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IoT機器開発科のご案内

訓練の概要(訓練により習得できる技能)

本科は、機器を開発するために必要な、マイクロコンピュータを扱うためのプログラミング技術を習得します。その後IoT機器に使用されている電子回路技術について、特にモータなどのパワーエレクトロニクスについての技術を重点的に習得したのち、機器をインターネットへつなぐための技術を学びます。最後に習得したすべての技術を使って、ネットワークを利用したパワーエレクトロニクス制御機器を製作します。

訓練全体(6か月間)の目標人材像(訓練目標)

  • 基本的な、アナログ回路およびディジタル電子回路の設計製作ができ、パワーエレクトロニクス技術について知っている。
  • マイコンによる制御ができ、ネットワークにつなげる技術について知っている。
訓練課題例のイメージ図

訓練課題例

訓練実習風景の写真

訓練実習風景

総訓練時間

  • 662時間

1か月ごとの訓練目標

1.「ディジタル制御のための組込みマイコン基礎」

マイコンハードウエアの基礎知識と基本プログラミングの技能・技術を習得する。

IoT機器開発科写真1

2.「アナログ電子回路設計製作技術」

アナログ電子回路の設計・製作に関する技能および関連知識を習得する。

IoT機器開発科写真2

3.「ディジタル電子回路設計製作技術」

ディジタル回路の製作を通して、論理回路設計の基礎、ハードウエア記述言語による論理回路の設計・製作に関する技能および関連知識を習得する。

IoT機器開発科写真3

4.「パワーエレクトロニクス技術」

パワーエレクトロニクスの基礎、および基本的な電力変換回路に関する技能、および関連知識を習得する。

IoT機器開発科写真4

5.「パソコン計測制御技術」

パソコン、マイコンを利用して、ネットワークを介して計測や制御を行う手法について習得します。

IoT機器開発科写真5

6.「制御機器製作」

パワーエレクトロニクス技術とインターネットアクセスを技術を融合して、自動制御機器を製作します。

IoT機器開発科写真6

受講要件

過去の情報処理等の経験

  • 特に必要ありません。

事前に習得していることが望ましいスキル

  • パソコンの基本的な取り扱いと、10分間で1000文字程度の文書を入力できるスピードがあると訓練がスムーズです。

各訓練科共通要件

  • 訓練に関連する職種への就職を希望していること
  • 訓練を受講することに熱意を有すること
  • 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有していること
  • 訓練受講・修了に支障がないこと(健康状態や受講態度等)

    ※受講希望者が多数の場合、上記の条件を満たしていても受講できないことがあります。

受講料

無料です。ただし、教科書代(約1,000円)については、自己負担となります。

受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例

(前職)       (修了後の職種)
美容師     → プログラマ
量販店店長   → システムエンジニア

訓練を受講し、就職した修了生の“生”の声がご覧になれます。

訓練に関する職種と仕事内容

主な職種

ソフトウェア作成者、プログラマ(制御系)

IoT機器開発エンジニアの仕事

  • IoT技術は、産業機器だけではなく、車、家電、居住、介護、医療など幅広く応用され多種多様な機器に今後搭載されていきます。そのため電子回路やプログラミングの知識だけではなくその開発分野の知識も要求されます。
    しかしながら、実質的な標準化がされていない分野が多いので、独創性を織り込むチャンスがあります。
  • 自社で製品を開発する場合を除けば、その多くは顧客先に出向いて開発作業を請負ます。プログラムの開発業以外にも製品仕様などを顧客と打ち合わせるときの折衝能力やプレゼン能力があると活躍の場が広がります。

職種との相性(こんな方に向いている。)

  • 黙々とプログラムを開発するために集中力を保てる方

訓練により就職可能な主な仕事

  • 電気機械器具製造業などにおける開発
  • 情報通信機械器具製造業などにおける開発
  • 精密機械器具製造業などにおける開発

求人票に記載されている職種名

たとえば以下の職種に対して、組込み、制御、車載、ミドルウェアなどのキーワードで紹介されています。

  • ソフトウェア技術者
  • ソフト開発
  • プログラマー
  • システムエンジニア
  • エンジニア

就職率

100.0% (令和4年度)

修了者の主な就職先例

賃金情報

修了者の採用時の賃金(給与総支給額)実績
(前職の経験等に応じて下記のとおりとならないことがあります。)

  • 20歳代  20万円~
  • 30歳代  30万円~

訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況

このコースで習得する電子回路技術やプログラミング技術は、IoT分野だけではなくどの分野においても必須の知識になりますので、他分野の電子回路や他の言語の習得に際しても理解する手助けになります。

任意に取得できる資格

訓練期間中に受講生の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。
(但し、合格を保証するものではありません。詳細は、各実施機関へお問い合わせ下さい。)

情報処理技術者試験(独立行政法人情報処理推進機構 情報処理技術者試験センター)

情報処理技術者試験は、「情報処理の促進に関する法律」第7条の規定に基づき経済産業大臣が、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定の技術水準にあることを認定するために実施している国家試験です。(※同条第2項の規定に基づき、独立行政法人情報処理推進機構が試験を実施。)特定の製品やソフトウェアに関する試験ではなく、情報技術の背景として知るべき原理や基礎となる技能について、幅広い知識を総合的に評価しています。合格者には、経済産業大臣署名の合格証書が交付されます。

(試験区分)

  • 基本情報技術者試験
  • ソフトウェア開発技術者試験
  • テクニカルエンジニア試験(エンベデッドシステム) 等

組込みソフトウェア技術者試験(社団法人組込み技術協会 (JASA))

組込みソフトウェア技術者試験は、組込みソフトウェア開発技術者に必要な知識の有無を確認するための試験で、以下の2つの試験を実施します。

  • 組込みソフトウェア技術者試験クラス2(エントリレベル)

組込みソフトウェア開発に関するある一定以上の知識があることを判定します。
上級者の指導のもとにプログラミング作業を行える技術者に必要とされる知識を問います。
大学・専門学校の組込みソフトウェア教育を受けている学生、卒業生、プログラミング経験がなく入社し、社内教育などで育成された組込みソフトウェア・プログラマーなどエントリレベルの技術者が修得していなければならない知識が出題されます。

  • 組込みソフトウェア技術者試験クラス1(ミドルレベル)

組込みソフトウェア開発に関して、自律してプログラミング作業を行える能力があることを判定します。

就職活動支援

専門スタッフのサポートを受けていただきながら、当センターやハローワークに寄せられた求人をご紹介いたします。

就職後のスキルアップ

就職後は、当センターで実施しています短期間の在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料))を受講するなどし、就職先で必要なスキルを向上させることができます。当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。

お問い合わせ先

訓練第一課 訓練支援係

TEL

075-951-7397

FAX

075-951-7393

E-Mail

kyoto-poly03@jeed.go.jp

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