切削加工作業に必要な技能及び関連知識を習得します。
具体的には、測定作業、普通施盤及びフライス盤の操作法、切削加工(金属を削って加工)による図面どおりの部品製作等を行います。
※丸物の加工を行う機器が普通旋盤、角物の加工を行う機器がフライス盤で、いずれも手動でハンドル操作を行いながら加工します。
機械CAD加工科(訓練期間6か月)のご案内
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コースの特徴(担当者からひとこと)
※受講料や就職率が確認できます
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コースの内容(6か月間の訓練内容)
※訓練でどのようなことを行うか確認できます
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コースの就職情報
※訓練受講者の就職先などが確認できます
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コースの受講による資格情報
※どんな資格が取れるか確認できます
コースの特徴(担当者からひとこと)
★受講要件等は各コース共通事項をご確認ください。
日本の『ものづくり』を支える基盤技術である機械加工ですが、「えっ、機械加工ってどんなことするの?」と思われる方もいることでしょう。
実は、工作機械を使って、丸や四角の金属を削って金属製品の基となる「部品」を加工していきます。加工したひとつひとつの部品を組み立てていくと製品になる訳ですから、中に隠れて見えないですが、部品の精度が低いと・・・、①組み立てができない、②作動させたときにガタガタと震える、③摩耗のせいで故障してしまうといったことが起こります。加工技術者は縁の下の力持ちです。
下の写真は、建設用機械のどこにどんな部品が使われているかを示しています。機械CAD加工科では、加工の基礎から応用までを学ぶことができます。
また、『ものづくり分野』においても確実にIT化が進んでおり、加工に必要な設計図である図面をCADで作図します。もちろん、2次元CADや3次元CADによる図面作成技術も基礎から学ぶことができます。老若男女、経験の有無等を問わず受講可能です。分からないことを教えあいながら楽しそうに実習をしている受講者が印象的なコースです。
訓練により習得できる技能
- 図面作成に必要な規格等の知識及びCADの操作方法
- 2次元CADによる機械図面の設計及び作成
- 3次元CADによる機械図面の設計及び作成
- 汎用工作機械(ハンドル等を操作しながら動かす機械)による金属の切削加工(削って加工)
- NC工作機械(コンピュータ等の数値制御により自動で加工する機械)の加工プログラム作成
受講料
無料です。
ただし、教科書代(約6,200円)については、実費負担となります。
就職率
76.0%(令和5年度実績)
こんな方に向いている
「ものづくり」に興味がある方
基礎的な空間(立体)把握、計算ができる方
コースの内容(6か月の訓練内容)
訓練をとおして目標としている人材像は・・・
- 図面の作成や修正といったCADオペレータ
- 図面の作成や修正といった設計(補助業務を含む)業務ができる人材
- 生産技術部門で現場業務ができる人材
- 機械加工(工作機械の操作・金属加工等)の業務ができる人材
専門用語の解説
- JISとは
日本産業規格(Japanese industrial Standards)の略称のこと。日本における様々な産業の国内規格が制定されており、機械製図に関する規格もこれに該当する。 - CADとは
コンピュータ支援設計(Computer Aided Design) の略称のこと。パソコンを使用して製品設計や図面作成をすることができるソフトウェアの総称をいう。 - AutoCAD(2次元CADで使用するソフトウェア)とは
オートデスク社(米国)が販売するCADソフトウェアのこと。機械・建築・土木など様々な分野の図面作製において使用率が高く、有償2次元CADとして国内トップシェアを占めている。 - SOLIDWORKS(3次元CADで使用するソフトウェア)とは
ダッソー社(仏国)が販売するCADソフトウェアのこと。3次元CADのなかでは操作性など扱いやすさに定評があり、有償3次元CADとして国内トップシェアを占めている。 - 切削加工とは
工具を用いて金属等の材料を削ったり穴をあけたりする加工技術のこと。加工において重要なことは、図面(設計図)に示されているとおりの部品を加工することであり、工作機械を用いて加工するのが一般的である。工作機械は、金属の部品を加工には必要不可欠な装置であり、加工した部品を組み立てることで色々な製品を生み出していくため、「マザーマシン」とも呼ばれる。 - 旋盤とは
円柱状の金属(材料)を回転させながら、そこに刃物(バイトという)を当てながら不要な部分を切削加工(削りながら加工)する工作機械の一つ。右片刃バイトと呼ばれる刃物を材料に当てながら行う旋削加工(リンゴを回しながら皮をむくイメージ)が基本となるが、材料に穴をあける加工(穴開け、中ぐり)、材料に段差を付ける溝加工、ねじ切りといった加工を行うことができる。 - フライス盤とは
