本文です
トップへ戻る
グローバルメニューへ

求職者の方へ

ビル管理技術科(訓練期間6か月)のご案内

コースの特徴(担当者からひとこと)

 ★受講要件等は各コース共通事項をご確認ください。

 ビル管理や施設管理の仕事は、比較的高齢の方でも就業可能なことから、当科では20代~60代の幅広い年齢層の方が受講されています。多くの方が未経験者で、様々な業種から再就職を目指して受講されています。
 年代や経験の異なる様々な方が受講しており、受講者からは「これまで接点のなかった色々な価値観を持った人達と話しができたことがとても刺激になり、有意義で楽しかった。」との意見を多く伺っています。
 また、ビル管理や施設管理の職業に就くには資格が必要となることが多く、受講者の多くが「第二種電気工事士」、「二級ボイラー技士」、「危険物乙四類」などの資格取得に挑戦しています。覚えることが多く、資格取得は簡単ではないですが、1日の訓練が終わった後も教室に残って勉強されている方も多くおられます。また、要望があれば、資格試験に向けて訓練時間外に補習を実施しています。

訓練により習得できる技能

※設備管理や設備工事の職種に幅広く対応できる内容です。

  • ビルやマンション等における電気設備や空調機器の施工や保守管理
  • ビルやマンション等における給排水設備やボイラー等の施工や保守管理
  • 戸建て住宅等の電気工事
  • 工場内の設備管理や自動化制御

受講料

無料です。
ただし、教科書代 作業帽については、実費負担となります。(約7,000円程度)
作業服は各自でご準備ください。

就職率

83%(令和4年度実績)

こんな方に向いている

ビル設備の管理業務は2~3名のチームで行うことが多いため、人との会話や協働が好きな方
機械相手の業務のため、設備の仕組みや動きといった技術に興味を持っている方
ビル管理の業界で働きたいと思っている方(作業自体は軽作業のため、性別や年齢問わない)

コースの内容(6か月の訓練内容)

訓練をとおして目標としている人材像は・・・

  • 電気設備・空調設備・給排水設備、ボイラー設備等の日常管理や保守点検に関する業務ができる。
  • 不具合のある設備の簡易修繕等に関する業務ができる。
  • 建物の環境衛生管理に関する業務ができる。
  • 電気工事や配管工事等の施工に関する業務ができる。

訓練課題例

訓練課題例
訓練課題例

専門用語の解説

  • CADとは
     コンピュータ支援設計(Computer Aided Design) の略称のこと。パソコンを使用して配線図面等の作成ができるソフトウェアの総称をいう。
  • Jw_cad(使用するソフトウェア)とは
     無償で使用できる日本製のフリーCADソフトであり、AutoCADのファイルも開くこともできるため、多くの設備工事業社において図面作成に使用されている。
  • 制御とは
     機械や設備を自動で動かすための方法のこと。動きの順序や条件を記憶させておき、一連の機械動作を行わせる命令をいう。
  • シーケンス制御とは
     あらかじめ決められた手順に従って動作(例:全自動洗濯機は、スタートスイッチ「オン」→「洗濯」→「すすぎ」→「脱水」と決まった工程を行う)させる制御法のこと。電気配線による方法とコンピュータ(プログラムで構成)する方法がある。
  • 有接点シーケンス制御とは
     「リレー」と呼ばれる機器を配線して制御する方法のこと。リレーはコイルに電気を流すと磁石(電磁石)になるという性質を用いて、接点(スイッチ)をオンまたはオフさせることで電気回路を製作する。訓練ではランプやモータ等の制御実習を実施します。
電磁リレー
電磁接触器

コイル部の端子に電気を流すと電磁石となり、可動接点が固定接点とついたり離れたりする
[写真の引用先] オムロンHP
https://components.omron.com/jp-ja/products/basic-knowledge/relays/basics

  • PLC制御とは
     PLCとはプログラマブル・ロジック・コントローラの略で、シーケンス制御を実現するコンピュータのこと。工場の生産ライン等はほとんどPLCが使用されており、ビルの中ではエレベータや空調設備、給湯設備等に使用されているところが多くある。

内部にリレーが配置されており、プログラムで接点(スイッチ)のオンまたはオフを行うことができる(大規模な制御に適している)。
[写真の引用先]三菱電機HP https://www.mdsol.co.jp/column/
column_120_2039.html

  • 受変電設備とは
     高圧の電気を受電して低圧の電気に変換したり、電気の使用状況を監視したりする設備のこと。大きな建物(商用ビルや工場等)では、6,600Vという高圧の電気を100Vや200Vに変換して電気の単価を安くしている。

[写真の引用先]ダイヘンHP https://www.daihen.co.jp/technologygeeks/
cat01/cat01_03/120/

  • エアコンの配管とは
     エアコン内を流れる冷媒(ガス)は二酸化炭素よりも大きな温室効果があるため、大気中に放出してはいけない。そこで、フレア加工による取り外し可能な接続、取り外す必要のない所や配管に強度が必要な場合に行うろう付け接続がある。
  • フレア加工とは
     エアコンの配管を接続する際に行う加工法のこと。配管の先をフレアスカートのようにラッパ状に開き、接合面を密着させることで配管を外れにくくする。これは、エアコン据付現場で必須となる施工技術である。
  • ろう付けとは
     配管を差し込んだ際にできる隙間に熱で溶かした液体(ロウソクのろうのようなもの)を流し込んで行う接合技術のこと。はんだ付けと同じだが、配管の強度に合わせて金属でできた色々なろう材が使用される。

