社会人としての基礎能力、ITリテラシー、電気設備技術科の専門基礎を学びます。
電気設備技術科(企業実習付コース)のご案内
- 訓練の概要(訓練により習得できる技能)
- 受講要件
- 受講料
- 受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
- 訓練に関する職種と仕事内容
- 修了生の主な就職先
- 訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
- 訓練修了時に取得できる資格
- 任意に取得できる資格
- 就職後のスキルアップ
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
エネルギーや環境へのニーズが高まる中、本コースでは、一般用電気設備工事、シーケンス制御技術などの電気設備に不可欠な技能と関連知識を身につけ、電気工事店、電気設備の保守管理、家電サービス業などの幅広い業種に就業できる人材を養成します。訓練はウォーミングアップ訓練(導入講習)(1か月)、ポリテクセンター内で行う訓練(5か月)、企業実習(1か月)で構成されます。
訓練全体(企業実習付コース)の目標人材像(訓練目標)
- 電気設備工事ができる。
- シーケンス制御及びPLC制御回路の設計・施工ができる。
訓練課題例
総訓練時間
- 746時間(本訓練656時間+導入講習90時間) ※7月・1月入所
- 656時間 ※8月・2月入所
1か月ごとの訓練目標
1.ウォーミングアップ訓練(導入講習)
2. 一般用電気設備工事Ⅰ
屋内電気配線工事に必要な電気に関する基礎的知識や電気配線図の見方、電気測定方法等を習得します。
3. 一般用電気設備工事Ⅰ
屋内電気配線工事(一般住宅や小規模な工場等)に関する基礎的技能及び関連知識を習得します。
4. 一般用電気設備工事Ⅱ
屋内電気配線工事(ケーブル工事・金属管工事・合成樹脂可とう電線管工事等)に関する技能及び関連知識を習得します。
5. 一般用電気設備工事Ⅱ
屋内電気配線工事に関する技能及び関連知識、太陽光発電システムに関する技能及び関連知識を習得します。
6. シーケンス制御技術Ⅰ
工場等の自動制御設備に利用されているシーケンス制御について、有接点シーケンス制御の技能及び関連知識を習得します。
7. シーケンス制御技術Ⅱ
シーケンス制御技術について、PLC(シーケンサ)の取扱いやラダープログラムに関する技能及び関連知識を習得します。
8.企業実習
1か月間企業に出向き、実際の作業現場を体験することにより、電気設備等に関する技能及び関連知識を習得します。
9.フォローアップ訓練
企業実習における受講者の課題や疑問点について解決し、実務における問題解決の手法を習得します。
受講要件
過去の経験
- 特に必要ありません。
事前に習得していることが望ましいスキル
- 特に必要ありませんが、電気の知識やワープロや表計算ソフトなどのパソコン操作ができれば、取り組みやすいでしょう。
受講者
企業実習付コース(デュアルシステム訓練)は、求職者の再就職の促進を目的とするものであることから、対象者は次の要件を全て満たす方です。
- 訓練に関連する職種への就職を希望している方
- 訓練を受講することに熱意を有している方
- 職業訓練の内容を理解するために最低限必要な基礎学力を有している方
- 訓練受講・修了に支障がない方
- 訓練開始日において概ね55歳未満の方
※受講希望者が多数の場合、上記の要件を満たしていても受講できないことがあります。
受講料
受講料は無料です。 ただし、テキスト代(6,000円程度)・実習服代(8,000円程度)、職業訓練生総合保険(5,500円(7月・1月入所))、(4,900円(8月・2月入所))、については、実費負担となります。
受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
溶接が未経験の方でも、下記のような溶接と関連する職種に就職されています。
(前職) (修了後の職種)
製造 → 電気工事士
営業 → 電気工事士
接客 → 電気通信工事
配送 → 設備管理
製造 → ビルメンテナンス
訓練に関する職種と仕事内容
主な職種
電気工事士、電気・電子技術者
電気工事士の仕事
電気工事作業者は、建物を建設する時に、電気の配線を行い、分電盤やコンセント、照明器具などを取付けて、電気が使える状態を作ります。また、修理や修復工事も行います。 電気工事作業者は、まず、設計図に基づいて、日程、人数、資材などの作業プランを立てます。
そして、設計図を基に、電線を通す配管と配線を作ります。木造建造物の場合は、天井や壁に主な配管を行い、そこからコンセントやスイッチに通じる配線を行います。 作業は、災害の発生を防ぐための、安全法令や基準を守らなければなりません。 作業は、一般的に通常、数人のグループで行われるため、相互のコミュニケーションが重要です。
また、現場では、天井裏や床下での作業、ビルの場合は、高所での野外作業や、厳しい気象条件の中で行う場合もあります。
キャリアアップしていくに従い、現場だけでなく、施工管理、設計、積算などの仕事もします。 作業が終わると、誤りがないか確認や試験を行います。
職種(電気工事士)との相性(こんな方に向いている!)