角柱状の金属(材料)をテーブルに取付け、回転する刃物を当てながらテーブルを上下左右に移動させながら加工を行う工作機械の一つ。旋盤と違い、材料は固定し刃物を回転しながら加工を行うため、加工対象の金属を平面に加工できる。穴あけ、溝削りといった多様な加工が可能である。 - NC工作機械(NC旋盤、マシニングセンタ)とは
コンピュータで加工条件(刃物の回転数や材料を削る速度等)を制御して、自動で精密な加工を行う機械のこと。自動運転で加工が行えるため、省力化や加工物の均一化等が可能であり、3DCAD/CAMのソフトウェアを使った加工プログラムで制御することにより、短時間で複雑な形状の加工が可能である。
1か月ごとの訓練目標
1.「機械加工(旋盤、フライス盤)」
2.「NC旋盤作業」
NC旋盤を用いて加工するための技能及び関連知識を習得します。
具体的には、NC旋盤の操作法、プログラミングの手法、加工のためのパラメータ設定等を行います。
※NC旋盤は、普通旋盤を自動化した工作機械です。
3.「マシニングセンタ作業」
マシニングセンタを用いて加工するための技能及び知識を習得します。
具体的には、マシニングセンタの操作法、マニュアルプログラミング手法や加工のためのパラメータ設定等を行います。
※マシニングセンタは、フライス盤を自動化した工作機械です。
4.「製図作業」
機械製図の基本(製図一般、機械製図及び関連規格、機械要素)に関する技能及び関連知識を習得します。
5.「2次元CAD作業」
2次元CADの操作を行いながら、様々な図面を作成及び効率化するための技能及び関連知識を習得します。
※2次元CADソフトは、業界シェアが高く企業で広く活用されているAutoCADを使用しています。
6.「3次元CAD作業」
3次元CADによる部品のモデリングから始まり、部品モデル同士の組立と検証・図面の自動作成、2次元図面化についての技能及び関連知識を習得します。
※3次元CADソフトは、業界シェアが高く企業で広く活用されているSolidworksを使用しています。
コースの就職情報
訓練の受講で就職可能な主な仕事
- CADシステムを使用した設計や製図(トレース)に関する業務
[例]CADオペレータ、機械設計 等 - 工作機械(汎用、NC工作機等)による加工業務
[例]生産技術者、NCオペレータ、機械部品製造者 等 - 製品の試験や管理等に関する業務
[例]製造工場一般事務、品質管理 等
就職先での仕事例(求人票に記載されている職種等)
CADを用いた仕事
開発設計やデザインしたものに対して、コンピュータを使って図面を作成する仕事です。製図の読み方・描き方やCADの操作方法等のスキルを身につけることで、製造業の設計補助をはじめCADを使用した図面の修正や管理等の職種で活躍できます。
機械加工の仕事
工作機械を使って色々な金属やプラスチック等の材料を「切る・削る・穴をあける・溝を切る・磨く(仕上げ)」といった加工を行うのが機械工の仕事です。
単品生産・少量生産等の場合、人の手で操作する汎用工作機械(普通旋盤、フライス盤等)を使用します。また、同形状の中量から大量の生産や複雑形状の場合、プログラムにより動作するNC工作機械(NC旋盤、マシニングセンタ等)を使用し、連続で自動加工します。
削る材料によって性質(硬さや粘さ等)が違うため、材料に合わせて加工する条件(刃物、削る速度や量等)を変える必要があり、決められた数の製品を期限内に高い精度で加工することが求められます。
賃金情報
14~22万円程度
受講者の前職と修了後の職種(例)
修了者の主な就職先(一例)
- 株式会社山本製作所
- 株式会社九州プレジョン
- 水谷鉄工株式会社
- 株式会社二進製作所
コースの受講による資格情報
訓練修了時に取得できる資格は特にありませんが、受験(任意)により取得できる訓練内容と結びつく下記のような資格があります。
任意に取得する資格
訓練期間中に、受講者の方々が訓練受講を通して習得可能な資格の一例となります。資格試験の詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせ下さい。
(※当科では、資格試験の受験は強制ではなく任意となります。また、訓練受講を通じて合格を保証するものではありません。ご了解ください。)
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コンピュータ教育振興協会
CAD利用技術者試験 1級・2級・3次元
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熊本県職業能力開発協会
機械・プラント製図 機械製図CAD作業3級 機械加工 普通旋盤作業3級 機械加工 フライス盤作業3級 機械加工 数値制御旋盤作業 3級 機械加工 マシニングセンタ作業 3級 ※CAD図面作成や機械加工の実習において、技能検定3級レベルの実習課題を題材とします。ただし、技能検定には制限時間が設けてあり、合格するには訓練時間以外の練習(自己研鑽)が必要です。(訓練時間以外での機器の使用については、担当者にご相談ください)