屋内の電気設備配線の設計、ケーブル配線(写真)や金属管配線工事といった各種施工及び点検等に関する技能及び関連知識を習得します。
※第二種電気工事士資格の学科・実技の内容を含みます。
※「低圧電気取扱業務に係る特別教育」を実施します。
ビル管理技術科(訓練期間6か月)のご案内
- 訓練の概要(訓練により習得できる技能)
- 受講料
- 受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
- 訓練に関する職種と仕事内容
- 就職率
- 修了者の主な就職先
- 賃金情報
- 訓練修了時に取得できる資格
- 任意に取得する資格
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
★受講要件等は各コース共通事項をご確認ください。
●ビルやマンション等における各種設備(電気、空調、給排水、ボイラー等)の施工や保守管理の技能や関連知識を習得します。
※設備管理や設備工事の職種に幅広く対応できる内容です。
訓練全体(6か月間)の目標人材像
- 電気設備・空調設備・給排水設備、ボイラー設備等の日常管理や保守点検に関する業務ができる。
- 不具合のある設備の簡易修繕等に関する業務ができる。
- 建物の環境衛生管理に関する業務ができる。
- 電気工事や配管工事等の施工に関する業務ができる。
訓練課題例


1か月ごとの訓練目標
1.「電気配線工事」

2.「電気設備保全管理」
ビルや工場内の設備を自動で運転するシーケンス制御(写真)について、図面の見方から制御盤の配線施工、点検法等を習得します。
また、受変電設備のメンテナンス等に関する技能及び関連知識を習得します。
※第一種電気工事士資格の学科・実技の内容を一部含みます。

3.「情報活用、PLC制御技術(電動機)」
パソコンを使用した、ビジネス文書や報告文書等の作成法及び関連知識を習得します。
また、PLC(プログラムによりシーケンス制御を行う装置:写真)を用いた、ビル設備の制御法及び関連知識を習得します。

4.「給排水衛生設備」
給水管や排水管及び給湯管といった給排水設備の施工や保全及び修理に加え、衛生器具の設置(写真)に関する技能及び関連知識を習得します。
※設備配管の平面図や立面図をもとに、実習ユニットへ各種衛生器具を設置後、実際に給湯、給水、汚水雑排水、通気管等を配管します。配管後は漏れ試験等による試験まで行う内容です。

5.「設備CAD、ボイラー設備(構造、取扱)」
CADを用いたビル内の給排水設備図や配管施工図の作図法に関する技能及び関連知識を習得します。
また、暖房や給湯といったビル内の熱源として使用するボイラーについて、構造や取扱方法に関する技能及び関連知識を習得します。

6.「空調設備保全管理」
空調機の原理や熱負荷計算等の知識を習得後、フレア加工やろう付けといった空調配管の技能を習得するとともに、エアコンの施工や保守管理に関する技能及び関連知識を習得します。
※冷媒(エアコンガス)の回収・充てん法、 故障診断等も内容に含まれています。
※「ガス溶接技能講習」を実施します。

受講料
無料です。
ただし、教科書代(約10,000円)作業帽700円については、実費負担となります。
作業服・保護具(手袋等)は、各自でご準備ください。
受講者の前職と修了後の職種(例)

