機械加工技術科のご案内
- 訓練の概要(訓練により習得できる技能)
- 受講要件
- 受講料
- 受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
- 訓練に関する職種と仕事内容
- 修了生の主な就職先
- 訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
- 訓練修了時に取得できる資格
- 任意に取得できる資格
- 就職後のスキルアップ
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
機械加工関係の実習時間を多く設け、機械加工関係の製造業種への再就職を目指して「ものづくり」ができる技能技術者の養成を行っています。訓練を通して、汎用工作機械(汎用旋盤、フライス盤)とNC工作機械(NC旋盤、マシニングセンタ)を用いた機械加工技術を習得します。
訓練全体の目標人材像(訓練目標)
- フライス盤による機械加工及び機械工作ができる。
- 普通旋盤及びNC旋盤による機械加工ができる。
訓練課題例

応用課題の部品

応用課題(チャック装置)
総訓練時間
- 757時間(本訓練667時間+導入訓練(橋渡し訓練)90時間) ※8月・2月入所
- 667時間 ※9月・3月入所
1か月ごとの訓練目標
1. 導入講習 ※8月・2月入所
社会人としての基礎能力、ITリテラシー、機械加工技術科の専門基礎を学びます。
導入講習について (221.99 KB)2. 機械工作基本

3. フライス盤作業
汎用フライス盤の正しい操作及び加工準備標準要素と各切削加工(六面体加工・段付き・勾配削りを含むはめ合わせ)作業ができる専門的な技能及び関連知識を習得します。

4. マシニングセンタ加工基本・機械加工課題
マシニングセンタの基礎知識、プログラミング手法及び加工の準備作業に関する技能及び関連知識を習得します。

5. 普通旋盤作業
普通施盤の正しい操作及び加工準備要素と各切削加工(内外径・テーパ・ねじ切り等含むはめ合わせ)作業ができる専門的な技能及び関連知識を習得します。

