JIS規格に基づいた機械製図に関する知識について学び、2次元CADの操作、2次元CADによる各種機械図面の作成を演習することで、JIS機械製図に基づいた図面の読み方、作成法についての技能や知識を習得します。
CAD/CAM技術科(一般コース)のご案内
- 訓練の内容(訓練により習得できる技能)
- 受講要件
- 受講料
- 受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
- 訓練に関する職種と仕事内容
- 就職率
- 修了生の主な就職先
- 賃金情報
- 訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
- 訓練修了時に取得できる資格
- 任意に取得できる資格
- 就職後のスキルアップ
訓練の内容(訓練により習得できる技能)
訓練全体の目標人材像(訓練目標)
- 2次元CADによる機械の図面作成と、3次元CADによるモデリングができます。
- マシニングセンタによるプログラミング及び加工ができ、CAMによるNCデータの作成ができます。
総訓練時間
- 666時間
訓練到達目標
1.「機械製図と2次元CAD」
2.「3次元CAD基本」
3次元CADシステムSolidWorksによる機械部品作成に関する技能や知識を習得します。
3.「3次元CAD応用」
3次元CADシステムCATIAによる機械部品作成およびアセンブリモデリング、サーフェスモデリング、複合モデリング等の知識や技能を習得します。
4.「機械設計基本とCAE」
機械設計に必要な工業力学、材料力学について学び、構造解析、機構解析についてCAEソフトを用いて演習し、その基礎知識と操作法を習得します。
5.「マシニングセンタ加工基本」
マシニングセンタ加工の全般を知り、加工の特徴と精度、コスト、時間についての関連知識を習得します。また、加工データの作成及び編集、加工作業の段取り、加工機の操作技術を習得します。
6.「CAM応用」
CAMシステムやその周辺技術の全般を知り、操作と加工データ作成方法と関連知識を習得します。また、CAMを使用して2次元及び3次元加工用データの作成に関する技術を習得します。
受講要件
過去の機械加工の経験
- 特に不要
事前に習得していることが望ましいスキル
- パソコンを使用しますので、基本的なパソコン操作ができる方は取り組みやすいでしょう。また、基礎計算力や図形の表し方・測定の概念についての理解力のある方や、空間認識力を備えた方は、さらに訓練効果が期待できます。
各訓練科共通要件
- ハローワークに求職申し込みを行っている方
- 職業に必要な技能と知識を習得して就職することを希望する方
- 職業訓練を受講することに熱意のある方
- 職業訓練の内容を理解するために最低限必要な基礎学力を有している方
- 職業訓練を受講するのに支障がない方
受講料
無料です。ただし、教科書代(約8,000円)については、実費負担となります。
※テキスト代は変更になることがあります。
※作業服をご用意いただきます。
受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
当コースで訓練を受講された方は、下記のような関連する職種に就職されています。
(前職) (修了後の職種)
製造業 → 金属製品設計
事務職 → 機械設計
WEB制作 → CAMオペレータ
訓練に関する職種と仕事内容
一般的な職種名
CADオペレータ
CADオペレータの仕事
- さまざまな建物や機械などをつくるには、そのイメージを伝えるためにスケッチや設計図が必要です。
CADとは、コンピュータを使ってデザイン(作図・設計)すること(Computer Aided Design)です。CADを使って、各種図面を正確に描くのがCADオペレータです。
CADオペレータは、企業の設計部門やデザイン会社などで働いています。CADオペレータは、建築、機械、電気、インテリアなどさまざまな図面を、コンピュータを使って、設計の規格で決められた記号や作図コマンドを使用して、作図をします。
オペレータはまず、手描きや書き込みのある図面、ラフスケッチなど、CAD化する図面を受け取ります。次に、CAD化する図面の種類によって、それぞれ決められた記号、コマンドを入力します。オペレータは、設計者の意図を読み取りながら、正確に図面を作成します。CADソフトにはいろいろ種類があり、数種類のソフトを使いこなす必要があります。
職種との相性(こんな方に向いている。)
- "ものづくり"に興味があり、空間(立体)認識力、計算能力があり、粘り強く作業に取り組むことができる方。
訓練により就職可能な主な仕事
- CAD/CAMシステムを使用した設計製図
- 加工データの作成業務
- NC加工機を使用した加工及びオペレーション
- 機械部品製造(車両部品・自動機部品等)
求人票に記載されている職種名
- CADオペレータ、CADプログラマ、設計、NCオペレータ、NCプログラマ、CAMオペレータ、CAMプログラマ、CAD・CAMオペレータ、マシンオペレータ、機械工
就職後の仕事例(求人票より)
- 2次元CAD、3次元CADによる設計、設計支援を中心に、自動車・工作機械・家電・AV機器などの設計開発、設備・プラント・建築関係などにおける、機構・光学・構造・筐体・金型・板金・樹脂の各種図面制作
- 機構系2次元CAD、3次元CAD(CATIA・IDEAS・Pro/E・Solid Worksなど)のオペレーション・モデリング業務
- アルミ・鋼などの金属加工製品の製作、自動プレス機・金型マシン・レーザー加工機・NC旋盤などのオペレーティング、CADによる設計製図業務
- 2次元/3次元CADによる図面作成、CAMモデリングデーター作成、NCデータ作成
- 3次元CADによる自動車・家電・精密機器などの設計・開発・構造解析・モデリング
- 各種産業機械及びプラント等のエンジニアリング補助(アシスタントエンジニア)を行うCADオペレータ、製品図面の作成及び変更等の業務・図面整理・ファイリング等の技術管理業務
就職率
80.2%
修了者の主な就職先
- アーネストアイテック株式会社
- 株式会社スタッフサービスエンジニアリング
- 株式会社 テクノプロ・エンジニアリング
- 株式会社 フォーラムエンジニアリング
- 株式会社長島エンジニアリング
- 株式会社ケーシーエスエンジニアリング
- 株式会社オートテクニックジャパン
- 株式会社キャム
- 赤羽精密株式会社
賃金情報
求人票からの職種別情報
- CADオペレータ(16~30万円)
- 機械設計(18~30万円)
- CAMプログラマ(17~40万円)
- マシンオペレータ(15~25万円)
- 工作機械技術者(15~21万円)
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
訓練により、2次元CADによるトレース及び3次元CADによる機械部品のモデリング、組立情報の作成(アセンブリ)、図面化、マシニングセンタ及びNC旋盤の加工プログラム作成、機械操作、CAMを使用したプログラム作成等の技能が習得できます。これらの基本技能を活用して、就職先企業でCAD/CAM技術を使用した製品設計や製造ができるようになります。
訓練終了時に取得できる資格
- 特になし
任意に取得できる資格
訓練期間中に受講生の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。受験手続きの説明や合格できる技能レベルへの到達は訓練中可能です。(※但し、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせ下さい。)
CAD利用技術者試験 (一般社団法人コンピュータソフトウェア協会)
CADシステムのオペレーションや、図面の読図能力、周辺知識とその応用力を評価する試験です。3次元CADと2次元CAD、2次元CAD基礎に区分されており、2級から1級までのレベルがあります。
文部科学省後援トレース技能検定 (一般財団法人中央工学校生涯学習センター)
トレースの専門知識及び技能を有しているかを判断し評価する試験です。4級から1級までのレベルがあります。
就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施しています短期間の在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料))を受講したり、就職先の実務経験を活かして、中央職業能力開発協会主催の能力評価試験を受験するなど、さらにスキルを向上させることができます。当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。
お問い合わせ先
ポリテクセンター栃木 【訓練課】
TEL
028-621-0689
FAX
028-622-9498