・ 機械製図の基礎知識
・ 手書きによる図面作成
機械・CADオペレーション科のご案内
めざせ!未来のエンジニア
6か月のコースです。
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
機械部品・装置等の製作に必要な加工技術と製図技能の習得を目指します。
加工技術では、汎用工作機械による加工知識の習得、NC工作機械のプログラミング技能及び機械操作を行います。
製図技能では、機械製図の知識の習得、2次元CAD・3次元CADの操作及び作図技能の習得を目指し、ものづくりに必要な知識・技能を有する人材を育成します。
訓練全体(6か月間)の仕上がり像(訓練目標)
- 機械製図を理解し、2次元CADにより様々な機械図面を作成することができる。
- 切削加工基本とNC機械のプログラミング及び加工ができる。
カリキュラム内容(ひと月ごと)
機械製図作業(5月、11月)
2次元CAD基本作業(6月、12月)
・ AutoCAD基本操作
・ AutoCADによる図面作成
製図・2次元CAD応用作業(7月、1月)
・ AutoCADによる設計
・ 異種のCADへの対応(Jw_cad)
・ SOLIDWORKSによるモデリング・アセンブリ・図面作成
機械加工基本作業(8月、2月)
・ 手仕上げによる機械加工
・ 工作機械の取扱い(旋盤・フライス盤)
NC機械加工作業(9月、3月)
・ NC旋盤の基礎知識・操作
・ マシニングセンタの基礎知識・操作
応用課題(10月、4月)
・ 3次元測定機の取扱い
・ 工作機械で製作する機械装置
募集日程等
6か月コース
入所月 | 定員 | 募集期間 | 選考日 | 訓練期間 |
---|---|---|---|---|
5月 | 15名 | 2月28日(水) ~ 4月3日(水) |
4月15日(月) | 5月8日(水) ~ 10月30日(水) |
11月 | 15名 | 8月28日(水) ~ 10月1日(火) |
10月11日(金) | 11月1日(金) ~ 令和7年 4月28日(月) |
受講要件
過去の機械関連の経験
- 特に不要
※ 過去にテクニカルオペレーション科及び機械・CAD技術科の職業訓練を修了した方は受講できません。
事前に習得していることが望ましいスキル
- 機械の専門的知識や技能は必要ありません。6ヶ月で機械の製図~加工までと幅広く習得していただきます。
- 訓練内容にパソコンを使った訓練があります。
- パソコンの基本的操作説明の訓練は行いませんので、自信のない方はご自身で練習しておくと訓練をスムーズに受講することができます。
(パソコンの基本的操作とは・・・パソコンの起動と終了、ファイルを開く、保存、コピー、フォルダの作成、ファイルの整理、カット&ペーストなど) - ものづくりの訓練では、加工機の訓練で立ち作業がありますので、健康上の不安をお持ちの方は事前にご相談ください。
各訓練科共通要件
- 受講を希望するコースに関する職種への就職を希望しており、就職意欲の高いこと
- 訓練を受講することに熱意があり、他の受講者と協調性をもって受講できること
- 受講・修了することに支障がないこと(健康状態・安全面・受講態度など)
※ 受講希望者が多数の場合、上記の条件を満たしていても受講できないことがあります。
受講料
無料
※ テキスト代等(約11,000円)については、実費負担となります。
受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
目指す仕事
- 金属やプラスチックなど様々な材料を削り機械部品をつくる仕事
- 工業部品の設計・製図・モデリングをする仕事
受講前の職種 | → | 受講後の職種 |
---|---|---|
農業 | → | 機械・製造職 |
介護職 | → | CAD・設計職 |
司書 | → | 機械CADオペレータ |
無職 | → | 機械製造・検査職 |
訓練に関する職種と仕事内容
一般的な職種名
- 機械加工工(機械技術)
- CADオペレータ(設計補助)
機械加工工(機械技術)の仕事
- 工作機械を用い、様々な金属に、切る・削る・穴を開ける・溝を切る・磨き上げるなどの加工をするのが、機械工です。
- 試作品のような少量少品種の加工の場合は、人の手で操って加工を行う汎用工作機械を使用します。大量に同じ部品を加工する場合や、より複雑な形状を加工する場合は、加工を自動で行うNC工作機械を使用します。
- NC工作機械は、自動加工させるために、その動作を指令するNCプログラムが必要です。
- 機械加工には、期限内に、決められた数量に製品を、精度よく加工するために知識と技能が要求されます。
CADオペレータ(設計補助)の仕事
