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金属加工科(訓練期間6か月)のご案内

訓練の概要(訓練により習得できる技能)

 金属製品を扱う業界に欠かせない板金加工・溶接技術を習得します。
 生涯にわたる金属加工技術の基礎作りを目指します。

訓練目標

 幅広い金属関連産業への就職を目指して、板金加工、溶接加工、CAD製図、lTの基本などの技術及び関連知識を習得します。
 また、関連する資格を取得していただくために、全面的なバックアップを行い業界が必要とする技術・技能の習得を目指します。

工具箱

工具箱

圧力容器

圧力容器

総訓練時間

  • 659時間

訓練内容

1.金属加工基本

 製品を作る時には、サイズや形が指示された図面を見て、ヤスリなどを使った手作業や機械を使って製品を作ります。この訓練では図面の読み書きができ、機械で製品を製作できるような技術を習得します。

金属加工基本

2.被覆アーク溶接作業

 溶接とは二つの素材を溶かし、一つのものにする作業をいいます。アークとは家庭で使用するようなガスで熱を作るのではなく、電気で熱を作ることをいいます。 被覆アーク溶接は、一番古い歴史を持つアーク溶接で、今でも屋外などで幅広く使われています。

被覆アーク溶接作業

3.TIG溶接

 TIG※1溶接は火花が飛ばず、他の溶接より安全で薄板の溶接に向き、仕上がりが良いことから、最近主流になりつつあります。また安全性の高さから、女性の溶接工が多く活躍しています。

TIG溶接サブ・鉄鋼材加工サブ1

4.機械板金・プレス作業

 板金とは厚さの薄い板を、手工具やプレスなどの機械を使用して、製品を製作することを言います。訓練ではまず手加工による製品作りをし、そのあと機械を使用したプレス加工を行います。

機械板金・プレス作業

5.炭酸ガスアーク溶接作業

 炭酸ガスアーク溶接は半自動溶接とも言われ、従来のアーク溶接作業を半自動化することにより、作業性や能率を高めた溶接です。屋内での量産現場でよく使われる溶接です。

炭酸ガスアーク溶接作業

6.パソコン、CAD、IT基礎、文書作成、表計算

 CAD※2とは製図で描かれた図面を、パソコンで製作することです。ソフトは機械製造業で多く使用されているAutoCADを使用します。
 訓練ではパソコンの基礎から文書作成、表計算を経て、CAD図面作成を行っていきます。

板金CAD、板金展開・板取り

7.構造物運搬3(フォークリフト運転作業)

 フォークリフトの運転に関する知識・技能を習得します。

構造物運搬3(フォークリフト運転作業)

※1 TIG
(ティグ:Tungsten Inert Gas) ティグ溶接(-ようせつ)は電気を用いた溶接方法の一種。タングステン-不活性ガス溶接の意。 溶接跡が非常に綺麗に仕上がるので、多くの用途で用いられている。 溶接時に大気から母材を遮断する目的にアルゴン、ヘリウム、アルゴン-ヘリウム混合ガスを吹き付けて溶接を行う。
※2 CAD
(キャド: Computer Aided Design)は、コンピュータ支援設計とも呼ばれ、コンピュータを用いて設計をすること。あるいはコンピュータによる設計支援ツールのこと。

受講要件

過去の経験の必要性

  • 特に必要ありません

事前に習得していることが望ましいスキル

  • 全くはじめての方を対象にしておりますが、鉄工、建設、土木などの業務に従事した事がある方は、さらに訓練効果が期待できます。

各訓練科共通要件

  • 訓練に関連する職種への就職を希望している方
  • 訓練を受講することに熱意を有している方
  • 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有している方
  • 訓練受講・修了に支障がないこと(健康状態・受講態度等)

受講料

無料です。ただし、教科書代(約7,500円)、帽子代(600円)については、実費負担となります。

受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種

溶接が未経験の方でも、下記のような溶接と関連する職種に就職されています。
(前職)(修了後の職種)
警備業 → 溶接工
営業  → プレス板金工

訓練に関する職種と仕事内容

一般的な職種名

板金工 溶接工

板金工・溶接工の仕事

 板金工とは比較的薄い材料を曲げなどの加工により製品化する仕事です。特にプレスなどを使用した工場板金の仕事が増えています。溶接工は比較的厚い板を加工して組み立てる製缶作業者と、鉄骨などを組み立てて構造物を製作する鉄鋼作業者、発電所などでプラントを製作するプラント工などがあります。

職種との相性(こんな方に向いている)

ものづくりに興味のある方。性別に関係ありません。

訓練により就職可能な主な仕事

  • 板金作業による金属薄板加工品を製作する業務
  • プレス機械の操作により製品を製作する業務
  • 溶接構造物を製作する業務
  • 溶接施工管理業務など

求人票に記載されている職種名

溶接工、板金工、設計技術者

就職後の仕事例(求人票より)

  • 自動車関係の金属製品製造業(ステンレスTIG溶接)
  • 農機具関係の金属製品製造業(半自動溶接)
  • 工場板金関係の製造業(レーザー加工機のオペレーター)
  • 機械製造業(組立、溶接)

就職率

100%(令和4年度実績)
※就職率は訓練終了後3か月時点での実績値です。

修了生の主な就職先(近年の実績)