1か月ごとの訓練目標

1.「電気配線工事」

 屋内の電気設備配線の設計、ケーブル配線(写真)や金属管配線工事といった各種施工・点検等に関する技能及び関連知識を習得します。
※第二種電気工事士資格の学科及び実技の内容を含みます。
※「低圧電気取扱業務に係る特別教育」を実施します。

電気配線工事

2.「電気設備保全管理」

 ビルや工場内の設備を自動で運転するシーケンス制御(写真)について、図面の見方から制御盤の配線施工・点検法等を習得します。
 また、受変電設備のメンテナンス等に関する技能及び関連知識を習得します。
※第一種電気工事士資格の学科及び実技の内容を一部含みます。

電気設備保全管理

3.「情報活用、PLC制御技術」

 パソコンを使用したビジネス文書や報告文書等の作成法及び関連知識を習得します。
 また、PLC(プログラムによりシーケンス制御を行う装置:写真)を用いたビル設備の制御法及び関連知識を習得します。


情報活用(ビル設備)

4.「給排水衛生設備」

 給水管や排水管及び給湯管といった給排水設備の施工・保全・修理に加え、衛生器具の設置(写真)に関する技能及び関連知識を習得します。
※設備配管の平面図や立面図をもとに、実習ユニットへ各種衛生器具を設置後、実際に給湯、給水、汚水雑排水、通気管等を配管します。配管後は漏れ試験等による試験まで行います。

給排水衛生設備管理作業

5.「ボイラー設備・設備CADによる図面作成」

 CADを用いたビル内の給排水設備図や配管施工図の作図法に関する技能及び関連知識を習得します。
 また、暖房や給湯といったビル内の熱源として使用するボイラーについて、構造や取扱方法に関する技能及び関連知識を習得します。

設備CAD、ボイラー設備(構造、取扱)

6.「空調設備保全管理」

 空調機の原理や熱負荷計算等の知識を習得後、フレア加工やろう付けといった空調配管の技能を習得するとともに、エアコンの施工・保守管理に関する技能及び関連知識を習得します。
※冷媒(エアコンガス)の回収・充てん法、 故障診断等も内容に含まれています。
※「ガス溶接技能講習」を実施します。

空調設備保全管理及び省エネルギー対策

コースの就職情報

訓練の受講で就職可能な主な仕事

  • 設備の施工等を行う業務
    [例]電気工事士、空調設備士、給排水設備士 等

  • 住宅やビル等の管理、設備のメンテナンスを行う業務
    [例]ビル管理技術者、保守・点検技術者 等

就職先での仕事例(求人票に記載されている職種等)

 

ビル設備管理技術者の仕事

 利用者に快適な環境を提供するために、建物内の電気・空調・給排水等の設備を管理するのがビル設備管理技術者です。一般的に、ビル常駐設備管理技術者とビル巡回訪問設備管理技術者に分かれます。
 ビル常駐設備管理技術者は、ビルの中央管理室等に常駐し、その施設に据付けられた各設備の状態を一括して管理します。常駐での設備管理の場合、コンピュータで自動制御された機械装置の運転状況を制御モニタで監視しながら、定期的に現場を巡回して運転状況を確認し、機器の点検や保守を行います。
 ビル巡回訪問設備管理技術者は、一定のエリアを担当し、契約先のビルを巡回訪問して保守や点検を行います。巡回先のビルでは、電気の配電盤や空調設備及び給排水設備等が正常に作動しているか、五感と計測器を使って確認します。もし、設備の異常や停電といった緊急が生じた場合、補修を担当する専門業者に連絡し、連携して設備の復旧に務めます。

電気工事作業者の仕事

 建物を建築(改築)するときに、電気の配線を行い、分電盤やコンセント、スイッチ、照明器具等を取り付けて電気が使える状態にする仕事です。一部、通信設備やインターホン、防災・防犯といった設備工事を行うこともあります。

賃金情報

15~20万円程度

受講者の前職と修了後の職種(例)

 

修了者の主な就職先(一例)

  • 九州ビルサービス株式会社
  • 星光ビル管理株式会社
  • J&T環境株式会社
  • 株式会社東和
  • 株式会社東横イン電建
  • 西部電設株式会社
  • 株式会社荒尾電工
  • 株式会社柳川電設
  • 有限会社木下電業社
  • 岩北設備工業有限会社

コースの受講による資格情報

訓練修了時に取得できる資格

★資格取得のための筆記試験や実技試験があります。

低圧電気取扱業務に係る特別教育

 100V、200Vの配線の接続作業といった感電の危険性がある作業に必要な資格です。電気事業法による電気主任技術者や電気工事士の資格とは別に、労働安全衛生法による安全のための講習です。

ガス溶接技能講習(熊本労働局登録教習機関第9号‐1登録有効期間満了日令和6年3月30日)

 ガス溶接は、可燃性ガス及び酸素を使用する金属の溶接(金属をくっつける)や溶断(金属を切る)といった加熱の業務に携わる際に必要な資格です。

任意に取得できる資格

 訓練期間中に受講者の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。受験手続きの説明や合格できる技能レベルへの到達は訓練により可能です。
(※但し、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせください。)

お問い合わせ先

ポリテクセンター荒尾 【訓練課】

TEL:0968-62-8610

FAX:0968-62-0185

ページの先頭へ
グローバルメニューへ戻る
本文へ戻る