクト指向プログラミング」

プログラミング作業風景

 多機能端末(タブレット・スマートフォン)のプログラミング手法として、一般的に「オブジェクト指向プログラミング」が使われています。
 そこで、オブジェクト指向プログラムである「Java言語」によるプログラミング手法について習得します。

5.「多機能端末プログラミング」

スマートフォンによるネットワーク接続風景

多機能端末の代表的なものとして、タブレット端末のプログラミングについて習得します。

6.「IoTシステム構築実習」

IoTシステムイメージ

 5ヶ月間で習得してきたマイコン・ネットワーク・多機能端末を包括して、IoTシステムの設計・製作に取り組みます。

受講要件

過去の当該訓練分野の経験

  • 特に必要ありません。

事前に習得していることが望ましいスキル

  • パソコンの基本操作(起動・終了、ワープロソフト、表計算ソフトなど)を習得していることで、さらに訓練効果が期待できます。
  • 基本的なキーボード入力操作方法を習得しておくことで、プログラムの入力作業をスムーズに行うことができます。

各訓練科共通要件

  • 訓練に関する職種への就職を希望している方
  • 訓練を受講することに熱意を有している方
  • 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有している方
  • 訓練受講・修了に支障がないこと(健康状態・受講態度等)

受講料

  無料です。ただし、テキスト代(約10,000円)、訓練生総合保険料(任意)(入所月により変動4,900~6,150円)が必要です。

受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種の例

当該訓練分野の経験がない方でも、下記のような関連職種に就職されています。
(参考)訓練内容の近い「組込みマイコン技術科」の実績。

      (前職)                  (修了後の職種)
 建設業(販売の職種)          →  ITエンジニア  
 建設業(専門的技術職)         →  基板検査  
 食品製造業(生産工程労務の職業)    →  システム開発  
 食品小売業(販売の職業)        →  システムソフトウェア開発  
 金属製品製造業(生産工程労務の職業)  →  ソフトウェア開発  
 精密機器製造業(専門的技術職)     →  プログラマ  
 卸売り小売業(販売の職業)       →  情報処理・通信技術者  
 製造業(肥料・事務的職業)       →  商用電力制御機器用ソフトウェア製作  

訓練に関する職種と仕事内容

主な職種名

  • 電気・電子技術者
  • IoTエンジニア
  • システムエンジニア(組込・IoT)
  • ネットワークエンジニア

組込みシステムエンジニア・IoTエンジニアの仕事

 マイクロコンピュータは、産業機器だけではなく、車、家電、住宅設備、医療などの製品に幅広く搭載されています。そのため、プログラミングの知識だけではなく、電子回路やマイクロコンピュータ関連の開発の知識も要求されています。さらに、現在では「IoT」という言葉が巷に溢れています。この言葉は、モノがインターネットへ情報を出すためにはセンサなどで情報を出力し、インターネットを介して必要な情報を届け、必要に応じて、その情報を活用した機器の制御を行います。
 しかしながら、標準化されたものがない分野が多く、独創性を織り込むチャンスがあります。
 自社製品開発を除けば、多くの仕事は顧客先に出向き開発作業を行います。プログラミング作業のほかに、製品仕様等の打ち合わせや提案業務をする場合もあり、プレゼン能力があると活躍の場が広がることを期待できます。

職種(組込みシステムエンジニア・IoTエンジニア)との相性(こんな方に向いている!)

  • 日進月歩で技術が進化し続けるため、新しい技術に興味と関心を持ち、自ら課題を発見し・解決する意欲がある方。
  • チームでプロジェクトを進めることが多いため、周囲と協力して目標に向かって努力することができる方。

訓練により就職可能な主な仕事

  • 組込み・IoTシステムの開発
  • 電気機械器具製造業などにおける開発
  • 情報通信機械器具製造業などにおける開発
  • 精密機械器具製造業などにおける開発

求人票に記載されている職種名

以下の職種に対して、組込み、制御、車載、ミドルウェアなどのキーワードで紹介されています。

  • ソフトウェア技術者
  • ソフト開発
  • プログラマ
  • システムエンジニア
  • エンジニア

就職率(参考 組込みマイコン技術科の実績)

新規コースのため実績なし。
組込みマイコン技術科

92.9%(令和4年8月修了生)

修了生の主な就職先例(参考 組込みマイコン技術科の実績)

  • 株式会社テクノプロ テクノプロ・IT社
  • FKC株式会社
  • (株)モアソンジャパン
  • 清栄コンピュータ(株)
  • (株)エキスパートパワーシズオカ

賃金情報

(参考 組込みマイコン技術科の実績)
修了者の採用時の賃金(給与総支給額)実績
約10万円から28万円

訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況

(参考 組込みマイコン技術科の実績)

  • プログラミングの知識を活かしたソフトウェア開発
  • ソフトウェアの試験(デバッグ)
  • パソコン、ネットワークの知識を活かした社内のシステムサポート
  • 電子回路の知識を活かしたハードウェア設計
  • マイコンや電子回路が搭載されている装置の保守、管理等

任意受験により取得できる資格

訓練期間中に習得した技能等を活かして任意に受験し取得できる資格の一例です。
(※ただし、合格を保証するものではありません。詳細は、各資格の実施機関へお問い合わせください)

基本情報資格者試験

 基本システムを構築・運用する「技術者」から情報システムを利用する「エンドユーザ」までを対象とした資格です。
※別ウィンドウで(独)情報処理推進機構のホームページが開きます。

(独)情報処理推進機構

IoT検定

IoT(Internet of Things)がモノとモノをつなぐことから、モノとヒト、ヒトとヒトをつなぐインフラとなる社会において、IoTを知ることはユーザーのみならず、IoTに関わるすべての人が対象となる新しい領域です。
社会的意義から人材育成や教育支援は欠かせないものであり、IoT検定が果たす役割を明確にし、社会に役立つ叡智のプラットフォームを目指しています。
(参考:IoT検定ホームページより)

IoT検定

IoTシステム技術検定

基礎検定:IoTシステム構築・活用に関する基礎知識を中心に、その習熟度を検定することで、IoTシステムに取り組む技術者の対応力の向上。
中級検定:IoTシステム構築・活用に関する知識を中心に、その習熟度を検定することで、IoTシステム構築に関係する技術者の対応力向上。
上級検定:IoTシステム技術検定の最上位資格であり高度なIoTビジネスモデルの企画、設計構築、運用のリーダーとして活躍できる人材を育成する。
(参考:モバイルコンピューティング推進コンソーシアムより)

モバイルコンピューティング推進コンソーシアム

ディジタル技術検定

現在の情報社会では、コンピュータが必要不可欠であり、その技術をまとめた資格試験です。さらにIoTでも必要な情報技術をはじめ電子回路技術も含まれています。

公益財団法人 国際文化カレッジ

就職後のスキルアップ

就職後も、当センターで実施しています短期間の 在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料)) を受講することで、さらにスキルを向上させることができます。
当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力のさらなる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談ください。

お問い合わせ

ポリテクセンター静岡(静岡職業能力開発促進センター) 訓練第一課受講者係

TEL

054-285-7186

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