  • 株式会社ゼンキンメタル
  • 藤原鐵工所株式会社
  • 株式会社産機
  • 内藤鉄工株式会社
  • 有限会社花房板金
  • 山陰総業有限会社

賃金情報

修了生の採用賃金実績(前職の経験等の諸条件に応じて異なる場合があります)

  • 15~25万円

訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況

金属製品製造業にて、炭酸ガスアーク溶接(半自動、CO2などとも呼ぶ)による溶接作業に従事。

訓練修了時に取得できる資格

ガス溶接技能講習認可(島根労働局長登録教習機関第6号)(登録有効期限 2029年3月30日)

 ガス溶接等の業務は労働安全衛生法第61条によって下記の者でなければ就業してはならないこととされております。当センターは、2.の島根県労働局長の登録を受けた教育訓練機関となっており、訓練修了者に対してガス溶接技能講習修了証が当センター所長名で交付されます。

  1. ガス溶接作業主任者免許の所持者(島根労働局長が交付)
  2. ガス溶接技能講習修了証の所持者(島根労働局長の登録を受けた教習機関が交付)
  3. 上記に該当し満18歳以上の者
    アセチレンガスによる溶接機を扱う資格。広い範囲の製造業で必要。ガス溶断(ガス炎で鉄板を切る)が主流。板金溶接にも使われる。
    ※特別教育、技能講習とは、労働安全衛生法上義務付けられているもので、終身有効。

フォークリフト運転技能講習認可(島根労働局長登録教習機関第6号)(登録有効期限 2026年7月28日)

 フォークリフト運転等の業務は労働安全衛生法第61条によって下記の者でなければ就業してはならないこととされております。当センターは、2.の島根県労働局長の登録を受けた教育訓練機関となっており、訓練修了者に対してフォークリフト運転技能講習修了証が当センター所長名で交付されます。

  1. フォークリフト運転技能講習終了証の所持者(島根労働局長の登録を受けた教習機関が交付)
    最大荷重1トン以上を含めて全てのフォークリフトの運転操作ができます。
  2. 上記に該当し、満18歳以上の者

アーク溶接等の業務に係る特別教育

電気による溶接機を扱う資格。一般的な溶接を行う職場では必ず必要。

  •  労働安全衛生法59条第3項及び労働安全衛生規則第36条で、アーク溶接等の業務に労働者を就かせるときは、事業者が「安全衛生特別教育規程」に基づく安全または衛生のための特別の教育が義務づけられています。
  • 本特別教育は、訓練期間中に実施し、修了後に特別教育修了証が当センター所長名で交付されます。

自由研削用といしの取替え等の業務に係る特別教育

 グラインダの砥石(といし)を取り替える資格。製造業全般で必要。

  • 労働安全衛生法第59条第3項及び労働安全衛生規則第36条で研削といしの取替え、取替え時の試運転業務等を行う業務に労働者を就かせるときは、事業者が「安全衛生特別教育規程」に基づく安全または衛生のための特別の教育が義務づけられています。
  • 本特別教育は、訓練期間中に実施し、修了後に特別教育修了証が当センター所長名で交付されます。

動力プレスの金型等の取付け、取外し又は調整の業務に係る特別教育

プレスの金型を取り替える資格。プレス機械は、鉄板などを曲げたり、型をつけたりと、大量生産では欠かせないもの。

  • 労働安全衛生法第59条第3項及び労働安全衛生規則第36条で動力プレスの金型等の取付け、取り外し又は調整の業務に労働者を就かせるときは、事業者が「安全衛生特別教育規程」に基づく安全または衛生のための特別の教育が義務づけられています。
  • 本特別教育は、訓練期間中に実施し、修了後に特別教育修了証が当センター所長名で交付されます。

任意に取得できる資格

 訓練期間中に受講者の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。受験手続きの説明や合格できる技能レベルへの到達は訓練中十分可能です。(※但し、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせ下さい。)

各種溶接技能者(一般社団法人 日本溶接協会)

 溶接作業を行う作業者“溶接技能者”の資格で、基本級(下向姿勢の溶接)と 専門級(立向、横向及び上向姿勢の溶接並びに管の溶接等)があり、さらに試験材料の種類(金属加工科での訓練では主に鉄とステンレス)と厚さ、溶接方法などとの組合せにより45種類ほどに資格が分かれます。試験は学科試験及び実技試験(資格の種別に応じた試験材料に溶接作業を行う。)によって評価されます
 専門級は、基本級が合格していないと受験できません。

JIS溶接技能者評価試験(一般社団法人 日本溶接協会) 年間6回実施

※2か月に1度ある、現場で必要とされるJIS溶接検定へのチャレンジができ、高い合格率を上げています。

  • 被覆アーク溶接
  • 炭酸ガスアーク溶接
  • TIG溶接

一般社団法人 軽金属溶接協会主催

  • アルミ溶接 年1回(12月)実施
    ※溶接の技量があることの証明になる。溶接関係で就職の際に有利。受験料別途必要
    近年、工業製品でも使用されることが多くなったアルミニウムに関する溶接技量を証明するための資格です。

就職後のスキルアップ

 就職後は、当センターで実施しています短期間の在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料))を受講したり、就職先の実務経験を生かして、溶接技能評価試験の専門級や国家資格である技能検定に挑戦するなど、さらにスキルを向上させることができます。当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。

お問い合わせ先

ポリテクセンター島根(島根職業能力開発促進センター) 訓練課

TEL

0852-31-2309

FAX

0852-21-3059

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