電気を扱う作業なため、一瞬の気の緩みが大事故につながりますので、慎重で、安全に対する責任感を持てる方、また、手先が器用で、高所・狭所での作業やグループでの仕事に苦手意識が無い方に向いています。
電気・電子技術者の仕事
電気制御技術を利用した仕事は、様々な形で存在しています。近年では、生産システムの自動化に伴い、物を作るうえで人の手を使わずに行うことができます。製品を加工し、自動化するための自動化設備技術です。
設備の自動化はあらゆる製造現場で使われています。製造装置の各工程をどのように動かすのか(配線、プログラミング)、工程制御の仕様変更、点検・修理作業等を行う仕事を受け持つことになります。
職種(電気・電子技術者)との相性(こんな方に向いている!)
配線作業やプログラミングには集中力、忍耐力が必要となります。また、電気を扱う作業なため、一瞬の気の緩みが大事故につながりますので、慎重で、安全に対する責任感を持てる方に向いています。
訓練により就職可能な主な仕事
- 電気工事
- 工場電気保全
- 制御盤製作
- 施設管理
- 設備管理
- 電気制御関連
- 製造検査販売
求人票に記載されている職種名
電気工事士、電気工事補助作業、電気設計・組立技術者、制御盤配線製作
就職後の仕事例(求人票より)
- 木造住宅等の電気工事
- 工場、ホテル、ビル等の内線工事
- 工場、マンション等の設備(空調、機械等)の電気設備に関する工事
- 制御盤の配線及び装置の配線
- 制御盤の機械周り工事等
修了者の主な就職先(令和元年~令和2年 2年間の実績)
株式会社キリン・エンジニアリングサービス 有限会社上野電機 株式会社エヌビーシー 有限会社江崎電設建設 中部興業株式会社 株式会社テクノ・ライン 株式会社松岡技研 株式会社常盤電機 株式会社NTTファシリティーズ東海 第一電通株式会社 株式会社エレックス極東 株式会社アキテック 株式会社サンワ空調 安藤電機株式会社 三光化成株式会社 エムテック防災サービス株式会社 志津建設株式会社
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
訓練で習得する電気工事やシーケンス制御の技術を活かして、電気工事会社や工場の製造設備、ビルの電気設備管理の業務等、多様な職種に就職されています。最初は戸惑うことがあるかも知れませんが、この訓練コースは1か月間の企業実習がありますので、徐々に職場環境に慣れることができます。職場で経験を積みながら、さらに深く勉強されています。
訓練修了時に取得できる資格
特になし
任意に取得できる資格
訓練期間中に受講生の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。受験手続きの説明や合格できる技能レベルへの到達は訓練中十分可能です。(※但し、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせ下さい。)
第二種電気工事士 ((財)電気技術者試験センター)
一般用電気工作物の保安に関して必要な知識及び技能について、筆記試験及び技能試験により行います。技能試験は同じ年度の筆記試験の合格者又は筆記試験免除者が受験することができます。
就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施している短期間の能力開発セミナー(有料)の受講や、実務経験を活かして、関連ある国家資格等の取得に挑戦することが可能です。 当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っていますので、お気軽にご相談ください。
お問い合わせ先
ポリテクセンター岐阜(岐阜職業能力開発促進センター) 訓練課
TEL
0572-54-3162(ダイヤルイン)
FAX
0572-54-3163
gifu-poly02@jeed.go.jp