・電気理論
・関係法規
・配線図
・機器接続
・ケーブル工事
電気設備技術科(訓練期間7ヶ月)のご案内
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
現在の生活に電気は欠かせません。生活を支えるインフラの一つとなっており、安全に電気製品等を利用できるのは電気技術者の存在が欠かせません。当科では、一般住宅・ビル等の電気配線工事や保守管理のできる電気技術者の育成をめざします。また、工場等に設置されている機械は、電気制御によって動作しており、それらの機械の製作・メンテナンス等の技能も習得します。
訓練全体(7ヶ月間)の目標人材像(訓練目標)
- 電気設備工事ができる。
- シーケンス制御回路及びPLC制御回路の設計・施工ができる。
総訓練時間
- 754時間
1ヶ月ごとの訓練目標
1.「導入訓練」
職業意識啓発やコミュニケーション能力向上、パソコンの基礎などの就職、訓練に必要な基礎的能力を習得します。
2.「電気工事の基礎」
3.「電気設備工事」
・金属管工事
・合成樹脂管工事
・金属線ぴ可とう管工事
・リモコン配線
・空冷式エアコン
4.「消防設備及びCAD利用技術」
・消防設備(法規)・設計
・消防設備(施工)
・CADによる屋内配線図
・模擬家屋実習
5.「有接点シーケンス技術」
・有接点の基本
・低圧電気取扱業務に係る特別教育
・電動機制御
6.「PLC(プログラマブルロジックコントローラ)制御技術」
・PLCの基本
・PLC電動機制御
・センサ利用技術
・電気保全基礎
7.「空気圧制御技術・LAN構築」
・有接点空気圧制御
・PLC空気圧制御
・LANフロア工事
受講要件
過去の電気工事にかかわる業務の経験
- 特に不要
事前に習得していることが望ましいスキル
- 基本的なパソコン操作
各訓練科共通要件
- 再就職を強く望んでいる者であって、職業訓練を受講することに強い意欲を有している方。
- 離職者訓練コースの内容を理解し、就職を希望する職務と入所希望訓練科との整合性がある方。
- 職業訓練の安全確保及び訓練に支障を来さないような健康状態である方。
- 職業訓練を受講する上で必要な、集合訓練における協調性のある方。
受講料
無料です。
ただし、教科書代等(約1万6千円)については、実費負担となります。
受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
未経験の方でも、下記のような関連職種に就職されています。
(前職) (修了後の職種)
・旅館フロント → 設備保守・管理
・店頭販売 → 電気設備工事
・板金工 → 電力設備巡回
・携帯電話製造 → 設備設置・調整
・マシンオペレータ → 制御盤組立
訓練に関する職種と仕事内容
主な職種
- 電気工事
- 消防設備士
- 通信技術者
- 配電盤・制御盤の組立・検査
- 機器組立製造ライン電気設備保守・管理の仕事
- 施設管理(保守・管理関係)
電気工事作業者の仕事
電気工事作業者は、建物を建設する時に、電気の配線を行い、分電盤やコンセント、照明器具などを取付けて、電気が使える状態を作ります。また、修理や修復工事も行います。
電気工事では、まず、設計図に基づいて、日程、人数、資材などの作業プランを立てます。 そして、設計図を基に、電線を通す配管と配線を行います。木造建造物の場合は、天井裏や壁に主な配管や配線を行い、そこからコンセントやスイッチに通じる配線を行います。
作業は、災害の発生を防ぐための、各種法令を守らなければなりません。 作業は一般的に、数人のグループで行われるため、相互のコミュニケーションが重要です。 また現場では、天井裏や床下での作業や、高所での野外作業など、厳しい気象条件の中で行う場合もあります。 作業が終わると、誤りがないかの確認や試験を行います。
キャリアアップしていくに従い、現場だけでなく、施工管理、設計、積算などの仕事もします。
配電盤・制御盤の組立・検査の仕事
工場やビル等で使用される分電盤やコンベア及び工作機械の自動運転制御のために必要となる制御盤の製作(電磁開閉器、リレー、スイッチや表示灯等取り付け、制御プログラム作成及び配線作業など)及び検査を行います。
機器組立製造ライン電気設備保守・管理の仕事
機器組立製造ラインに設置されている工作機械やコンベアなど、機械装置等の電気的故障の発見及びその復旧にかかわる作業や電気設備の保守・管理を行います。またラインの組替えに対応した機器の設置調整・配線工事なども行います(配線工事には電気工事士の資格が必要です)。
施設管理(保守・管理関係)
管理には大きく施設管理と機械の管理に分かれます。施設管理の管理するものは、ビル、工場、プラント等様々なものがあります。これらのものは、電力設備、空調整備、給排水設備、機械設備、ボイラーといった様々な設備の管理・保守を担当します。
電気工事・電気設備の保守・管理等職種との相性
