ネットワーク構築の基本知識、TCP/IPによる有線・無線LANの知識、L3スイッチやルータを用いた実習を通してネットワーク構築・管理に必要な技能及び知識を習得します。
ICT生産サポート科
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
ICT生産サポート科では、生産現場でのICT(情報通信技術)化に必要なネットワークシステムの構築やサーバ構築技術、データベース設計、タブレットまたはWebページから管理できるアプリケーション開発等のITエンジニアに必要な知識や技術が習得できます。
訓練期間
- 6月生:令和6年6月4日~令和6年11月26日
- 9月生:令和6年9月3日~令和7年2月28日
- 12月生:令和6年12月3日~令和7年5月30日
- 3月生:令和7年3月3日~令和7年8月28日
対象者
- ネットワーク構築やLinux、Windowによるサーバ構築、Java言語を用いたプログラム開発、HTML、CSS、JavaScriptの言語によるWEB制作、JSP、Java ServletによるWebアプリケーション開発、SQL言語を用いたデータベース設計等の仕事内容に従事したい方。
仕上がり像
- エッジデバイス(PLC、IoT機器等)をネットワークに接続し、データの取得及び蓄積ができる。
タブレット端末等を用いた生産設備制御システムの開発・保守・管理ができる。
訓練到達目標
工場内ネットワーク構築技術【108時間】
- 工場内ネットワーク(概論)
- 工場内ネットワーク(LAN、セキュリティ)
- 工場内ネットワーク(TCP/IP)
- 工場内ネットワーク構築(VLAN)
- 工場内ネットワーク構築(ルーティング)
- 工場内ネットワーク構築(総合実習)
生産支援サーバ構築技術【108時間】
- サーバ基本操作(Linux)
- サーバシステム管理(Linux)
- インターネットサーバ構築(DNS,Web)
- データベース(導入)
- データベース(データ操作)
- HTML技法
Linuxの基本操作やコマンド、生産現場でのPC情報の共有やユーザを管理するLinuxの構築に必要な技能及び知識、SQL言語を用いたデータベースサーバ構築を習得します。
生産支援Webスクリプティング【54時間】
- Webプログラミング(JavaScript基礎)
- Webプログラミング(JavaScript応用)
- Webプログラミング(Node.js)
Webページ制作では、HTMLやCSS、Java Scriptの言語を使用したWebデザインに必要な技能及び知識を習得します。
PLC制御技術(リモート制御)【54時間】
- PLC制御(基本)
- PLC制御(イーサネット)
- アプリケーションによるPLC制御
ネットワークに接続されているPLCをWeb上よりリモート制御するシステムを構築する技術および関連知識を習得する。
生産システム制御開発技術(108時間)
- オブジェクト指向言語(基本構文)
- オブジェクト指向言語(制御構文)
- オブジェクト指向言語(クラス)
- オブジェクト指向言語(継承、多態性)
- オブジェクト指向言語(パッケージ)
- オブジェクト指向言語(コレクション)
システム開発に必要なJava言語について基本的な文法、グラフィック作成、PLCとの通信を行い、コンベアやランプの制御を行うアプリケーション開発のためのプログラミングの技能及び知識を習得します。
多機能通信端末デバイス制御プログラミング【108時間】
- 多機能通信端末デバイス制御(UI)
- 多機能通信端末デバイス制御(イベント処理)
- 多機能通信端末デバイス制御(インテント)
- 多機能通信端末デバイス制御(ネットワーク機能)
- システム構築2(システム設計)
- システム構築4(オブジェクト指向開発)
Android OSを搭載したタブレット端末でのアプリケーション開発では、画面レイアウト、画面操作におけるプログラミング、ネットワーク通信を使用したアプリケーション開発制作を通して、ソフトウェア開発に必要な設計、コーディングテストについて一連の技能及び知識を習得します。
生産支援Webアプリケーション開発【108時間】
- 生産支援Webコンテンツ作成(HTML)
- 生産支援Webコンテンツ作成(JDBC)
- 生産支援Webコンテンツ作成(Servlet)
- 生産支援Webコンテンツ作成(JSP基礎)
- 生産支援Webコンテンツ作成(JSP応用)
- 応用課題
データベースに蓄積された機器の稼働状態や各種情報の共有を目的としたWebアプリケーション開発に取り組みながら、開発に必要なJSPやJava ServletなどJava言語を中心としたWebプログラミングの技能及び知識を習得します。
総訓練時間
- 660時間
※就職支援、行事等12H含む
受講要件
過去の実務経験
- 特にありません
事前に習得していることが望ましいスキル
- 特にありません
各訓練科共通要件
- 希望訓練コース内容を充分理解し、自分の職歴等も加味して再就職を強く望んでいること。
- 受講することに強い意欲を有しており、全訓練日程を受講することができること。
※定員の関係上などで、応募いただいても必ず受講できるとは限りません。
※以下の(1)~(3)に該当する方は受講できません。
(1)公共職業訓練を受講修了後、1年以内の方
