JIS規格に基づいた機械製図に関する知識について学び、2次元CADの操作、2次元CADによる各種機械図面の作成を演習することで、JIS機械製図に基づいた図面の読み方、作成法についての技能や知識を習得します。
CAD機械加工技術科(短期デュアルコース(企業実習付き))のご案内
- 訓練の内容(訓練により習得できる技能)
- 受講要件
- 受講料
- 受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
- 訓練に関する職種と仕事内容
- 就職率
- 修了生の主な就職先
- 賃金情報
- 訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
- 任意に取得できる資格
- 就職後のスキルアップ
-
日本版デュアルシステムの動画によるご案内((独)高齢・障害・求職者雇用支援機構HP)
日本版デュアルシステムとは職業訓練と企業実習を組み合わせたコースです 。当施設のCAD機械加工技術科は、企業実習付きの6か月訓練であり、導入講習は実施しません。
※導入講習とは、社会人に求められるビジネスマナーやコミュニケーション能力、文書作成やデータ処理など、就職活動に役立つスキルの向上を目指す訓練です。
※企業実習付きコースは、概ね55歳未満の方が対象です。
訓練の内容(訓練により習得できる技能)
訓練全体の目標人材像(訓練目標)
- 旋盤及びフライス盤加工とNC工作機械(NC旋盤、マシニングセンタ)の、プログラミングと加工ができます。
- 2次元CAD、3次元CADの基本操作ができます。
【訓練課題例】
総訓練時間
- 690時間
1か月ごとの訓練到達目標
1.「機械製図と2次元CAD」
2.「3次元CAD」
3次元CADシステムCATIAによる機械部品作成およびアセンブリモデリング、サーフェスモデリング複合モデリングを習得します。
3.「フライス盤およびマシニングセンタ作業」
測定作業のほか、課題を通じてフライス盤の基礎知識と加工作業を理解すると共に、マシニングセンタによるマニュアルプログラミングの技能や知識を習得します。
4.「NC旋盤作業」
先のマシニングセンタ作業に続き、NC旋盤によるマニュアルプログラミングの技能や知識を習得します。
5.「企業実習」
工場等において実際の生産現場を経験することにより、製造に関する業務知識を習得します。
6.「フォローアップ」
企業実習での課題や疑問点に対する解決の一環として機械加工に関する知識を習得します。
受講要件
過去の機械加工の経験
- 特に必要ありません。
事前に習得していることが望ましいスキル
- パソコンを使用しますので、基本的なパソコン操作ができる方は取り組みやすいでしょう。
各訓練科共通要件
- ハローワークに求職申し込みを行っている方
- 職業に必要な技能と知識を習得して就職することを希望する方
- 職業訓練を受講することに熱意のある方
- 職業訓練の内容を理解するために最低限必要な基礎学力を有している方
- 職業訓練を受講するのに支障がない方
受講料
無料です。ただし、教科書代(約7,000円)については、実費負担となります。
※テキスト代は変更になることがあります。
※作業服をご用意いただきます。
※企業実習に行きますので、訓練生総合保険(4,900円(予定))に必ず加入していただきます。
受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
当コースで訓練を受講された方は、下記のような関連する職種に就職されています。
(前職) (修了後の職種)
サービス業 → 製造業金属加工
製造業 → CADオペレータ
販売 → 機械部品加工
接客 → 機械設計
訓練に関する職種と仕事内容
一般的な職種名
金属工作機械工、数値制御(NC)金属工作機械工
金属工作機械工の仕事
金属工作機械を用い、さまざまな金属に、切る・削る・穴を開ける・溝を切る・磨き上げるなどの加工をするのが、金属工作機械工です。
違う形状のものを少量だけ加工する場合は、人の手で加工する汎用機械を使用します。
まず製品の図面に基づいて、材質・加工精度に応じた刃物を選び、角度や削る強さ、回転数、送りの速度などを決めます。そして、機械の設定が終わったら知識や技術・経験を駆使して材料を要求された形に加工します。
同じ形状のものを大量に加工する場合は、加工条件を数値化し、連続自動加工するNC工作機械を使用します。 NC工作機械では、要求される精度を出すため、最適な加工条件を正確にプログラミングします。次に設定が終わったら、精度を確認するための試し削りを行います。試作品を正確に計測し必要に応じて何度でもプログラムを修正します。そして精度が安定したら連続的に自動加工します。
金属工作機械工には、期限内に、決められた数の製品を、高い精度で正確に加工することが求められます。
機械加工により得られる代表的な工業製品には次のようなものが挙げられます。
・大量生産品:自動車用部品、電化製品用部品など
・小量生産品:金型(自動車部品用金型、携帯電話用金型、各種プラスチック製品用金型など)
職種との相性(こんな方に向いている。)
- ものづくりに興味のある方
- 機械加工に興味のある方
- 機械設計に興味があり、2次元・3次元CADに興味のある方
- こつこつあきらめずに頑張れる方
訓練により就職可能な主な仕事
- 汎用旋盤、汎用フライス盤による機械加工
- マシニングセンタによる加工
- CADオペレーション・モデリング業務
求人票に記載されている職種名
工作機械加工技術者、マシンオペレータ、マシニングセンタオペレータ、NC旋盤オペレータ、機械組立、CADオペレータ
就職後の仕事例(求人票より)
- 汎用旋盤、汎用フライス盤による機械加工
- マシニングセンタによる各種金型加工
- 精密機械・一般産業機械の組み立て作業
- CADオペレーション・モデリング業務
就職率
94.1%
修了者の主な就職先
賃金情報
修了生の採用時の賃金(給与総支給額)実績
- 30歳未満 平均18万円から25万円
- 30歳台 平均18万円から30万円
- 40歳台 平均18万円から30万円
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
訓練を修了することにより 「ものづくり」の面白さと大切さがわかります。
就職後は、訓練で習得した汎用機械及びNC工作機械の加工基本や、機械図面の知識を活用して、就職先で製造ができるようになります。
2次元CAD、3次元CADによる設計補助業務ができるようになります。
任意に取得できる資格
訓練期間中に受講生の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。受験手続きの説明や合格できる技能レベルへの到達は訓練中十分可能です。(※但し、合格を保証するものではありません。受験には、学歴等により実務経験が必要な場合がありますので、受験資格等詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせ下さい。)
CAD利用技術者試験(一般社団法人コンピュータ教育振興協会)
システムのオペレーションや、図面の読図能力、周辺知識とその応用力を評価する試験です。3次元CADと2次元CAD、2次元CAD基礎に区分されており、2級から1級までのレベルがあります。
文部科学省後援トレース技能検定(一般財団法人中央工学校生涯学習センター)
トレースの専門知識及び技能を有しているかを判断し評価する試験です。4級から1級までのレベルがあります。
就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施しています短期間の在職者向け職業訓練(能力開発セミナー〈有料〉)を受講したり、就職先の実務経験を活かして、中央職業能力開発協会主催の能力評価試験を受験するなど、さらにスキルを向上させることができます。当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。
お問い合わせ先
ポリテクセンター栃木 【訓練課】
TEL
028-621-0689
FAX
028-622-9498