6. NC旋盤工作作業
NC旋盤の基礎知識、プログラミング手法及びNC旋盤作業に関する技能及び関連知識を習得します。

7. 機械製図CAD・CAM
2次元CAD基本操作及び製図の基本知識を習得します。また、CAMを活用した効果的な加工データの作成手法を習得します。

受講要件
過去の経験
- 特に必要ありません。
事前に習得していることが望ましいスキル
- 特に必要ありませんが、ワープロや表計算ソフトなどのパソコン操作ができれば、取り組みやすいでしょう。
受講者
離職者訓練(アビリティコース)は、求職者の再就職の促進を目的とするものであることから、対象者は次の要件を全て満たす方です。
- 訓練に関する職種への就職を希望している方
- 訓練を受講することに熱意を有している方
- 職業訓練の内容を理解するために最低限必要な基礎学力を有している方
- 訓練受講・修了に支障がない方
※受講希望者が多数の場合、上記の要件を満たしても受講できないことがあります。
受講料
受講料は無料です。 ただし、教科書・実習服・名札(20,000円程度)、職業訓練生総合保険(4,900円(8月・2月入所)、5,500円(7月・1月入所)については、実費負担になります。
受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
機械加工が未経験の方でも、下記のような機械加工と関連する職種に就職されています。
(ただし、必ずしも下記のとおり就職できるとは限りませんので、ご了承願います。)
(前職) (修了後の職種)
フリーター、飲食業、運送業に従事していた方 → 旋盤やフライス盤などの汎用工作機械工
汎用工作機械加工関係の従事していた方 → NC工作機械工
訓練に関する職種と仕事内容
主な職種
旋盤、フライス盤、NC旋盤およびマシニングセンタなどの機械加工技能者
機械加工技能者の仕事
工作機械を用いて、さまざまな金属に「切る」、「削る」、「穴を開ける」、「溝を作る」、「ねじを切る」などの機械加工を施して製品や部品を作る作業者が機械加工技能者です。違う形状のものを少量だけ加工する場合は、人の手で加工する汎用旋盤を使います。まず製品の図面に基づいて、材質・加工精度に応じた刃物を選び、角度や削る強さ、回転数、送りの速度などを決めます。そして、旋盤の設定が終わったら、知識や技術・経験を駆使して、材料を要求された形に加工します。
同じ形状のものを大量に加工する場合は、加工条件を数値化し、連続自動加工するNC旋盤を使います。NC旋盤では、要求される精度を出すため、最適な加工条件を正確にプログラミングします。 次に、設定が終わったら、精度を確認するための試削りを行います。試作品を正確に計測し、必要に応じて何度でもプログラムを修正します。そして、精度が安定したら、連続的に自動加工します。
金属工作機械工には、期限内に、決められた数の製品を、高い精度で正確に加工することが求められます。
訓練により就職可能な主な仕事
- 汎用旋盤を操作して機械部品を加工する業務
- フライス盤を操作して機械部品を加工する業務
- NC旋盤を操作して機械部品を自動的に加工する業務
- マシニングセンタを操作して機器部品を自動的に加工する業務
- NCプログラムを作成する業務
- 機械部品や製品の寸法検査、外観検査などする部品管理や品質管理の業務
求人票に記載されている職種名
機械加工技能者、 NC工作機械オペレータ、金型製作、金属加工、生産技術、機械技術者、機械メンテナンス、メカエンジニア、生産技能職、製造職、生産技術職、生産管理職等
就職後の仕事例(求人票より)
- 自動車部品のNC工作機械(NC旋盤、マシニングセンタ、ターニングセンタなど)を用いた機械加工作業
- 航空部品のNC工作機械を用いた機械加工作業
- 機械の治具や部品を汎用工作機械やNC工作機械を用いた機械加工作業
- 旋盤やフライス盤などの汎用工作機械を用いた機械加工作業。
- 精密機器・自動車の生産工場での生産技術。
修了者の主な就職先(令和元年~令和2年 2年間の実績)
まこと金型株式会社 中菱テクニカ株式会社 株式会社ウイセラ 株式会社水谷鉄工所 株式会社イワビシ 有限会社大幸特殊印刷 丸十産業株式会社 瑞浪精機株式会社 常盤工業株式会社 株式会社河村製作所 NGKアドレック株式会社、テクノタカギ株式会社 株式会社三興製作所 徳田工業株式会社
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
機械加工技術科の訓練を通じて習得した技能、技術及び知識を活用して、就職先企業で汎用機械やNC加工機を使って製品や部品を製造ができるようになります。また、汎用機を使った機械加工では技能検定の2級程度の技能を習得しておりますので、自信を持って仕事に従事することができます。
就職後は、就職先の仕事内容によっても異なりますが、訓練で習得した技能・技術によって概ね3ヵ月から6ヵ月程度でベテラン技能者のOJTにより、就職先が期待する仕事(標準的な作業時間と品質・仕上がり)ができるようになります。およそ、2~3年で熟練度は向上し、細かく指示されなくとも自らの判断で仕事ができるようになります。
訓練修了時に取得できる資格
「機械加工」職種の技能検定受験資格 (中央職業能力開発協会)
能検定は、「働く人々の有する技能を一定の基準により検定し、国として証明する国家検定制度」です。
技能検定は、技能に対する社会一般の評価を高め、働く人々の技能と地位の向上を図ることを目的と して、職業能力開発促進法に基づき実施されています。企業においても自社の技能向上を図るため技能検定の取得に力を入れている会社が多くあります。技能検定の受験には規定の実務経験年数を必要とするが、訓練終了時に経験年数を免除され、受験が可能になります。
自由研削といしの取替え業務に係る特別教育修了証
労働安全衛生法第59条第3項及び労働安全衛生規則第36条で研削といしの取替え、取替え時の試運転業務等を行う業務に労働者を就かせるときは、事業者が「安全衛生特別教育規程」に基づく安全または衛生のための特別の教育が義務づけられています。
本特別教育は、訓練中に実施し、修了時に特別教育修了証が当センター所長名で交付されます。
任意に取得できる資格
訓練期間中に受講生の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。受験手続きの説明や合格できる技能レベルへの到達は訓練中十分可能です。(※但し、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせ下さい。)
技能検定 機械加工(普通旋盤作業2級) ( 中央職業能力開発協会 )
技能検定 機械加工(フライス盤作業2級) ( 中央職業能力開発協会 )
技能検定 機械加工(NC旋盤作業2級) ( 中央職業能力開発協会 )
技能検定 機械加工(NCフライス盤作業2級) ( 中央職業能力開発協会 )
技能検定 機械加工(マシニングセンタ作業2級) ( 中央職業能力開発協会 )
就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施しています短期間の在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料))を受講したり、就職先の実務経験を活かして、国家資格である技能検定に挑戦したり、(社)日本溶接協会の手溶接技能者のその他の種目を受験したりするなど、さらにスキルを向上させることができます。当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。
お問い合わせ先
ポリテクセンター岐阜(岐阜職業能力開発促進センター) 訓練課
TEL
0572-54-3162(ダイヤルイン)
FAX
0572-54-3163
gifu-poly02@jeed.go.jp