電気工事、制御盤製作や電気設備の保守・管理関連の就職を希望し、協調性と忍耐力のある方。
訓練により就職可能な主な仕事
- 電気工事士
- 配電盤、制御盤の組立、検査
- 製造ライン電気設備の保守、管理
- 通信技術者
- 消防設備士
- 施設管理
求人票に記載されている職種名
電気工事士、配電盤組立、電気機械メンテナンス、電子部品加工・組立
就職後の仕事例(求人票より)
- ビル・工場・公共施設・一般住宅等の内線工事
- 配電盤の組立
- 電気機械の修理・メンテナンス
- 製品の組立・検査
就職率
79.6%(令和4年度)
修了生の主な就職先
- 内山電機工業(株)
- 山形パナソニック(株)
- (株)山形ビルサービス
- (株)山本製作所
- (株)シスモ
- (株)アビーズ
修了生の声
・訓練を受講していなければ出会うことのなかった職種に出会い、新しい人生を踏みだすことができました。
・学歴がないので、就職するのが難しいため、資格や知識を身に付けたいと思い受講しました。訓練はとても充実していました。興味ある分野の知識を深められ、受講しながら資格取得に向けてのサポートもあり、とても助かりました。就職のサポートはとても手厚く、不安なく就活できる環境ですのでお勧めします。
・まったく未経験でも指導がわかりやすく丁寧なので技術や知識が身につきます。電気に関するかなり広い分野を勉強できるため就職先の選択肢が増えると思います。
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
上記「1ヶ月ごとの訓練目標」に沿って訓練を受講することで、下記の技能を習得できます。
(1)電気工事の基礎、(2)電気設備工事
主に電気工事士が担う配線工事および配管工事についての基本技能
(3)CAD・消防設備
建築図面、配線図面の基礎、自動火災報知設備などの配線図
(4)シーケンス制御技術、(5)PLC制御技術、(6)空気圧制御技術
工場の製造ラインで使われる電気制御技術の基礎および制御盤の作成のために必要な基本技能・技術
また、当科で習得した技能を、就職先で下記のように活かすことができます。
<電気工事関係>
電気工事士の資格があれば就職後2、3ヶ月で一人前の電気工事士として小さい住宅などの配線工事を一人でまかせられることもあります。電気工事士資格のない場合は、電気工事補助として電気工事の補助作業を担うことができます。
<制御盤関係>
制御盤製造会社での制御盤組立業務や、製造ラインの設備検査・修理やライン組替えの場合に発生する配線工事等の業務にも就いている修了生もいます。
<販売関係>
当科の訓練で得ることができる電気関係の機器や部材の知識を活かし、ホームセンターや家電販売店での販売業務などに就いている修了生もいます。
<施設管理関係>
当科の訓練で得られる電気工事の知識、シーケンス制御の知識を生かし、施設全体の管理をする仕事に就き活躍されている修了生もいます。
訓練終了時に取得できる資格
低圧電気取扱業務特別教育
低圧の充電電路の敷設もしくは修理の業務、配電盤室、変電室など区画された場所に設置する低圧のうち充電部分が露出している開閉器の操作の業務を行う場合はこの特別教育を受講しなければならない。
訓練に関連する資格(任意受験)
訓練期間中に受講者の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。(※ただし、合格を保証するものではありません。合格できる技能レベルへの到達は個人の学習も必要です。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせください。)
第2種電気工事士
TEL:03-3552-7651
URL: 電気技術者試験センター(別ウィンドウで開きます)
電気工事の欠陥による災害の発生を防止するために、電気工事士法によって一定範囲の電気工作物について電気工事の作業に従事する者の資格が定められています。
第1種電気工事士
第4類消防設備士
工事担任者(DD3種)
2級機械保全技能士 電気系保全作業
就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施しています短期間の 在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料)) を受講することにより、対応職務のスキルアップができます。また、国家資格である技能検定に挑戦したり、電気工事士や電気主任技術者の資格を取得することにより、さらにスキルアップができます。
当センターでは、このような就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談ください。
お問い合わせ先
ポリテクセンター山形 【訓練課】
TEL
023-686-2016
FAX
023-686-2224