- 顧客の計画や意図を満足するように、設計者の指示のもと、図面や3次元モデルを作成するのがCADオペレータです。
- CADで作られた図面は、製造の現場だけでなく、見積もり、調達、解析、保全など幅広い分野で利用されます。
- CADオペレータには、パソコン操作やCADの操作技能が必要となりますが、設計の補助者としての仕事になれば、さらに、設計者との図面を使った意思疎通が行えるようになる必要があります。
- 図面を使った意思疎通には、専門用語の知識や、図面に表れる設計者の意図を読み解くスキル、機械加工などの図面の周辺に広がっている技術の知識の習得が大切です。
職種との相性(こんな方に向いている。)
全般的には“ものづくり”に興味があり、些細な事でも丁寧に作業できる方。
性別は全く問いません。
- 機械加工工(機械技術):現場作業が好きで、機械を使った“ものづくり”に興味があり、グループ作業で協調性を発揮できる方
- CADオペレータ(設計補助):パソコンを使った仕事や細やかな作業が好きで、“ものづくり”に興味があり、コミュニケーションを取ることが得意な方
訓練により就職可能な主な仕事
- CADシステムを利用した設計製図に関わる業務
- NCプログラムの作成業務
- CAD/CAMシステムによるNCプログラム作成業務
- NC工作機械を使用した部品加工業務
- 機械部品製造・検査業務
求人票に記載されている職種名
CADオペレータ、設計補助、技術管理事務、機械設計製図、CADサポート業務
NCオペレータ、CAD/CAMオペレータ、マシニングオペレータ
NCプログラマー、機械加工技術者、NC工作機械オペレータ、金属加工
生産技術、機械技術者、生産技能職、製造職、生産技術職、測定技術
就職後の仕事例(求人票より)
- 汎用旋盤、汎用フライス盤による機械加工作業
- マシニングセンタによる機械部品、各種金型加工作業
- CADシステムを利用した製図作業
就職率
- 70.0%(令和5年度)
- 87.5%(令和4年度)
賃金情報
修了生の採用時の賃金(給与総支給額)実績
- 平均18万円から20万円
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
機械・CADオペレーション科では、JIS機械製図による図面の読図、2次元CADの操作、機械加工の基礎、NC工作機械作業に必要なプログラミングや段取り及び加工という流れで学んでいただきます。
これは、ものづくりにおける設計から製造の一連の流れに沿って学んでいることになります。
このことから、初めて機械製造関連に携わる方は、機械製造業における仕事の全体像を理解し、その流れの中のどの業務を希望するかという絞り込みができるため、希望職種の明確化がやりやすいと考えます。
また、製造分野に進む人には、図面の知識が必要ですし、設計分野に進む人にも製造技術の知識は必要となりますので、どちらの職種に就くことになっても、バランスよく知識を習得いただけると思います。
訓練修了時に取得できる資格
自由研削用といしの取替え等の業務に係る特別教育
本特別教育は、訓練中に実施し、修了時に特別教育修了証が当センター所長名で交付されます。
目指せる資格(任意に取得できる資格)
CAD利用技術者試験
汎用系のCADシステムを利用し、主として2次元図面のトレース業務に従事し、半年以上の就学・就業経験を有する者を想定して行います。
CADシステムによる製図業務に特化した、操作能力と知識を必要とし、社員としてはもちろん、派遣業務や在宅業務を目指す方が合格者像です。
コンピュータサービス技能評価試験(表計算部門3級)
表計算ソフトを用いて、コンピュータの操作方法を学習した方々やコンピュータを活用した各種のサービスを行う方々を対象に、その操作能力を評価する試験です。
※ 資格試験は任意に取り組むものであり、合格を保証するものではありません。
※ 資格試験の各条件等は抜粋です。詳細は必ずHP等で確認してください。
就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施しています短期間の在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料))を受講したり、就職先の実務経験を活かして、国家資格である技能検定に挑戦するなど、さらにスキルを向上させることができます。
当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っていますのでお気軽にご相談ください。
お問い合わせ先
ポリテクセンター大分 【訓練課 受講者係】
TEL
097-529-8615
FAX
097-522-0170