訓練に関する職種と仕事内容
主な職種
電気設備工事(含む太陽光)、火力発電所運転管理、給排水配管工事 空調設備工事、ビル設備管理技術者、ビルメンテナンス要員
ビル設備管理技術者の仕事
利用者に快適な環境を提供するために、建物内の電気・空調・給排水等の設備を管理するのがビル設備管理技術者です。一般的に、ビル常駐設備管理技術者とビル巡回訪問設備管理技術者に分かれます。
ビル常駐設備管理技術者は、ビルの中央管理室等に常駐し、その施設に据付けられた各設備の状態を一括して管理します。常駐での設備管理の場合、コンピュータで自動制御された機械装置の運転状況を制御モニタで監視しながら、定期的に現場を巡回して運転状況を確認し、機器の点検や保守を行います。
ビル巡回訪問設備管理技術者は、一定のエリアを担当し、契約先のビルを巡回訪問して保守や点検を行います。巡回先のビルでは、電気の配電盤や空調設備及び給排水設備等が正常に作動しているか、五感と計測器を使って確認します。もし、設備の異常や停電といった緊急が生じた場合、補修を担当する専門業者に連絡し、連携して設備の復旧に務めます。
電気工事作業者の仕事
建物を建築(改築)するときに、電気の配線を行い、分電盤やコンセント、スイッチ、照明器具等を取り付けて電気が使える状態にする仕事です。一部、通信設備やインターホン、防災・防犯といった設備工事を行うこともあります。
職種との相性(こんな方に向いている!)
ビルの設備管理は2~3名のグループで行います。
したがって人とのコミュニケーションをとるのが好きな方はビル設備管理に向いているといえるでしょう。
それに加え、機械相手の職種ですから、機械の構造や理論について技術的興味を持っている方は仕事に溶け込みやすいといえます。
作業そのものは軽作業ですので、中高年の方でも十分できる仕事内容です。
性別は全く問いません。
訓練により就職可能な主な仕事
- 電気設備業
- 電気工事業
- 空調設備業
- 給排水設備業
- ビル管理業
- 設備機器管理業
求人票に記載されている職種名
配管工、電気設備業、電気工事、空調工事、ビル管理業・施設管理
就職後の仕事例(求人票より)
- 電気工事
- ビル設備管理
- 空調設備管理
- 電気設備工事管理
- 施設保安警備
- プラントサービス発電運転
- 給排水衛生設備
就職率
84.3%(令和3年度実績)
修了者の主な就職先(一例)
- 九州ビルサービス株式会社
- 星光ビル管理株式会社
- J&P環境株式会社
- 株式会社東和
- 株式会社東横イン電建
- 西部電設株式会社
- 株式会社荒尾電工
- 株式会社柳川電設
- 有限会社木下電業社
- 岩北設備工業有限会社
賃金情報
15万円~20万円程度
訓練修了時に取得できる資格
低圧電気取扱業務に係る特別教育
100V、200Vの配線の接続作業など感電の危険のある作業に必要な資格です。電気事業法による電気主任技術者や電気工事士の資格とは別に、労働安全衛生法による安全のための講習です。
ガス溶接技能講習(熊本労働局登録教習機関第9号‐1登録有効期間満了日令和6年3月30日)
ガス溶接は、可燃性ガス、酸素を使用する金属の溶接、溶断、加熱の業務に携わる際に必要な資格です。
任意に取得する資格
訓練期間中に受講者の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。受験手続きの説明や合格できる技能レベルへの到達は訓練により可能です。
(※但し、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせ下さい。)
-
~主催~ 一般社団法人電気技術者試験センター
第2種電気工事士
一般住宅や店舗等の600ボルト以下で受電する設備(一般用電気工作物)の工事に従事できます。
・試験日:【上期】筆記5月、技能7月 ・ 【下期】筆記10月、技能12月
・受験料:9,600円 -
~主催~ 一般社団法人電気技術者試験センター
第1種電気工事士
※受験は誰でも可能ですが、免許取得には、3年の実務経験が必要になります。
第2種の範囲と高圧で受電する(自家用電気工作物)で最大電力500キロワット未満の工場、ビル等の工事に従事できます。
・試験日:筆記10月 ・ 技能12月
・受験料:11,300円 -
~主催~ 公益財団法人安全衛生技術試験協会
二級ボイラー技士
ボイラーを取り扱う業務に従事できます。また、伝熱面積25㎡未満のボイラー(貫流ボイラーにあっては250㎡未満)のボイラー取扱作業主任者になることができます。
・試験日:各月
・受験料:6,800円
お問い合わせ先
ポリテクセンター荒尾 【訓練課】
0968-62-8610
FAX
0968-62-0185