生産管理実務科のご案内
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
訓練では、生産工場の管理技術(生産管理、品質管理、原価管理)と電気系統を中心とした保全について習得することにより、工場管理のための知識・技術を習得することができます。
訓練全体(6か月間)の目標人材像(訓練目標)
- 生産管理の目的である品質管理・原価管理・工程管理を体系的に理解し、生産のプロセス、及び工場の管理、改善の推進ができる。
- 工場等での電気設備の省エネルギーに関する知識を習得し、保全管理するにあたり概要が理解でき、施工されている電気配線、自動制御ライン等、電力供給設備などの測定・検査、保守点検作業ができる。
総訓練時間
- 662時間
1か月ごとの訓練目標
1.「生産管理」
生産計画と生産統制、生産性分析、生産方式、管理監督者の役割等について理解し、生産管理の企画推進ができる技能及び関連知識を習得します。
2.「品質管理1」
品質保証の仕組み、工程での品質の作りこみ、品質問題の再発防止・未然防止の考え方、方法を理解し、品質に関する企画推進ができる技能及び関連知識を習得します。
3.「品質管理2」・「労務管理」
生産工程での品質の作り込みに役立つ標準書類の作成や品質管理技術を実践的に理解し、必要な技能及び知識を習得します。 職場の労務管理上必須である安全衛生管理、リーダーシップ等を理解し、実践できる技能を習得します。
4.「電気配線管理技術」
工場の電気設備を管理するにあたり必要な電気配線施工、測定・検査等に関する技能及び関連知識を習得します。
5.「シーケンス制御管理技術」
シーケンス制御及びPC制御が含まれた工場電気設備の制御回路配線、プログラム等の保守管理・点検作業に必要な技術及び関連知識を習得します。
6.「新製品開発計画」・「原価管理」
マーケティング要素を取り入れながら新製品開発に関する仕組みを理解し、生産へ展開する方法を取得します。 原価管理を行うための原価計算手法を理解し、直接原価計算・損益分岐点分析・VE手法・標準原価計算を活用したコストダウン活動の企画推進ができる知識を習得します。
受講要件
過去の生産管理の経験
- 特に不要。
事前に習得していることが望ましいスキル
- パソコンスキル(初級程度)のあることが望ましい。
各訓練科共通要件
- 訓練に関連する職種への就職を希望していること
- 訓練を受講することに熱意を有すること
- 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有していること
- 訓練受講・修了に支障がないこと(健康状態や受講態度等) ※受講希望者が多数の場合、上記の条件を満たしていても受講できないことがあります。
受講料
無料です。ただし、教科書代(約3,000円)については、自己負担となります。
受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
生産管理が未経験の方でも、下記のような生産管理と関連する職種に就職されています。 (ただし、必ずしも下記のとおり就職できるとは限りませんので、ご了承願います。)
(前職) (修了後の職種)
営業・販売 → 食品製造に関する製造業務
自動車製造 → 産業用資材製造に関する生産管理
営業・販売 → プラスチック(射出成形)部品製造に関する生産管理
電子機器製造 → 機械・電機・電子機器製造に関する資材・購買管理
自動車部品製造 → 自動車部品製造に関する品質管理
訓練を受講し、就職した修了生の“生”の声がご覧になれます。
訓練に関する職種と仕事内容
主な職種
工場等の管理業務、生産ライン従事者、工場等の保全業務
工場管理の仕事/電気保全の仕事
(工場管理の仕事)
- 工場の生産計画の作成、管理および製品の品質状況の管理をおこなっていきます。
(電気保全の仕事)
- 工場における電気設備について、維持・管理をしていきます。
職種との相性(こんな方に向いている。)
工場を管理していく上では、様々な部署とのコミュニケーションが欠かせません。コミュニケーションのとれる方が向いています。
訓練により就職可能な主な仕事
- 品質管理・品質検査・工程管理、原価管理などの生産管理業務。
- 生産ライン、電気設備などの屋内電気配線工事を含めたメンテナンス(保全)業務。
求人票に記載されている職種名
資材・購買管理, 生産管理, 品質管理, 外注管理, 納期管理, 労務管理, 原価管理
就職後の仕事例(求人票より)
- 品質管理・品質保証
- 工程管理
- 購買・在庫管理
就職率
96.4% (令和4年度)
賃金情報
修了者の採用時の賃金(給与総支給額)実績
- 18万円~30万円
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
- 製造業等の生産管理・品質管理業務
- 製造業等におけるマネジメント業務
- 製造業等の電気設備のメンテナンス業務や設備の保全管理業務
任意に取得できる資格
訓練期間中に皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。 (但し、合格を保証するものではありません。また、詳細は、各実施機関へお問い合わせ下さい。)
品質管理検定
品質管理検定(QC検定)は、品質管理に関する知識をどの程度持っているかを全国で筆記試験を行って客観的に評価を行うものです。
((財)日本規格協会)ビジネスキャリア検定(生産管理関連)
ビジネスキャリア検定は、職務を遂行する上で必要となる知識の習得と実務能力の評価を行うことを目的とした試験。 8分野43試験から自分の職種に合った受験が可能で、厚生労働省が定める職業能力評価基準に準拠しています。
(中央職業能力開発協会)初級原価計算
初級原価計算は、原価計算の基本用語や原価と利益の関係を分析・理解し、業務に利活用することができることを目的とした試験です。
(日本商工会議所)第二種電気工事士
電気工事士は従事できる電気工作物の範囲によって、第一種と第二種に分かれています。第二種電気工事士は、暮らしに直結した家庭や商店の屋内外配線の電気工事を行うエキスパートであり、一般の住宅や商店で利用する小型の電動機や電気器具、照明等のための低電圧で比較的受電電力の小さい電気施設の電気工事に従事します。
((財)電気技術者試験センター)就職活動支援
専門スタッフのサポートを受けていただきながら、当センターやハローワークに寄せられた求人をご紹介いたします。
就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施しています短期間の在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料))を受講するなどし、就職先で必要なスキルを向上させることができます。当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。
お問い合わせ先
訓練第一課 訓練支援係
TEL
075-951-7397
FAX
075-951-7393
kyoto-poly03@jeed.go.jp