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住宅・福祉リフォーム科


訓練の概要(訓練により習得できる技能)

木造住宅(在来軸組構法)における様々な職種への再就職を目的とし、すでにある程度建築の経験のある方から、まったく経験のない、別の業界から建築業への転職を考えている方まで幅広く、建築の基礎知識および技能について習得するコースです。
具体的には、建築計画に関する3ヶ月で、建築基礎知識を始め、CAD操作技術や福祉住環境関連知識(バリアフリー住宅などの建築計画に関する内容を習得し、訓練内容の総まとめとして、CADでのリフォーム計画および設計、図面作成ができるようになることを目的としています。
リフォーム工事に関する3ヶ月では、大工の基礎技術を習得後、実物大の木造住宅を建築し、内装など各種仕上げ工事を実施します。また、バリアフリーや耐震性を考慮したリフォーム工事も実施します。実際に施工することにより、より深く木造住宅の構造(成り立ち)について習得することを目的としています。

訓練全体(6ヵ月間)の目標人材像(訓練目標)

  • 木造住宅の改修に必要な構造、法規、各種申請について理解し、図面作成ができる。
  • 木造住宅の構造部材、内装に関する施工(断熱施工を含まない)及び内装改修ができる。

総訓練時間

661時間(6ヵ月コース)

訓練到達目標

1.「大工の基本作業」

・のこぎり、のみ、かんな等、大工道具の使い方
・電動工具の使い方

大工の基本作業

▲のこ挽き作業

2.「木造住宅の工事」

・木造住宅の軸組施工
・床、壁、天井の内装下地・内装仕上げ作業

木造住宅の工事

▲木造住宅の新築工事

3.「リフォーム計画・工事」

・リフォームプランの作成
・リフォーム工事
・解体工事

内装及びリフォーム計画・工事

▲改修後の検証

4.「建築の基礎知識」

・建築製図及び読図
・建築構造、法規
・住宅設計

建築の基礎知識

▲建築図面の作成

5.「住宅図面作成」

・2次元CADの使い方
・建築図面の作成
・3次元CAD

住宅図面作成

▲3次元CADによる内観パース

6.「福祉住環境整備・プレゼンテーション」

・高齢者、障がい者のための住環境整備
・住宅模型の製作
・住宅設計案のプレゼンテーション

福祉住環境整備及び耐震診断と耐震補強

▲住宅模型の製作

受講要件

過去の住宅リフォーム関係の経験

特に不要

事前に習得していることが望ましいスキル

・訓練にCADの内容がありますので、パソコンの基本操作を習得していることが望ましいですが、訓練時間外で補講を実施しますのでこちらを受講いただければ特に構いません。
・大工訓練では、ある程度の力作業や高所作業を伴います。健康上、不安のある方は事前にご相談いただければと思います。
・建築の分野はとても範囲が広く、習得すべきことがたくさんあります。やる気のある方をお待ちしています。

各訓練科共通要件

  • 訓練に関連する職種への就職を希望している方
  • 訓練を受講することに熱意を有している方
  • 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有している方
  • 訓練受講・修了に支障がないこと(健康状態・受講態度等)

受講料

受講料は無料です。ただし、教科書については、実費負担となります。
※テキスト代:約8,000円(令和6年度)

また、下記について各自でご用意ください。
 作業服、作業ズボン、作業帽子、防刃手袋、保護メガネ
   ※作業服・作業ズボン(長袖・長ズボン)(ツナギや前職で使用していたものでも可) 
  ※作業帽子(汚れが目立ちにくい色で無地のもの)
   ※防刃手袋(すべりにくいもので、耐切創用を推奨)
   ※保護メガネ(ポリカーボネート製を推奨。眼鏡の方はゴーグルタイプを推奨)

受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種の例

住宅リフォームが未経験の方でも、下記のような住宅リフォームと関連する職種に就職されています。
(前職)       (修了後の職種)
積算・調査  →→→ 木造住宅設計
プログラマー →→→ 設計技術者

訓練に関する職種と仕事内容

一般的な職種名

施工管理技術者、建築大工、内装仕上工、木造住宅設計者、CADオペレータ、営業職(建築関連)、事務職(建築関連)

建築技能者の仕事

【建築技術者】
主に建築の技術に関する業務に携わる方で、住宅のプランを考えて図面を描く設計者、図面どおりに施工がなされているかをチェックをする施工管理者、実際に施工する建築大工や内装工などの職人を指します。

【建築大工】
木造住宅を構成する木材に様々な加工を施し、建て方と呼ばれる組立作業に携わる方です。また、組み立てた後には内装の下地となる木工事なども行います。
近年では、機械による木材加工(プレカット)も盛んになり、加工作業が少なくなりつつありますが、手加工にこだわって行っている大工もたくさんいます。また、リフォーム工事ではプレカットで対応することが困難であり、手加工が必要となることがたくさんあります。

【内装工】
天井や壁のビニルクロスを始め、床のフローリング張りなど内装に関する仕上げ作業に携わる方です。
簡易なリフォーム工事ではこれらの職種の方が活躍します。また、小規模なリフォーム工事では、建築大工と内装工の2つの職種に関する作業を行うこともあります。

職種との相性(こんな方に向いている。)

