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溶接施工科

訓練の概要(訓練により習得できる技能)

身の回りのもの想像してみてください。家電製品、自動車、自動販売機・・・私たちは金属に囲まれて生活しています。 これらの製品はある製造段階で必ず部品と部品を接合することが必要になります。金属の接合技術で広く利用されて いるのが溶接です。
溶接施工科は溶接を中心に“ものづくり”に係る技能を習得します。図面を読み、材料の切断、穴あけ、曲げ加工、 仮組み、本溶接、仕上げといった製品製造における一連の工程を習得していきます。

訓練期間

  •  6月生:令和6年6月4日~令和6年11月26日
  •  9月生:令和6年9月3日~令和7年2月28日
  • 12月生:令和6年12月3日~令和7年5月30日
  •  3月生:令和7年3月3日~令和7年8月28日

対象者

  • 溶接の技能・技術を中心とした機械部品等製造業(板金製品製造、機械部品製造)や、建築・土木部材の製造業(鉄骨住宅部品製造、鉄鋼構造物製造)の職業に従事したい方。

仕上がり像

  • 現在広く使われている溶接法(被覆アーク溶接・炭酸ガスアーク溶接・TIG溶接)について技能と知識を習得します。また、ものづくりに必要な基礎知識として図面の読図、部品加工に用いる機器・工具の取扱い方、作業時のポイントや安全に関する技能と知識もあわせて習得します。
  • 溶接を行うために必要な資格講習を行っています。【ガス溶接技能講習・特別教育(アーク溶接作業・自由研削砥石取替業務)】

訓練到達目標

金属加工基本作業【108時間】

  • 自由研削と石取り替えに係る特別教育
  • ガス溶接技能講習

ものづくりに必要な図面を読む知識、鋼板に穴をあける、切る、削るなどの各種工作法と機器の取扱い、測定方法等に関する安全作業及び知識を習得します。また、「ガス溶接技能講習」、「自由研削と石取替え特別教育」の資格取得を行います。

金属加工基本作業

炭酸ガスアーク溶接作業【108時間】

"半自動溶接"とも呼ばれ、主に屋内(工場内)で用いられる溶接法です。現在もっとも多く使用され、薄板から厚板まで幅広く適用されている炭酸ガスアーク溶接の技能および知識を習得します。

炭酸ガスアーク溶接作業

溶接施工法【54時間】

溶接した部分に欠陥がないか材料を壊して調べる破壊検査、壊さずに調べる非破壊検査法等についての基本知識を習得します。

鉄鋼材料加工作業【54時間】

鉄鋼構造物の材料加工や組立て・溶接作業に関する技能および関連知識を習得します。

被覆アーク溶接作業【108時間】

  • アーク溶接特別教育

主に屋外(現場作業)で用いられている被覆アーク溶接作業の技能と知識を習得します。また、溶接作業に従事するために必要となる「アーク溶接特別教育」の資格取得を行います。

被覆アーク溶接

TIG溶接作業【108時間】

軟鋼やステンレス鋼の溶接、精密板金(薄板)溶接に適用されているTIG溶接の技能と知識を習得します。

TIG溶接作業

動力プレス【54時間】

機械板金作業に必要な基本的要素(板取り、展開法)など、プレス機械による曲げ作業に関する技能を習得します。

CAD作業【54時間】

製造業全般で広く用いられている図面作成ソフトを用いて図面の知識や操作方法を習得します。(Auto CAD)

※科目の内容は状況により変更になることがあります。

総訓練時間

  • 660時間

※就職支援、行事等12H含む

受講要件

過去の実務経験

  • 特に不要、経験も性別も問いません。

事前に習得していることが望ましいスキル

  • 特になし。板金系のCADや曲げ加工、機械加工の経験者は、溶接技術の習得で更なる スキルUP効果が望めます。

各訓練科共通要件

  • 希望訓練コース内容を充分理解し、自分の職歴等も加味して再就職を強く望んでいること。
  • 受講することに強い意欲を有しており、全訓練日程を受講することができること。

