社会人としての基礎能力、ITリテラシー、建築CADインテリア科の専門基礎を学びます。
電気設備技術科(標準コース)のご案内
- 訓練の概要(訓練により習得できる技能)
- 受講要件
- 受講料
- 受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
- 訓練に関する職種と仕事内容
- 修了生の主な就職先
- 訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
- 任意に取得できる資格
- 就職後のスキルアップ
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
エネルギーや環境ニーズが高まる中、本コースでは、一般用電気設備工事、太陽光発電システム、LAN構築技術、空調機器工事、消防設備工事、CAD活用技術、シーケンス制御技術などの電気設備に不可欠な技能と関連知識を身につけ、電気工事店、電気設備の保守管理、家電サービス業などの幅広い業種に就業できる人材を養成します。
訓練全体の目標人材像(訓練目標)
- 電気設備工事ができる。
- シーケンス制御回路及びPLC制御回路の設計・施工ができる。
訓練風景
総訓練時間
- 746時間(本訓練656時間+導入講習90時間) 4月・10月入所
656時間 5月・11月入所
1か月ごとの訓練目標
1. ウォーミングアップ訓練(導入講習)
2. 一般用電気設備工事Ⅰ
一般用電気工作物の設計、工事、試験、検査に関する技能及び関連知識を習得します。
3. 一般用電気設備工事Ⅱ
一般用電気工作物の工事、太陽光発電システムに関する技能及び関連知識を習得します。
4. 空調機器工事・消防設備工事
空冷式エアコンの工事に必要な冷媒の取扱いと空調機器の保守管理に関する技能及び関連知識を習得します。また、自動火災報知設備の施工・点検に関する技能及び関連知識を習得します。
写真は、家庭用エアコンの設置工事実習風景です。
5. シーケンス制御技術Ⅰ
工場等の自動制御設備に利用されているシーケンス制御について、有接点シーケンス制御の含まれた設備の施工、保守点検に関する技能及び関連知識を習得します。
写真は、図面に基づいて制御盤内の電気配線をしています。制御盤内の回路でシーケンス制御技術が利用されています。
6. シーケンス制御技術Ⅱ
シーケンス制御について、PLC(シーケンサ)の取扱いやラダープログラムに関する技能及び関連知識を習得します。
7. PLC制御技術(表示器)・CAD活用技術
プログラマブル表示器、PLCプログラミング、CADを用いて建築平面図及び屋内配線図の作成に関する技能及び関連知識を習得します。
受講要件
過去の経験
- 特に必要ありません。
事前に習得していることが望ましいスキル
- 特に必要ありませんが、電気の知識があれば、取り組みやすいでしょう。
受講者
離職者訓練(アビリティコース)は、求職者の再就職の促進を目的とするものであることから、対象者は次の要件を全て満たす方です。
- 訓練に関連する職種への就職を希望している方
- 訓練を受講することに熱意を有している方
- 職業訓練の内容を理解するために最低限必要な基礎学力を有している方
- 訓練受講・修了に支障がないこと
※受講希望者が多数の場合、上記の要件を満たしていても受講できないことがあります。
受講料
受講料は無料です。
ただし、テキスト代(6,000円程度)・作業服代(8,000円程度)、職業訓練生総合保険(4,900円(5月・11月入所)、5,500円(4月・10月入所)については、実費負担となります。
受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
電気関連業務が未経験の方でも、下記のような電気と関連する職種に就職されています。
(前職) (修了後の職種)
製造 → 電気工事士
営業 → 電気工事士
接客 → 電気通信工事
配送 → 設備管理
製造 → ビルメンテナンス
訓練に関する職種と仕事内容
主な職種
電気工事士、電気・電子技術者
電気工事士の仕事
電気工事作業者は、建物を建設する時に、電気の配線を行い、分電盤やコンセント、照明器具などを取付けて、電気が使える状態を作ります。また、修理や修復工事も行います。 電気工事作業者は、まず、設計図に基づいて、日程、人数、資材などの作業プランを立てます。
そして、設計図を基に、電線を通す配管と配線を作ります。木造建造物の場合は、天井や壁に主な配管を行い、そこからコンセントやスイッチに通じる配線を行います。 作業は、災害の発生を防ぐための、安全法令や基準を守らなければなりません。 作業は、一般的に通常、数人のグループで行われるため、相互のコミュニケーションが重要です。
また、現場では、天井裏や床下での作業、ビルの場合は、高所での野外作業や、厳しい気象条件の中で行う場合もあります。
キャリアアップしていくに従い、現場だけでなく、施工管理、設計、積算などの仕事もします。 作業が終わると、誤りがないか確認や試験を行います。
職種(電気工事士)との相性(こんな方に向いている!)