(2)過去1年以内に受講された公共職業訓練を正当な理由なく中途で辞められた方
受講料
テキスト代
- 9,000円程度
受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種
組立工 → プログラマー
運転手 → 工場内保守・管理
訓練に関する職種と仕事内容
一般的な職種名
- 生産、製造現場に関連したネットワーク(インフラ)エンジニア、Webプログラマ、システムエンジニア(SE)、プログラマ
仕事の内容
企業などのコンピュータネットワークシステムを構築・設計し、運用・保守、管理などを行うのが、ネットワークエンジニア(NE)の仕事です。
UNIXやLinux、Windows(ウィンドウズ)など、さまざまなプラットフォームや、ファイアウォール、DNSなど、サービスの特性を理解し、これらネットワークの連携を実現します。
システムエンジニアの一種として、主にネットワーク通信に特化したエンジニアのことを指しています。
職種との相性(こんな方に向いている)
システムエンジニアは職業柄いろいろな人々と接触する機会が多く、十分に意志疎通が図れる人間であることが求められます。
そして、企業と社会の仕組みを情報システムを通じて変えていく役割を負っているので、企業、社会と、そこで働く人々への影響という点でバランス感覚を持った人間であることも求められます。 問題発見・解決能力、柔軟で弾力性のある思考力・発想力、表現力、開発チームをマネジメントする能力などが重要とされます。
物事を筋道立てて論理的に考え、手順を一つ一つ正確に組み立てていく、コツコツとやり抜く方に向いています。
訓練により就職可能な主な仕事
- ネットワーク構築/運用管理
- データベース構築/運用管理
- Webアプリケーションの開発
- ソフトウェアの開発
- テクニカルサポート
就職後の仕事例(求人票より)
ネットワークエンジニア、インフラエンジニア、サーバー保守エンジニア、Web系システムエンジニア、Webアプリ開発、システムエンジニア、プログラマ、システム運用・保守
- ※ この分野は即戦力を優遇しているが未経験者でも就職可能な求人有り
就職率
- 78.2% (令和4年度実績)
修了者の主な就職先
賃金情報
17万円~28万円
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
ICT生産サポート科の訓練を修了することにより”ものづくり”の面白さと大切さがわかります。 プログラムの基本は習得できていますので、この基本技能を活用して、就職先企業で活躍できるようになります。
就職後は、就職先の仕事内容によっても異なりますが、訓練で習得した技能・技術によって概ね3ヶ月 から6ヶ月程度でベテラン技能者のOJTにより、就職先が期待する仕事(標準的な作業時間と品質・仕上がり) ができるようになります。 およそ、2~3年で熟練度は向上し、細かく指示されなくとも自らの判断で仕事が できるようになります。
訓練修了時に取得できる資格
- 特になし
任意に取得する資格
訓練期間中に皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格です。
受験手続きの説明や合格できる技能レベルへの到達は訓練中に十分可能です。
(但し、合格を保証するものではありません。詳細は、各実施機関へお問い合わせください)
基本情報技術者試験:独立行政法人情報処理推進機構 情報処理技術者試験センター
情報処理技術者試験は、「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家試験です。
情報システムを構築・運用する「技術者」から情報システムを利用する「エンドユーザ(利用者)」まで、ITに関係するすべての人に活用いただける試験として実施しています。特定の製品やソフトウェアに関する試験ではなく、情報技術の背景として知るべき原理や基礎となる知識・技能について、幅広く総合的に評価しています。
LPIC[LPIC(レベル1、レベル2)、OSS-DB Silver]:特定非営利活動法人エルピーアイジャパン
LPIが提供する認定資格「LPIC」(Linux Professional Institute Certification)は、国際的に通用する資格として、日本はもとより海外でも広く認知され、認定者に対して高い評価を得ています。
現在、「オープンソースムーブメント」はIT分野のみならず、新しいビジネスモデルとして多方面に押し寄せています。
LPIC認定者はオープンソースの世界に身を置くことにより、このようなビジネスモデルの変化をより早く理解できるIT技術者になり得ます。
またオープンソースの世界にて尊ばれる能動的な行動形態もオープンソースの世界に深く関わる事によって、初めてその重要性に多くの技術者は気づきます。
就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施している短期間の在職者訓練(有料)を受講することにより、 さらにスキルを向上させることができます。
当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・ 支援を行っています。
お気軽にご相談ください。
お問い合わせ先
訓練課 受講者係
TEL
077-537-1179