・木造住宅の部材名称や役割の確認
・リフォーム時の注意点の確認
・手すり設置や床の段差解消方法の確認
・バリアフリーの基礎知識習得
福祉住環境サービス科(訓練期間6ヶ月)のご案内
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
少子高齢化に伴い、福祉・介護関連や住宅のリフォーム分野などの高齢者市場が拡大しています。
当科では、福祉用具や介護に関する基礎知識について習得します。また、大工作業や内装作業を通して、必要とされるリフォーム技術や建築CADによる図面作成手法を習得します。さらに、インテリアの基礎知識を付加し、関連職種に幅広く対応できる人材の育成を目指します。
訓練全体(6ヶ月間)の目標人材像(訓練目標)
- 高齢者・障がい者に係る保健・福祉制度を理解し、福祉用具の活用や住宅改修による生活環境の改善提案ができる。
- 住宅図面の作成と福祉・介護関連に関連した住宅改修の施工等ができる。
総訓練時間
- 667時間
1ヶ月ごとの訓練目標
1.「住宅基本知識・福祉環境計画」
2.「福祉用具専門相談員講習」
・社会福祉の理念・法制度
・福祉用具専門相談員の役割
・福祉用貝に関する知識
・福祉用具利用支援総合演習
3.「住宅改修とCADによる設計」
・住環境と住宅改修
・住宅改修計画
・住宅改修パース作図
・建築積算
・3次元CAD操作
4.「建築CADと図面作成」
・建築CADソフトの技能及び関連知識の習得
・建築CADソフトを使用した各種図面(平面図・立面図・伏図等)の作図
・バリアフリーに関する平面計画等(動線)についての学習
5.「インテリア基礎知識・施工」
・内装材に関する知識の習得
・解体工事
・木造住宅の構造、材料についての知識・技能の習得
6.「大工作業と内装施工」
・大工用工具の取扱い
・材料の墨付け・加工・組立て
・リフォーム時の施工の注意点の学習
受講要件
過去のCAD製図、福祉介護、大工の経験
- 特に不要
事前に習得していることが望ましいスキル
- 簡単なパソコン操作(文字入力など)ができると、取組みやすいでしょう。
各訓練科共通要件
- 再就職を強く望んでいる者であって、職業訓練を受講することに強い意欲を有している方。
- 離職者訓練コースの内容を理解し、就職を希望する職務と入所希望訓練科との整合性がある方。
- 職業訓練の安全確保及び訓練に支障を来さないような健康状態である方。
- 職業訓練を受講する上で必要な、集合訓練における協調性のある方。
受講料
無料です。
ただし、教科書代等(約1万4千円)については、実費負担となります。
受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
未経験の方でも、下記のような職種に就職できます
(前職) (修了後の職種)
・警備 → 介護職
・医療関係 → 介護関係
・塗装作業 → 福祉・介護事業
・冠婚葬祭 → リフォーム工事、福祉用具販売
訓練に関する職種と仕事内容
主な職種
- 福祉用具販売員
- 建築営業・事務
- 現場管理(見習い含む)
- 福祉関係事務
- CADオペレーター
建築営業・事務の仕事
住宅展示場に来たお客様への応対や、カタログ請求のお客様リストを元に電話・訪問を行います。住宅購入やリフォームのための的確なアドバイスと、プレゼンテーション能力・接客能力が重要です。お客様との信頼関係を築くためにも、幅広い知識が必要です。
訓練により就職可能な主な仕事
- 福祉用具販売員 (訓練修了時に、福祉用具専門相談員の資格を取得可能)
- 建築プレゼン技能を活かした住宅営業業務
- 木造住宅の改修を行うリフォーム工事業
求人票に記載されている職種名
- 福祉用具専門相談員
- ホームヘルパー
- 住宅営業
- 内装工事
- インテリアコーディネーター
就職後の仕事例(求人票より)
リフォームメンテナンスの仕事、お客様の要望をもとに、家の構造などに配慮して最適な福祉用具を選定、福祉用具の販売やレンタル業務(納品・契約・回収など) (福祉用具販売・貸与事業所においては、福祉用具専門相談員の資格取得者2名以上の配置義務があります。)
就職率
77.3%(令和4年度)
修了生の主な就職先
- 清永会 清永の里
- (株)ニチイ学館 ヘルスケア事業
- (株)チトセ
- もも太郎 大石田 (株)ジェイバック
- (株)高齢者リハビリテーション研究所 パワーリハデイサービス山形
修了生の声
・福祉用具専門相談員の資格も取得でき、任意で取得する福祉住環境コーディネーターの資格の勉強にも役立ちました。また、建築の基礎知識、技術も一から学ぶことができ、希望する職種に活かせる内容を学べました。
・未経験の職種に転職したい、離職して「生活リズムが乱れがち」「一人で就職活動をするのは不安でサポートを受けたい」という理由から受講を決めました。初めてのことにチャレンジすることで、思いもよらない自分自身の得意や苦手を再発見することができました。また、周りの受講生と関わることも含めて“自己理解の期間“とすることができました。ポリテクの6か月間は長いのかな?と思うかもしれませんが、「急がば学べ」です。未経験分野の勉強だからこそ、取り組んでみる価値があると思います。
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
- CAD(パソコンでの製図)操作
- 木造住宅のリフォーム提案
- 福祉用具の販売・営業活動
受講中に、取得可能な資格
福祉用具専門相談員
山形県 健康福祉部 長寿社会政策課
〒990-8570 山形市松波二丁目8-1
TEL:023-630-3359(事業指導担当直通)
URL: 山形県(別ウィンドウで開きます)
携帯用丸のこ盤作業従事者安全教育
※資格取得に必要な訓練をすべて受講する必要があります。
任意に取得する資格
訓練期間中に受講者の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。(※ただし、合格を保証するものではありません。合格できる技能レベルへの到達は個人の学習も必要です。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせください。)
建築CAD検定(2級)
〒461-0008 名古屋市東区武平町5丁目1番地
TEL:052-962-5544
URL: 全国建築CAD連盟(別ウィンドウで開きます)
福祉住環境コーディネーター(2級・3級)
就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施しています短期間の 在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料))を受講することにより、対応職務のスキルアップができます。 当センターでは、このような就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上のかかる相談・支援を行っています。お気軽にご相談ください。
お問い合わせ先
ポリテクセンター山形 【訓練課】
TEL
023-686-2016
FAX
023-686-2224