電気技術者の礎となる理論や特性等の知識を習得します。電気工事を行う上で必要となる法令や施工方法等の知識と一般住宅で多く施工される電気配線工事の技術を習得します。
電気設備技術科(企業実習付コース)
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
テレビを点けたり、パソコンを使用したりと普段空気のような存在で気にしてないですが、すべての機器を使用するには電気が必要であり、私たちの生活にとって欠かせないものになっています。さらに最近では、電気は環境にやさしいことからオール電化住宅も注目されています。
また、製造業などでは自動化・省力化が進み自動化設備の施工や動力配線などの知識・技能を持った 人材が必要になってきています。
訓練では、住宅等の建築物への電気配線工事に必要な知識・技術を中心として、製造業などの設備に利用されているシーケンス制御についての知識・技能を習得します。
訓練期間
- 4月生:令和6年4月4日~令和6年9月30日
- 9月生:令和6年9月3日~令和7年3月28日【導入訓練付き7か月コース】
- 10月生:令和6年10月3日~令和7年3月28日
- 3月生:令和7年3月3日~令和7年9月30日【導入訓練付き7か月コース】
対象者
- 電気設備に関心があり、電気設備の施工、電気設備の維持管理、工場の自動化ラインや自動機械の電気配線作業の仕事に従事しようとする方を対象としています。
- このコースは概ね55歳未満の求職者の方を対象とし、ポリテクセンター内での訓練(学科・実技)に加えて、業界の企業で現場仕事を学ぶ機会を経て再就職を目指すコースです。
仕上がり像
- 電気設備の工事ができる。
訓練到達目標
導入訓練【90時間】(9月生・3月生のみ)
電気に関する知識と電気配線工事(ケーブル) 【108時間】
電気配線工事(電線管) 【108時間】
工場やビル等で施工されることの多い電線管を用いた電気配線工事の技術を習得します。さらに、「低圧電気取扱業務に係る特別教育」の資格取得を行います。
自動制御技術(シーケンス制御) 【108時間】
機械の自動運転で使用されている機器の特徴や使い方を習得し、それらを活用した回路や配線技術を習得します。
CADを用いた配線図作成 【54時間】
コンピュータを使用して、電気配線工事で必須となる配線図を作成・編集する技術を習得します。
防災設備工事 【54時間】
防災設備の中の自動火災報知設備の設計・工事・保守に関する技術を習得します。
企業実習 【144時間】
これまでに習得した知識と技能を基に、建築現場や工場等において実際の作業現場を体験し、実践的な知識と技能を習得します。
フォローアップ訓練 【108時間】
実習期間後、企業実習における課題や疑問点について解決し実務における問題解決の手法を習得します。
総訓練時間
- (9月生、3月生)792時間(7か月)
(4月生、10月生)702時間(6か月)
※就職支援、行事等18時間含む
受講要件
過去の実務経験
- 特にありません
事前に習得していることが望ましいスキル
- 特にありません
各訓練科共通要件
- 希望訓練コース内容を充分理解し、自分の職歴等も加味して再就職を強く望んでいること。
- 受講することに強い意欲を有しており、全訓練日程を受講することができること。
※定員の関係上などで、応募いただいても必ず受講できるとは限りません。
※以下の(1)~(3)に該当する方は受講できません。
(1)公共職業訓練を受講修了後、1年以内の方
(2)過去1年以内に受講された公共職業訓練を正当な理由なく中途で辞められた方
実習先での事故などへの対応
万一、座学または実習において、訓練に起因する事故等により実習先事業主やその顧客へ損害を与えた場合に備えるため、民間の損害賠償保険(訓練生総合保険)に全員加入していただきます。
また、企業における実習期間中は労働者災害補償保険(労災保険)が適用されます。
受講料
- テキスト代
6か月:約5,000円
7か月:約8,000円 - 作業服、作業帽、安全靴、作業手袋(お持ちの方は、購入の必要はありません)
- 訓練生総合保険
6か月:約4,900円
7か月:約5,550円
受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種
本科で訓練を受講し、以下のような関連する職種に就職された方がいます。
(前職) (修了後の職種)
製造業 → 電気工事
サービス業→ 設備管理
訓練に関する職種と仕事内容
一般的な職種名
- 電気工事・設備工事
仕事の内容
建設業において、電気工事や設備工事における施工を行います。また、生産現場における設備の施工・配線を行います。電気設備管理業等において電気設備・電気機器組み立てとその制御回路の設計及び配線を行います。各種生産工場の製造部門、自動化技術部門で使用される自動機械の開発・設計や管理・保守を行います。
職種との相性(こんな方に向いている)
周囲と協力して目標に向かって努力することができる方
体力があり、元気がある方
訓練により就職可能な主な仕事
- 電気工事・設備工事
- 電気機械器具製造 制御盤、受電盤、分電盤等製造
就職後の仕事例(求人票より)
- 電気工事・設備工事
就職率
- 96% (令和4年度実績)
修了者の主な就職先
建設業:電気工事、電気設備管理、電気工事施工管理
製造業:電気機械器具製造(電気配線、調整作業)
制御盤製造、受電盤製造、分電盤製造
賃金情報
18~22万円/月
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
電気工事関連の訓練では、工事に必要な工具の使い方やケーブル配線、金属管配線、合成樹脂管配線などの施工方法、屋内配線図の見方を習得することにより、工事業での設計・施工などの仕事で活躍することが期待できます。
設備の保守・管理関連の訓練では、配線作業、組立作業、電気保全作業をすることにより、製造現場では不可欠な人材になることが期待できます。
訓練修了時に取得できる資格
- 低圧電気取扱業務に係る特別教育
任意に取得する資格
訓練期間中に皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格です。
(但し、合格を保証するものではありません。詳細は、各実施機関へお問い合わせください)
第二種電気工事士:一般財団法人 電気技術者試験センター
暮らしに直結した家庭の屋内外配線の電気工事を行う免許資格であり小型の電動機や電気器具、照明等のための低電圧で比較的受電電力の小さい電気設備の電気工事に必要な資格です。
消防設備士:一般財団法人 消防試験研究センター
劇場、デパート、ホテルなどの建物の屋内消火設備、スプリンクラー設備や自動火災報知設備などの消防用設備等の工事や設備の仕事に必要な資格です。
就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施している短期間の在職者訓練(有料)を受講することにより、さらにスキルを向上させることができます。
当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・ 支援を行っています。
お気軽にご相談ください。
お問い合わせ先
訓練課 受講者係
TEL
077-537-1179