例えば、設計の仕事は、お客様が望む住宅を提供するために、デザインやコスト、暮らしやすい住環境など様々なことを考慮し、最良のものを提供することです。その仕事に答えはありません。設計に限らず建築の仕事をするためには、常に最良のものを考える力が求められます。したがって、ものづくりに対する愛情と探究心、そして何よりチャレンジスピリットのある方に向いていると思います。

訓練により就職可能な主な仕事

  • 住宅設計補助に関する業務
  • 住宅営業の業務
  • 現場管理に関する業務
  • 概ね30歳以下の大工・内装施工の業務

求人票に記載されている職種名

大工、営業(建設業)、リフォームプランナー、内装施工技術者、建築施工管理、建築設計技術者
ショールーム受付、一般事務(建設業)、CADオペレーター

就職後の仕事例(求人票より)

  • 大工
  • 賃貸不動産の募集賃貸・管理
  • 不動産の一般事務
  • CADオペレータ(建設業)
  • ハウスメーカーの営業
  • コンクリート建築物の劣化調査
  • 住宅のインテリアコーディネート
  • 住宅の設計
  • 建築の確認審査
  • リフォーム会社の営業
  • 建設会社(リフォーム工事、木工事、大工工事)

就職率

  • 令和元年度:88.9%
  • 令和2年度:82.4%
  • 令和3年度:97.7%
  • 令和4年度:85.4%

修了生の主な就職先

  • 工務店(営業・事務)
  • 設計事務所(CADオペレーター)
  • 建設事務所(大工、現場監督)
  • プレカット工場(マシンオペレーター・CADオペレーター)

賃金情報

修了生の採用時の賃金(給与総支給額)実績
全年代 16万円~26.1万円

訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況

居住系の職業訓練では、建築の基礎や構造、法規、インテリアなど専門知識、CADや3次元CADなどのパソコンスキル、大工技能などの幅広い知識・技能を学びます。
例えば、訓練を修了された方が建築関係の会社の設計業務や事務に就職し、図面を作るように頼まれた場合には、パソコンで製図をするCAD技能が生かせるだけではなく、図面を渡されても図面の読解が可能であり、構造的なものを理解しながら図面のトレースができます。
営業に行かれても、営業のスキルだけではなく、実習で建物を1棟建てており建築の専門知識があるので、設計をする建築士への引継ぎがスムーズになります。大工になった場合でも、一から現場で学ぶのではなく、図面の見方だけでなく、建物組み立て方や手道具の使い方が分り、仕事手順や技能の習得が速くなります。

大工ののこぎり作業

▲自動一面かんな盤を使った製材

柱の加工

▲電動工具を使用した溝切作業

訓練受講中に取得できる資格

足場の組立て等の業務に係る特別教育

労働安全衛生法第59条第3項に基づく、労働安全衛生規則の一部改正(平成27年)等により、「足場の組立て、解体又は変更の作業に係る業務(地上又は堅固な床上における補助作業の業務を除く。)」に従事する者に対する特別教育が義務づけられています。
本特別教育は、訓練中に実施し、特別教育修了時に「特別教育修了証」が当センター所長名で交付されます。

丸のこの取扱いに係る安全教育

労働安全衛生法第63条(国の援助)に基づき、次の建設業等において「携帯丸のこ盤」を使用する作業に従事する者に対する安全教育実施要領を定めたため特別の教育が義務づけられています。
本安全教育は、訓練中に実施し、安全教育修了時に「安全教育修了証」が当センター所長名で交付されます。

任意受験により取得可能な資格

訓練期間中に受講生の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。受験手続きの説明や合格できる技能レベルへの到達は訓練中十分可能です。(※但し、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせ下さい。)

福祉住環境コーディネーター

試験月:7月、11月ほか
 福祉住環境コーディネーターとは、高齢者や障がい者に対し、できるだけ自立し生活できる住環境を提案するアドバイザーです。

建築CAD検定

試験月:4月、10月
 一般社団法人全国建築CAD連盟が実施する「建築CAD検定試験」は、1993年に日本で初めて誕生した、建築系のCAD資格試験で、年間8,000名が受験する、わが国最大級のCAD実技試験です。
 ※当センターは試験認定校となっているため、訓練生は当センターで受験が可能です。

職業訓練指導員(テクノインストラクター)から

主に木造住宅に関する技能・技術を習得します。グループワークも多く、全員で協力して明るく、楽しく訓練を行っています。近年、女性の建築業界進出も盛んになり、受講生は男性よりも女性が多いこともあります。
未経験でも大丈夫です。私たちと一緒に新しい分野に挑戦してみませんか?

修了生の声

私はポリテクセンターで実際に家を建てることで建築に関する知識をより深く理解することができました。
「CADを使える」+「建築知識を身に付ける」ことができます。気軽に質問できる環境でたくさんの仲間と協力して勉強できるので、新しく仕事への一歩を後押ししてくれます。
(20代女性・CADオペレーター)

修了生の活躍事例

修了生の就職事例

就職後のスキルアップ

就職後は、当センターで実施しています短期間の 在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料)) を受講したり、就職先の実務経験を活かして、各種資格取得に挑戦したりするなど、さらにスキルを向上させることができます。当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。
 

お問合せ先

ポリテクセンター愛媛 【訓練課 受講者係】

TEL

089-972-0329

FAX

089-972-0959

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