無数にあるプログラミング言語の中でも、基本的でシンプルな言語であるC言語の技術を習得します。
ハードウェアの制御に利用されることが多く、組込みシステムの技術者には必須の技術となっています。
主な学習内容
・変数
・基本構文(条件分岐、繰り返し)
・配列
・関数
・ポインタ
・構造体
組込みシステムエンジニア科
訓練目標
マイコンや電子回路の知識、CとJava言語によるプログラミング、Android端末のアプリ開発等を学び、グループワークにより組み込みシステム開発を修得します。
訓練実施状況
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
訓練全体(6ヶ月間)の目標人材像(訓練目標)
「組込みシステムエンジニア科」では、C、Java言語でのプログラミングの基礎を学び、それらを活用してマイコン制御、Androidアプリ開発の技術を学習します。
訓練期間の最後には、習得した技能・技術を組み合わせたシステムをグループで開発し、実践的なプロジェクトの管理・進行技術を習得します。
【訓練生作品例】
1ヶ月ごとの訓練目標
1.「C言語プログラミング」
2.「マイコン周辺回路とC言語」
1ヶ月目で学習したC言語を活用し、ハードウェア制御の学習を行います。
マイコンと呼ばれる微小のコンピュータのプログラム制御や、スイッチやLED、モータ等の電子機器を制御するために必要な電子回路の知識を習得します。
主な学習内容
・電気理論
・アナログ電子回路
・デジタル電子回路
・マイコンの概要とC言語
・インターフェース回路設計
・I/O制御プログラミング
・通信制御(UART、I2C)
3.「組込みシステム設計技術」
組込みシステムの設計や資料作成等、プロジェクトにおける上流工程を学習します。
実際の現場をイメージしてグループワークを行い、プログラム、電子基板、筐体の設計を行います。
プロジェクト進行における実践的な技術をPBL形式で習得します。
主な学習内容
・V字モデル
・システム開発手法
・システム要件定義
・システム外部設計
・3Dモデリング技術
・電子回路、基板設計
4.「Java言語プログラミング」
スマホ向けのアプリケーション開発やSNSのようなwebサービス、他にも幅広い分野で活用されるJava言語を習得します。
沖縄県ではJavaを扱うプログラマの求人が多く、非常に需要がある言語となっています。
主な学習内容
・変数
・基本構文(条件分岐、繰り返し)
・配列
・メソッド
・クラス
・パッケージ
・API活用技術
・オブジェクト指向
・継承、カプセル化、多態性
・例外処理
・コレクション
5.「Androidアプリ開発」
学習したJava言語を活用し、Androidのアプリケーション開発を学習します。
基本的なレイアウト作成から、業務アプリの作成やマイコンと連携した遠隔操作など、応用的な技術を習得します。
主な学習内容
・レイアウト(LinerLayout、ConstraintLayout)
・リソース管理
・イベント処理(リスナ、ハンドラ)
・リスト処理(Adapter、ListView)
・画面遷移
・データベース
・マイコン連携(UDP/IP通信)
6.「組込みシステム統合開発」
グループで作成した設計資料を基に、システムの開発を行います。
マイコンのシステムとAndroidアプリを統合した製品の開発、プレゼンテーションを行うことで、模擬実践的に現場でのプロジェクト進行の流れを学習します。
主な学習内容
・システム内部設計
・開発工程
・単体テスト
・結合テスト
・プレゼンテーション技法
総訓練時間
- 667時間(6ヶ月コース)
- 748時間(導入訓練付き7ヶ月コース)
訓練に関する職種と仕事内容
訓練により就職可能な主な仕事
- プログラマ(PG)
- システムエンジニア(SE)
- テストエンジニア
- アプリケーション開発 (制御・ファームウェア・組込み系)
- プロジェクトマネージャ(PM)
- テクニカルサポート
就職率
90.9%(令和4年度実績)
任意に取得できる資格
受講者の皆さんが訓練期間中に習得した技能を活かして任意に受験できる関連資格の一例です。(※詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせください。)
・ITパスポート試験 ・ETEC組込みソフトウェア技術者試験
・基本情報技術者試験 ・OCJP(Java認定資格)
・エンベデッドシステムスペシャリスト試験 ・日本情報処理技能検定