電気を扱う作業なため、一瞬の気の緩みが大事故につながりますので、慎重で、安全に対する責任感を持てる方、また、手先が器用で、高所・狭所での作業やグループでの仕事に苦手意識が無い方に向いています。
電気・電子技術者の仕事
電気制御技術を利用した仕事は、様々な形で存在しています。近年では、生産システムの自動化に伴い、物を作るうえで人の手を使わずに行うことができます。製品を加工し、自動化するための自動化設備技術です。
設備の自動化はあらゆる製造現場で使われています。製造装置の各工程をどのように動かすのか(配線、プログラミング)、工程制御の仕様変更、点検・修理作業等を行う仕事を受け持つことになります。
職種(電気・電子技術者)との相性(こんな方に向いている!)
配線作業やプログラミングには集中力、忍耐力が必要となります。また、電気を扱う作業なため、一瞬の気の緩みが大事故につながりますので、慎重で、安全に対する責任感を持てる方に向いています。
訓練により就職可能な主な仕事
- 電気工事
- 工場電気保全
- 制御盤製作
- 施設管理
- 設備管理
- 電気制御関連
- 製造検査販売
求人票に記載されている職種名
電気工事士、電気工事補助作業、電気設計・組立技術者、制御盤配線製作
就職後の仕事例(求人票より)
- 木造住宅等の電気工事
- 工場、ホテル、ビル等の内線工事
- 工場、マンション等の設備(空調、機械等)の電気設備に関する工事
- 制御盤の配線及び装置の配線
- 制御盤の機械周り工事等
修了者の主な就職先(令和元年~令和2年 2年間の実績)
高周波熱錬株式会社 弘明電気工業株式会社 株式会社マイン テクノタカギ株式会社 株式会社深見製作所 石原電機工業株式会社 株式会社フジイ 株式会社ユニドコーポレーション 昭和建物管理株式会社 ハヤックス株式会社 株式会社HKG 中部興業株式会社 杉山電機株式会社 共和通信株式会社 日本空調サービス株式会社 鳥羽工産株式会社 東清株式会社 山口錬金株式会社 伸興電線株式会社 三菱日立ホームエレベーター株式会社 株式会社オーティーエス
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
訓練により電気設備工事の知識を得ることができるので、電気工事会社に就職し電気工事の仕事を行っている方もいます。最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、基本的な知識は持っているので、後は経験を積むことが必要です。また、電気設備工事の中で、工場等の動力に関わる仕事については、訓練で行ったシーケンス制御を活用します。各分野とも仕事をしながらさらに深く勉強されています。
訓練修了時に取得できる資格
特になし
任意に取得できる資格
訓練期間中に受講生の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。受験手続きの説明や合格できる技能レベルへの到達は訓練中十分可能です。(※但し、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせ下さい。)
第二種電気工事士((財)電気技術者試験センター)
一般用電気工作物の保安に関して必要な知識及び技能について、筆記試験及び技能試験により行います。技能試験は同じ年度の筆記試験の合格者又は筆記試験免除者が受験することができます。
消防設備士(4類)((財)消防試験研究センター)
消防設備士を必要とする施設
劇場、デパート、ホテルなどの建物は、その用途、規模、収容人員に応じて屋内消火栓設備、スプリンクラー設備、自動火災報知設備などの消防用設備等又は特殊消防用設備等の設置が法律により義務づけられており、それらの工事、整備等を行うには、消防設備士の資格が必要です。
消防設備士の業務
甲種消防設備士は、消防用設備等又は特殊消防用設備等(特類の資格者のみ)の工事、整備、点検ができ、乙種消防設備士は消防用設備等の整備、点検を行うことができます。工事、整備、点検のできる消防用設備等は、免状に記載されている種類になります。
就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施している短期間の能力開発セミナー(有料)の受講や、実務経験を活かして、関連ある国家資格等の取得に挑戦することが可能です。
当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っていますので、お気軽にご相談ください。
お問い合わせ先
ポリテクセンター岐阜(岐阜職業能力開発促進センター) 訓練課
TEL
0572-54-3162(ダイヤルイン)
FAX
0572-54-3163
gifu-poly02@jeed.go.jp