※定員の関係上などで、応募いただいても必ず受講できるとは限りません。
※以下の(1)~(3)に該当する方は受講できません。
(1)公共職業訓練を受講修了後、1年以内の方
(2)過去1年以内に受講された公共職業訓練を正当な理由なく中途で辞められた方

受講料

テキスト代

  • テキスト代 6,000円程度
  • 作業服、作業帽、安全靴
    安全保護具(防塵マスク・保護めがね等)
    ※お持ちの方は、購入の必要はありません。

受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種

本科で訓練を受講し、以下のような関連する職種に就職された方がいます。
(前職)   (修了後の職種)
飲食販売業  → 板金溶接工(機械部品製造)
配送ドライバー→ 溶接工(精密機械、冷暖房機械部品加工、TIG、半自動)
飲食販売業  → TIG溶接工(包装機械部品の溶接加工)
調理師    → TIG溶接工(鉄道車両部品製造、機械板金部品の製造)
CADオペレータ→ TIG溶接工(包装機械部品製造)
電話工事   → 溶接工(省力化機械部品の製造)
靴販売員   → TIG溶接工(電子はかり自動包装機などの製造)

訓練に関する職種と仕事内容

一般的な職種名

  • 溶接工
  • 製缶工
  • 板金工
  • 組立工

仕事の内容

『板金溶接分野』
曲げ加工されたシートメタル材(薄板)のTIG溶接・仕上げ作業になります。精密な作業です。
『構造物・車両分野』
住宅建材や重構造物の骨組みなどを溶接する仕事で、工場の中で主に炭酸ガスアーク溶接(半自動溶接)を利用した組立作業になります。

職種との相性(こんな方に向いている)

とにかく「ものづくり」に興味のある方。
『板金溶接分野』
手先の器用さに自身のある方。性別は問いません。(女性のものづくり進出が期待される分野でもあります。)
『構造物・車両関係分野』
小物よりも大きなものを作っている実感が欲しい方。ある程度体力にも自身のある方。

訓練により就職可能な主な仕事

  • 板金溶接工
  • 半自動溶接工

就職後の仕事例(求人票より)

『板金溶接分野』

  • 電子はかり、自動計量器などの精密板金溶接
  • 自動工作機械・省力化機械部品の製造
  • 医療機器・美容機器の精密板金溶接

『構造物・車両関係分野』

  • ボイラー、冷凍機などの機械部品製造
  • 住宅用建材(階段、柱)などの製造
  • 建設機械部品の製造
  • 鉄道車両部品の製造

就職率

  • 100% (令和4年度実績)

修了者の主な就職先

  • 湖南電機株式会社
  • 大正電機製造株式会社
  • イワキ株式会社
  • サガワ産業株式会社
  • 株式会社ジャパン・コールド

賃金情報

18~27万円/月 

訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況

  • 炭酸ガス溶接での組立作業
  • TIG溶接でのステンレス鋼管の配管
  • TIG溶接によるステンレス製品の製造

訓練修了時に取得できる資格

自由研削といしの取替え等の業務に係る特別教育 : 安全衛生法に基づく特別教育

アーク溶接等の業務に係る特別教育 : 安全衛生法に基づく特別教育

ガス溶接技能講習(滋賀労働局登録教習機関 滋第9号 有効期限令和11年3月30日)

任意に取得する資格

任意に取得できる資格
訓練期間中に皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格です。
訓練受講することで、合格できる技能レベルに到達可能です。
(但し、合格を保証するものではありません。)

溶接技能者:SA-2F、TN-F、A-2Fなど

就職後のスキルアップ

  • 溶接作業指導者:WL
  • 溶接管理技術者:WES(1、2級、特別級)

注:学歴・経験等による受験条件有り
:全て日本溶接協会による認証資格

お問い合わせ先

訓練課 受講者係

TEL

077-537-1179

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